第58話 のべ竿

 年度初めのゴタゴタもやっと落ち着いた。

 そして、季節も進み、かなり暖かくなってきた。


 今年は極早稲を作る農家が多く、3月に入るとすぐに数キロ下流にある大きな水門が閉められ、夏場と同じ水位になった。

 それから既に2カ月近く経っていて、枯れ草などの浮ゴミも粗方流れていき、水質も落ち着いている。


 今年もまた釣具店とかショップのブログやなんやで紹介されたのだろう。家の近所の水門の落ち込みでは天候関係なく毎日大勢のバス釣り人で賑わっている。

 そんなわけで、人的プレッシャーがハンパない。

 ユキも何回か通って運よく釣れはしたものの、かつての勢いが全くない。

 一本目が出ると一気にプレッシャーがかかり沈黙してしまう。その後、何を試そうが口を使ってくれない。数が出ないのだ。

 以前は40upが立て続けに5本!なんて、美味しい展開もあったが、今ではそんなの夢のまた夢。

 完全に過去の話となってしまっている。




 今、有喜を連れてその水門に来ている。

 といってもバス釣りじゃなくて、のべ竿を使用したウキ釣りだ。

 バス釣りをしていると、何回かに一回、無性にウキ釣りをしたくなる。

 今回の釣行がまさにそれ。

 きっかけは前回の釣行でたまたまハヤの乱舞が目に留まったこと。

 バスを抜いてしまったポイントには小魚の活気が一気に戻ってくる。

 変化は見るとすぐに分かるくらい劇的だ。

 釣り場に着いてハヤが乱舞しているようならバスはいないと思ってもいい。とまでは言わないが、目安くらいにはなる。見ていると「あ~…久しぶりにハヤ釣りてー!のべ竿持ってくればよかった!」と思ってしまうのだ。

 しかし思い出すのは大概バス釣り真っ最中。当然のことながらのべ竿なんか持ってきちゃいない。しかも帰るころにはすっかり忘れてしまっている、といった有様。

 なかなか思い出せなくて、タイミングが合わなくて。

 一年間全くやらなかったときもある。

 今回は思い出せて本当によかった。


 ところで今、愛する桃代さんは何故この場におられないかというと…夕飯の食材買い出しのため、近所のスーパー中。精神的には幼いところが多々あって、残念さは今なお健在なのだが、ちゃんと主婦しておられるのだ。しかも、意外なことに家事が好きだったりして、それがまた様になっていたりする。有喜を連れて行くと、オマケ付きのお菓子などをねだったりして買い物が捗らないため、さっと済ませたいときは置いていく。そんな時はユキが面倒を見るという夫婦間のルール。

 買い物が終わり次第合流、という事になっている。




 というわけで釣り開始。


 ほんのさっきまで、バス釣りのオニーサン数名(全員今すぐ天神に行ってもおかしくないくらいオシャレ。眩暈がしそうなほどキツい匂の香水付。)から激しく叩かれまくっていた。

