第48話② ロストバージン…菜桜の場合(いざ、ラブホ!)
品数が豊富で安いから、スーパーに行くことにした。
色々買い込む。
弁当、調理パン、惣菜、お菓子、飲み物等々。
ついでに夜する予定の二人鍋用の食材も買った。
レジを済ませ、いざ、ラブホ!
幸いなことに後続車も対向車もいない。
ウインカーも上げずにIN!
菜桜はというと、さっきから顔がビミョーに(かなり?)強張って、ずっと足をモジモジしている。
車庫に入り降りようとするのだけど、どういうワケか菜桜が降りようとしない。
「ん?どした?」
「先、降りて?」
「なんで?一緒いこ?」
「いーき!先降りて!」
強めの言葉で促す。
「どげしたん?」
「いや…あの…」
様子があからさまにおかしい。
赤面がいつもよりすごいことになっているが、クルマの暖房はあまり聞かせてなかったはず。
今は冬で、外気はそれなりに寒い。
嫌な予感がする。
「顔、真っ赤やん!大丈夫?もしかして気分悪い?やっぱ帰ろっか?」
身体を気遣い再びクルマに乗り込もうとしている。
ヤバい!千尋、心配してしまっちょーやん!こうなったら正直に言うしかない。
恥かしさを我慢し、
「ち、違…ごめん!シート汚した!」
手を合わせ白状する。
「何が?」
訳の分かってない様子で首をかしげる千尋。
先ほどよりもさらに赤面し、小声で、
「…ベチョベチョになった…」
今の状況を説明。
「へ?何が?」
それでも意味が分からなくて再度聞きなおすと、
「シートにまで菜桜汁染みた!もぉ!恥ずかしいコト言わせんな!」
顔を真っ赤にし、半泣き状態で叫ぶように言った。
見るとシートの座面に直径20cmはあろうかというシミを作っていた。同時に降りると見えてしまう。だから、千尋のあとから出るつもりだったのだ。
ようやく何が起こったのか理解した千尋は、
「あ…ごめんごめん。そういや菜桜っちそうやったね。」
恥ずかしいことを無理矢理言わせてしまい、思わず謝る。そして昔のことを思い出す。
いつだったか、王様ゲームで千尋は菜桜に電気あんましたことがあった。あの時は、たった30秒なのにイク寸前にまでなっていた。潮を吹きそうになったらしい。菜桜汁が靴下にまで達していた。実に生々しい体験だったことを覚えている。当然菜桜もそのことを思い出し、顔を真っ赤にして俯いている。
「行こ?」
「ん。」
手をつなぎ(もちろん恋人つなぎ)、部屋へと向かう。
部屋に入り、鍵が閉まった瞬間、強く抱きしめてキス。
今度はディープ。
以前、幼馴染達の間で「ディープキスっちいいよね!」という話で盛上り、想像を膨らませたことがあった。
それが今、現実のものとなっている。
舌が絡むとクチュクチュとイヤラシイ音を立て、強制的にエロい気分になっていく。
でも、それはそれとして。
なんか…とてつもなくいい!良過ぎる!!
想像以上だ。
普通のキスよりも、もっとも~っと一つになれた気がする。
愛されている感がハンパない。
感動するとは聞いていたが、本当だ!
うっすら涙を浮かべていた。
千尋に気付かれ、
「やっぱ可愛いわ。」
真顔で言われる。
同時に抱きしめる力を強くする。
「ありがと…」
微笑んだ
空調が効いていないので少し寒い。
エアコンフルパワーで急速暖房。
お互い初めてのラブホ。
物珍しげに部屋の中を見回す。
「電子レンジもお湯もあるやん!カップラーメン買えばよかったね?」
「ホントね。ここで暮らせるやん。」
「で、飯どげする?」
「もぉちょいあとでいい。なんか緊張して…。」
何時間か後にはもう処女じゃない。
期待と不安。
胃が痛い、というワケではないが、食事どころではない。
ロストバージンといえば桃代。
中学の卒業旅行でのハプニングが思い出される。
痛いっちゃろーか?桃、泣きよったもんな。でったん血ぃ出よったし。そもそも勃起したチ●ポやらここに入るんか?自分でするとき指一本がやっとぞ?ま、赤ちゃん出てくるぐらいやき入るっちゃろーけど…そぉいや涼は痛くなかったっちいーよったな。ウチはどっちやろ?
