桜色の春を売る女

@mi-zoo

第1話

私は春を売っている。

甘く芳しく艷やかな匂いに包まれた純度の高い春である。


私の春を、欲にまみれた者達が金を払い買っていく。


さあ、

欲望のまま好きなだけしゃぶり尽くすがいい。

ふくよかで張りのある膨らみを骨の髄まで堪能するがいい。

快楽で五感すべてが刺激されるだろう。


どうだ、私の春は。









私の桜もちは。

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