 釣れなかったのか、あるいは何本か釣って満足したのか。とにかく帰った直後で土手にはまだ彼らのクルマが止まっており、タックルを片付けている真っ最中。

 ほぼ入れ替わりのようなタイミング。


 目を凝らして魚の様子を見る。

 落ち込み直下でのキラキラ。

 10cm前後のハヤだ。

 という事は、恐らくだがバスはいない。

 いかにも平和そうな小魚たちの乱舞。

 期待せずにはいられない。


 早速仕掛けを作る。

 仕掛けの作り方は以下の通り。

 5.4mと3.6mの渓流竿…という名の安物万能竿(辛うじてカーボンを含有しておりメーカーは不明)。

 穂先に取り付けるため、ダブルのチチワを道糸の端に作る。

 そのチチワを穂先のリリアンに固定。

 サオの長さ分、糸を取る。

 ゴム管を通す。

 ヨリモドシを結ぶ。

 ヨリモドシの、道糸を結んだのとは逆側の輪にハリスを結び、ゴム管に小型の玉ウキを刺したら完成だ。

 状況に応じ、ハリスにガン玉を付け、沈降速度を調整する。

 エサは紅サシ(ピンクに染めたハエの幼虫)と練り餌。


 ごくごく単純な、一本バリの玉ウキ仕掛け。

 ターゲットはハヤ以外にもフナ、モロコ、ドンコ、ブルーギルなど。

 釣れれば何でも大歓迎だ。


 仕掛けの詳細は、

 道糸:0.6号のナイロン。

 ハリス:0.4号のナイロン。

 ハリ:2.5号の秋田キツネ。

 これで大き目のフナが多く釣れるようなられば、太くしていくつもり。


 まずは手本を見せる。

 ユキは5.4mのサオを使用する。

 タナ取り用ゴムにハリを掛け、振り込んで底を取る。

 一気にウキが沈んだので、道糸を摘まみゴム管を上方向に40cm程ずらす。

 今度は全く沈まない。下に10cm程ずらしたとき水面すれすれになった。

 タナ取り完了だ。

 あとは状況を見ながら調整する。

 ゴムを外し、ハリに紅サシをチョン掛けし、送り込みで魚の乱舞する少し上流に落す。

 狙っているポイント以外でもウキが不規則に動く。

 エサが沈み切る前からウキに変化が出るほど活性が高い。

 多分、ヨリモドシをつついたりしている。

 一旦抜き上げ、ハリスの真ん中辺りに小さなガン玉をうち、沈降速度を速める。

 再度、ポイントへ投入。

 ウキが馴染み、ゆっくりと流れていく。

 すると、


 ピクン!


 早速アタる。

 嬉しい瞬間だ。


「ウキ、動いた!」


 興奮する有喜。

 とりあえずアワセる。

 もしこれがブルーギルのアタリならば、この変化でアワせないと口に掛からない。

 次のアタリまで待ってしまうと、ハリが見えないくらい深く飲んでしまう。


 すっぽ抜けたから、どうやらブルーギルではないようだ。


 そのまま連続して円を描くようにサオを振り、再度同じところに投入。

 少し流れて、


 ピクン!


「あ!動いた!」


 キラキラ表情の有喜。


「これがアタリぞ。よーと見よけよ。今からウキが沈むきの。」


 興味深げにウキを凝視。

 続いて、


 ピクピク…スッ!


 勢いよくウキが消し込んだ。


「食った!」


「わ!ホント!」


 有喜はウキが沈む瞬間を見ることができて絶賛感動中。

 手首だけでサオをスッと上げ、アワセを入れる。

 瞬間、重さがノッてプルプルっと小気味よい引きが伝わってきた。

 サオを立てると水面を割り銀鱗が飛び出す。

 さらにサオを立て、左手でキャッチ。

 

「おー!ハヤ。」


「どぉ!見してん!」


 目を輝かせながら有喜が覗き込む。


「ちょい待ての。ハリ外してビクに入れんと死んでしまうき。」


 100点のところに掛かったハリを素早く外し、持ってきていたズックビクに入れる。

 サオを置き、片手でヒモを持ち、逆の手で川に投げ込んで水を汲む。


「ほら、ハヤ。これは…オイカワやな。」


 見やすいようにしてあげる。

 熱心に観察中。


「そーなん?図鑑のと色違うね。」


「そーやね。色がついてないもんね。」


 有喜の持っている図鑑は、婚姻色の出たオイカワが写真で紹介されている。オスは暗い青緑ベースで、側面にピンクの不規則な模様が浮き出て腹側がオレンジ色、口の周りに凸凹した追星が出たヤツだ。メスも少し色が濃くなる。しかし、釣れたのは銀色で、図鑑の写真とはあまり似ていない。ただ、側面の不規則なピンク色の模様はハッキリと確認できるので、すぐにオイカワだと分かる。

 ボチボチ産卵の時期なのに…なんで婚姻色出てないんかな?若干産卵の時期がずれている個体?それとも産卵とは関係ない個体?

 そんなことを考えつつ再び投入。

 有喜は魚を観察中。

 すぐにアタリが出てもう一本追加。尻びれの大きさから見て今度はオスのようだが、やはりただの銀色。先程釣ったのとほとんど見分けがつかない。

 ビクに入れると、


「お父さん!僕もしたい!仕掛け作って!」


 ワクワクしながら急かしてくる。


 ビクを流れていかないよう岸の草に結び、川に沈める。

 3.6mのサオで同じ仕掛けを作ってやる。

 場所はそこそこ広いので、サオが干渉しないくらいには離れてできる。

 とりあえず、一人でできるようにおしえる。

 右手にサオ、左手にエサの付いたハリ。左手を離すとともにサオを少し上げ、振り子の要領でポイントに送り込む。

 送り込みという投入方法。

 瞬間的な弾力を効かせてしまうと、仕掛けが真上に舞い上がってもつれてしまったりする。そんなトラブルを起こさないように用心することをおしえ込んだ。

 桃代譲りの運動神経とリズム感。

 飲み込みがとても早い。

 10回も投げてないのに、ある程度様になってくる。


 練習の間にもアタリが出るが、ウキの動きに興奮してしまって待ちきれない。

 早アワセし過ぎて、上手いことハリ掛かり出来ないでいた。

 掛ける練習開始。

 まずはユキがやってみせる。

 投入後、川の流れに乗ってゆっくりとウキが流れていく。

 魚が溜まっている深場のポイントにさしかかると、


 ピクン!


 ウキが動き波紋が出る。

 まだだ。

 さらに待つ。


 ピクピク…


 波紋が連続して出る。

 そして、


 スッ!


