第48話③ ロストバージン…菜桜の場合(ついに!)
いー感じに温もったところで、
「じゃ、上がろっか?」
「ん。」
千尋は濡れたままバスローブを着てベッドへ。
菜桜は身体を拭き、髪を纏めタオルで巻いてバスローブを着る。
タオル地のバスローブ。それ一枚だけなので、それはもう「これでもか!」といわんばかりに乳が主張している。
恐る恐る千尋の元へ。
「電気…消して?」
「え~!明るいところで見てみたいよ?」
「でも…恥ずかしいんちゃ。」
「じゃ、薄暗くしよ?これぐらいは?」
照度調整のツマミを僅かに回した。
明る過ぎるちゃ!こんなんモロ見えやん!
心の中で叫ぶ。
実は全く暗くなかったりする。
部屋の電気でいうと、二連の蛍光灯を一つ消したくらい。
全く見えなくすると千尋からガッカリされそうなので、ここでも少し譲ることにした。
「…それなら…いーよ。」
全然いいわけないのにやっぱし譲った!ウチ、強引なのに弱いみたい。でも、全くイヤじゃない。究極に恥ずかしいけどね。
寝転がっている千尋の隣で横になる。
腕枕の状態だ。
ゴロンと転がり向かい合わせになると、優しく抱きしめられた。
うわ~…ものすごいいやん!っちゅーか良すぎる!
この時点で既に初めての体験だ。
バスローブを脱がしにかかる。
紐をほどき、前をはだけさせた。
そこには、素晴らしいとしか言いようのない絶景が広がっていた。
「キレイやな…」
自然と口からこぼれ出た。
それほどまでに美しい。
主張する胸。
ちょうどいい具合に引き締まった身体。
もはや芸術的とすら言えるレベル。
マジマジと見られている菜桜としては、とにかく恥かしいのだが…。
「もぉ…」
でも、嬉しいので目線を逸らし、千尋の好きなようにさせることにした。
手が伸びる。
ユックリと揉まれ…
「ん…」
乳首を触られた瞬間、
「ンあっ!」
ほぼ叫び声だった。
あまりの恥かしさに口を押える。
今まで味わったことのない強烈な快感に襲われたのだ。
自分でするのとは全くワケが違っていた。
千尋も初めてなので、
「ごめん!痛かった?」
勘違いしてしまっている。
深呼吸。
恥かしさを我慢して、
「ううん…違う…あの…ウチね…でったん感じやすいん。だき…」
真実を伝える。
「そっか。よかったぁ。でも、痛かったらゆってね?」
「うん。ありがと。」
今のでどれだけの快感が襲ってくるのか、ある程度の想像ができた。これから先の展開を予測してみる。
乳首だけでこの声とか…クリとか触られた日にゃ…
考えただけで恐ろしい。
どうなってしまうんだ、私?
猛烈に心配になってきた。
こんなんじゃ、自分の部屋とかでできないのでは?
そんな気になってくる。
さらにコトが進む。
吸ったり揉んだりしている。
その度に大きな声。
快感に慣れる気配なんて全くない。
それどころかますます強くなってくる。
まだ触られてもいないのに、●ンコがエライことになっていた。
実は朝、えっちの話題が上がった時点で既に潤んでいた。
着替えに戻り、無駄と分かっていて拭いてきたのだが、思っていた以上の溢れっぷり。
脱水症状起こしたりして。濡れ過ぎて死んだとか…そんなん聞いたことないし、大丈夫よね?にしても、ナマで見られたら超絶恥かしいぞ。
考えると、またさらに溢れ出す。
菜桜史上最大に濡れていた。
千尋の顔が徐々に下半身へ。
ゾクゾクする。
M字開脚させられ、ついにマン●に辿り着いた。
見た瞬間、
「…菜桜…すごいね。こげ濡れるって?」
シーツが漏らしたみたいになっている。
今も尚、とめどなく溢れ出してきている。
「お願い…言わんで…恥ずかしい…」
消え入りそうな声。
思わず掌で顔を隠す。
恥かしさで泣きそうだ。
モゾモゾと弄り始める
腰が自分の意思とは無関係に跳ねる。
乳首の時よりもさらに大きい声が出る。
指がクリに触れた瞬間、
「!!!」
腰が鋭く数回跳ねた。
声すら出なかった。
恐ろしいまでの快感。
今までこんなの味わったことがない。
「快感メーター」というモノがあるとしたのならば、完全に振り切っている。
電流が、脳天まで突き抜けた気がした。
それはもう、自分でしているときの比じゃない。
今までも大概だったが、それに輪をかけて溢れてくる。
それにしてもこの快感。
気絶するんじゃないのか?