考え出したら止まらない。
「まず、風呂入る?」
「そやね。入れてくる。」
浴室に行き、湯船にお湯を溜める。
裸になっても寒くないように部屋のドアを全部開け、温風がいきわたるようにする。
浴槽は浅いので、あっとゆー間に満水だ。
湯気と暖房で思いのほか早く快適な室温となった。
「お湯、溜まったよ。千尋、入り?」
風呂をすすめたところ、
「は?何いーよん?一緒入ろうや!」
またもやとんでもない提案をしてくる。
「はぁ?バカか、お前!恥ずかしいんぞ!誰にも…」
いつぞやの丸出し事件を思い出し、一瞬、ほんの一瞬だけど、不自然な間ができてしまう。
「見せたことねーんに!」
言い終わると同時に、
「おい!なんで今、一瞬間が空いた?またユキか?」
感づかれ、追及されてしまう。
鋭すぎる!
「やっ!そのっ!えっとっ!これは偶然でね?」
またもや取り乱し、しどろもどろになってしまう。
知られたくないと思った。
既にとてつもなく好きになっている。
絶対に嫌われたくない!
「あはは!菜桜、焦り過ぎ。今更そげなこと分かったところで好かんごとなったりせんき大丈夫っちゃ。」
隠したくないと思い、白状することにした。
「…あ、あの…あのね?…えっと…高校ん時、ユキ、顔にボール当たって怪我したことあったやん?」
「あ~…なんかあったね。クラスマッチやろ?」
「うん。あの後一緒に釣り行ってね。ユキと桃からかいよったんね。ふざけてユキに抱きついたとき、桃から力ずくで引き剥がされてね。そん時服が一気に捲れて…見られた。」
「オレの知らんところでバカらしいことばっかしよったんやな。」
正直に言ったら笑われた。
「外やったき、でったん恥ずかしかったんぞ?」
「いーやん。もう見られちょーなら。オレも見たいぞ。ユキにだけ見せて…ケチいぞ?」
「もぉ~…そげ言わんで?」
真っ赤になって困っている。
菜桜の乳は、もぉ、それはそれは感動するくらいデカい!
で、カタチもいい。
美乳で巨乳。
背も女子にしてはかなり高い方なので、バランスが良くてものすごく見映えがする。
なおかつエロい。
しかもラブホの中というシチュエーション。
これは、はっきし言って今すぐにでも見たい。
我慢とか…生殺しであり地獄である。
「だ~め。一緒に入る。」
譲ってくれそうにない。
恥かしいのはイヤだが、拒否して嫌われるのはもっとイヤ。
折れることにした。
さっきから折れたり譲ったり…どーもこんな展開に弱い。
こんなだったか、私?
「…分かったちゃ…でも、スッポンポンは勘弁して?バスタオルは巻かせてよ?」
小さな声で懇願する。
「しょーがねーな。」
あまり無理言って嫌われるのはイヤなので、今度は千尋が折れた。
さて。
期待に胸とチン●を膨らませ、お待ちかねの混浴タイムスタート!
菜桜は部屋の電気を消して真っ暗にし、ゴソゴソやっている。
これじゃ勝負下着で武装した意味ないな、とか思いながら服を脱ぐ。
千尋は一気にすっぽんぽん。
チ●ポの辺りにタオルを被せただけというカッコ。
先に浴室でスケベイスに座って待っている。
準備が整いつつある。既に半起ちだ。
頬を染め、菜桜が入ってくる。
バスタオルを巻いたカッコがそれはもう!
あまりの素晴らしさに思わずフル勃起。
タオルが盛り上がっているのを見た瞬間、
「も~…何それ…でったん勃起しちょーやん…」
顔がますます赤くなる。
いつものオイサン臭い下品さがどこにもない。
ただただひたすら可愛かった。
「するくさ!それにしても菜桜、そげふってかったんやね。思いっきし着痩せするタイプやん。脱いだらすごいんです!っち感じ。オレ、幸せもんばい。」
訳:そんなに大きかったんだね
感動しまくりである。
菜桜は、
「あんまし見らんでよ…恥ずかしいっちゃきね?」
正面を向く勇気がなくて、斜め向きで胸を腕で隠しながら浴室へと入ってくる。
「いや~…これは見らずにはおれんよ?」
「も~…」
「風呂入ろ?」
「…うん。」
二人してお湯に浸かる。
タオルが濡れて、乳首がビミョーに透けて見えている。
しかも興奮して立っているので浮き出ていた。
指摘すると恥ずかしがって向こうを向いてしまいそうなので、あえて何も言わず、しばらくの間堪能する。
そうしているうちに、視線を目で追われ気付かれた。
「…ん?げっ!透けちょーやん!千尋!お前、乳首見えよってわざっと言わんやったね?」
「あはは!バレた?」
「もー!」
ムキになってお湯をかけまくる。
「あはは!ごめんごめん!でもありがと。」
「うるさい!バカ!」
風呂の中で暴れまくる。
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