 水中にウキが引き込まれていく「消し込み」と呼ばれるアタリ。

 最も興奮する瞬間だ!


「ここでアワセる。」


 サオ先を上げるイメージ。軽くスナップを効かせアワセる。


 プルプルプル…。


 生命感がサオを通して伝わってくる。

 おしえながらも、


 この感じ、病みつきになる!


 感動するユキだった。


 ピョン!と水面を割って小さな銀色が飛び出し、さらにサオを立てると振り子のように飛んできてユキの手の中に納まる。

 10cm程のメスのオイカワ。

 ハリを素早く外し、ビクに入れる。


「こげな感じ。分かったかね?」


「うん!」


 すぐに実行。

 送り込んで、流して、そしてポイントの真上。


 ピクッ!


「きた!」


「待てよ。ウキが消し込んでからぞ。」


「うん!」


 ピクッ!ピクッ!…スッ!


「今!」


 タイミングがバッチシ合った!

 待望の生命感!


「ぅわ!掛かった!」


「シワ~っと上げれ!ピョンっち上げたら糸がもつれるぞ!」


 言われた通り、ゆっくり目にサオを立てると魚が飛んでくる。


「わ!」


 キャッチし損ね、ぶら下がったまま行ったり来たり。


「うわ~!取れん!」


「ははは。お父さんトコにやってん。」


 言われた通り、ぶら下がった魚をユキの方に寄せ…取った!

 記念すべき有喜のウキ釣り初フィッシュ。


「はい。」


 ハリスを持って有喜にわたす。


「うわ~…釣れた…僕が釣った魚。」


 感動していた。


「そのまんまぞ。写真撮っちゃーきの。」


 カメラを起動させ撮影。

 カメラ目線の笑顔がとても可愛らしい。

 やっぱし桃代に似ていてユキの特徴が出てない。

 何枚か撮った後、ハリの外し方をおしえ、ビクへ。

 大まかな流れは全て見せることができた。

 あとは、様子を見ながら独り立ち。



 と、ここで桃代合流。


「おまたせ~!ユーキ釣れた?」


「うん!釣りきったばい!これ、僕が釣ったヤツ!」


 ビクを引っ張り上げ、桃代に見せる。


「お~、ホントやん。上手上手。」


 褒めてやると嬉しそうに微笑んで、


「今から一人でするんばい!」


 サオを持って自慢げに報告した。


「そーね。じゃ、お母さん見よっちゃろ。」


 有喜の近くに座り、仕掛けを絡ませないようサポートする。

 送り込みでポイントに投入。

 エサが沈んで、流れていって…


 ピクン!


「アタった!まだまだ。」


 自分で言い聞かせているのがすごく可愛い。思わず笑みがこぼれた。


 ピクン!


「まだ。」


 スッ!


 消し込んだ!


「今!」


 イチイチ口に出す。

 今度は一人で掛けることができた。足場は広いので、サオを置いて魚を取り押さえる。


「ね?釣りきったやろ?」


「ホントやん!写真撮っちゃろ。」


 桃代からも写真を撮ってもらう。

 二人の待ち受け画面となった。

 それからおしえてもらった通りハリを外す…のだが。

 これがなかなかうまいこといかない。

 暴れまわる魚を必死で握り、ハリを摘まんで外そうとするが、当然のことながらハリにはカエシがついていてなかなか外すことができない。

 魚には申し訳ないが、何でもできるようになってもらいたいため、様子を見つつしたいようにさせてみた。

 やっとのことでハリを外す。魚はというと…口のパーツが幾つか取れてしまい、鱗が剥がれ、クタクタになってしまっていて瀕死の状態だ。ビクに入れるもののひっくり返り、辛うじてエラブタを動かしている感じ。