思わず心配になる。
「大丈夫?」
歯を食いしばり、苦痛以外の何物でもない表情だったため、心配してくれている。
嬉しい。
「…ん。大丈夫。」
「よかった。苦しそうな顔するき心配になってくる。」
今度は舐めてくれる。
優しい柔らかさと心地よい温もりでとろけそうになる。
剥かれて、強く吸われて、転がされる。
また声が出なかった。
今度は指を入れてくる。
入口からすぐのところを刺激される。粘膜の質感が違う部分。いわゆるGスポットというヤツだ。
刺激されると呆気なく潮を吹いた。
痛くないか気にしつつ、優しい愛撫はなおも続く。
さっきから何回イッたか分からない。
もう…なんか…ヘロヘロだ。
腰が砕けてしまっている。
次はしてあげる番。
知識だけが先走っている。
DVDやらで見た通り、歯を立てんように気を付けてすればいいんよね?
勃起した千尋のチ●ポを見て驚く。
初めてナマでみるソレは硬くて脈打っていた。
コレ、入るんか?いやいやいや…入らんやろ!
若干、否、かなりの恐怖である。
マジで指一本しか入れたことねのに…これ、指何本分よ?
とは思いつつも、優しく口に含んであげる。
なんとも言えない気持ちよさそうな顔をした。
これは嬉しいぞ!好きな人が喜ぶのっち、こんなにも嬉しいモノなんやな!
DVDの女優のマネをしているつもりだが全然滑らかにできない。
それでも咥えてぎこちなくゆっくり上下。
恍惚の表情で菜桜のしたいようにさせている。
そして本日のメインイベント。
挿入。
モタモタしながら、やっとのことでゴムを着ける。
思いのほか時間がかかり、
「ごめん。お待たせ。ゴムが…難しかった。」
照れ笑い。
「ん。」
「じゃ、いい?」
「ん。」
「入れるよ?」
「うん…」
この時はまだ、挿入の痛みがどんなものか想像できていなかった。正常位の体勢で入口に押し当てられ、腰を前へと進ませた瞬間、
「あ゛~!ちょっと待った!」
ちょっと待ったコールだ!
じゃなくて!
痛ぇ!痛すぎるっちゃ、これ…
慌てて腰を引いた千尋。
「ごめん!痛かった?」
泣きそうな顔で見つめ、そして頷いた。
「止めちょく?」
「ううん、大丈夫。ビックリしただけ。」
ウソをついた。
ホントは我慢できないほど痛かった。
でも、早く一つになりたい!
「んじゃ、もっかいいくね?」
千尋が入ってきそうになり、
「いで~!」
またもや腰が逃げ、可愛くない声が出た。
どうしても恐怖で力んでしまい、浸入を拒んでしまう。
「ホントに大丈夫?」
かなり心配している。
でも、せっかくここまできたんだ。何度でも挑戦するつもり。
「うん、もっかい。入るまでするよ。」
「分かった。でも無理せんでよ?」
「ん。」
「じゃ、いくよ?」
「ん。…あ゛ー!」
今度は先っぽが入る。
同時に悲鳴。
そこで止める。
「大丈夫?抜こうか?」
「いや…いい…そのまんま…続けて?」
痛さで震えている。
歯を食いしばる。
ゆっくり千尋が入ってくる。
「…いっ!」
やっとのことで根元まで入った。
両腕と両足でガッチリ千尋の身体にしがみつき、震えながら必死で痛みに耐えている。
「お~…でったん温いんやね。っち、ホントに大丈夫?」
「ん。」
「抜く?」
「いや、いい。千尋が出すまでしていーよ。」
「分かった。じゃ。」
しがみついていた手足の力を緩める。
ぎこちないけど、ゆっくり優しく腰を振る。
痛さに必死で抗う。
千尋も初めてなので、そんなに長いことはもたない。
すぐに果てた。
崩れ落ちるように菜桜の身体の上にのしかかり、そして、
チュッ!
軽くキスをした。
意思に反して溢れ出す、涙。
泣くつもりなんかなかったのに…。
「痛かったね…大丈夫?」
頭を撫でながら心配する千尋。
優しく涙を拭う。
「うん。痛かったけど、痛いで泣きよんやない。嬉し泣き。」
「そっか…よかった。」
ホッとする千尋。
シッカリと抱きしめ合った。
「…好き。」
「オレも。」
昨日の今日なのに、もうこんなにも好き!
そっと抜いて横に寝転がり、腕枕の体勢へ。
すると、菜桜がこちらを向く。
そしてまたキス。
大変だったけど…感動の初体験だった。
これでユキのことは忘れることができそうだ。
ホッとしたところで身体を起こしビックリ。
出血していた。
シーツとゴムにかなり血が着いている。
「うわ~…すごいね。」
「こげん血が出たんやね。」
「まだ出よる?」
「どーやか?」
ティッシュで拭いてみて、
「大丈夫っぽい。もう出よない。」
「そっか…よかった。」
バスローブを着て立ち上がり、飯の準備をし始める。
レンジでチンしているその姿が、なんか…嫁さんみたい。
いーな。こーゆーの。一生菜桜とこげしたい。
絶対結婚しよう!
その意思がさらに固まった千尋だった。
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