「真っ直ぐならん…。」


 コガネムシの幼虫の時と同じ顔をして落ち込んでいる。


「これ、死ぬ?」


「う~ん…どーやろか?元気になるかもやき逃がしてやり?」


 桃代に言われ、


「分かった。あ~あ…」


 両掌でお椀を作り、すくってそっと川に逃がす。


「ごめんね…。」


 泣きそうになっていた。

 優しい子だ。

 魚はだんだんパクパクしなくなり、そのまま流れて行ってしまった。

 見ていると心が痛むが、これを教訓に上手くなってくれればと思う。


「しょーがないね。今度釣れたら上手に外そ?」


 とは言うものの、かなり落ち込んでいる。

 トラウマにならなければいいけど…


「分かった。」


 立ち直る間は桃代が釣る。

 何本か釣れたところでどうにか立ち直り、サオを貸してと催促してくるようになった。

 どうにかトラウマにならずに済みそうだ。

 それから桃代と交代しながら10本ほど釣ったが、次の魚からはなんとか死なせまいと頑張り、ハリの外し方も少しうまくなった。多少鱗が剥がれたものの全員生きている。

 釣りの一連の動作もある程度様になってきた。

 我が子の成長をサオの半径より少し遠目の位置まで離れ見守る桃代。




 ふと目を離した隙に事件は起こる。

 今までやってきたとおり、消し込んだのでアワセると一気に流心へと走られ、サオがとんでもない弧を描く。

 思わずサオを持って行かれそうになり、


「お母さん!」


 叫んだっきり何も言えない。


 激しく重い、トルク感溢れる引き。

 両手で必死にサオを持ち、踏ん張っている有喜。

 桃代が急いで駆け寄り後ろから一緒にサオを持ってやる。

 振り出し竿でよかった。継ぎ竿なら最初の一撃で穂先だけ持って行かれていたかもだ。


「ユキくん!多分コイ!」


 助けを求める桃代。

 声の方へと振り向けば、


「マジで?」


 二人してテンパっていた。


 そういやここ、コイもおったよね。


 コイはルアーの場合、余程条件が揃わないと食ってこないが、生エサだと警戒心が薄れ、割と簡単に食ってくる。

 それにしても道糸0.6号、ハリス0.4号…多分20cm超えのフナが掛かってもスリリングな引きを味わえ、寄せるにはハヤとは比べ物にならない程時間がかかるはず。抜き上げもできるかどうかもかなり怪しい。

 それなのに、コイが掛かってしまうとは。


 う~ん…どうしたものか。


 かなり困った。


 砂利でできた扇状地的な足場なので、川の中まで同じような地形が続いている。

 障害物に巻かれて切られる心配はないのだけど、取込みが問題だ。小物狙いだったため、網なんか持って来ちゃいない。

 ズリ上げると確実に糸が切れる。

 なんとか耐えて、弱るのを待つ。


 何度流心に向かって走られただろう?

 必死にサオを持つ有喜。伸されないよう手を添える桃代。二人ともテンパりっぱなし。

 そんなことはお構いなく、魚は図太いトルクで走りまくる。

 弱らない。

 あざ笑うかの如く悠々と泳ぎ、体力を回復させると再び突っ走る。

 時折寄せられはするのだけれど、姿が見えるほどの距離までは近寄らない。姿を一回も確認できていないため、どんな大きさかさえもいまだわからないでいる。

 楽しいけど、かなりの恐怖だ。

 もう切れてもいいかなと思いかけた時、不意に魚がこちらに向かって泳ぎだす。

 フワッと軽くなる。


 緩めて外すつもりなのか?だとしたら頭良過ぎ!


 即座にサオを立て、糸が弛まないようにする。

 その時、ズボンをまくっていたユキが咄嗟の判断で川に入水。


「ユキくん?」


 中二の時の悪夢が甦る。

 ユキは未だに泳げない。というか顔を水に浸けることすらできない。不意に全身浸かったりすると勿論パニックになる。

 なのに膝まで水に浸かり、


「よいしょ~!」


 向かってきた魚を両手で抱えるような体勢で陸地に放り上げた。

 おかげでビショビショだ。

 いくら暖かいとはいえ、水はまだそんなに温んではいない。

 それなのに有喜を喜ばすために命を張って頑張った。


 子供パワー恐るべし!


 ※警告!無理しちゃいけませんよ!


「わ~!でけー!」


 感動しまくりの有喜。

 重たい音を立て、跳ねる魚。

 40cmを優に超えるコイだった。

 すくい上げた衝撃でハリスが切れた。

 慌てて押え付ける桃代。

 グッグッと音を立てて鳴いている。

 威嚇でもしているのだろうか?

 二人掛かりで必死こいてハリを外した。


 終わった。

 永かった。

 永遠を感じた。


 時計を見てみると10分以上かかっていた。

 記念撮影をし、敬意をこめてそっと逃がす。

 ハヤ釣りで癒されるつもりが、とんでもなくテンパって疲れ果てた。


「疲れたね。帰ろっか?」


 ユキが言うと、


「そやね。」


 桃代が応える。


「ユーキは?楽しかった?」


「うん!」


 よかった。

 喜んでくれていた。

 これでこそ、入水してまで頑張った甲斐があったというものだ。




 原点回帰。

 多くの釣り人は、今回みたいに単純なウキ釣りが原点だと思う。

 仕掛けを組み、エサを付け、投げ込み、誘い、アタリを待ち、アタリが出るとアワセてファイト。

 取込んで魚との対面。

 そしてリリース。または食べるためにキープ。

 全ての釣りの基本がここには盛り込まれている。


 楽しくないワケがない!今後、もう少しウキ釣りの機会を増やそう!


 純粋にそう思えた釣行だった。



 帰って幼馴染達に報告すると、全員激しくときめいていた。

 みんなで行こうというハナシになったから、近いうちに必ず実行されるだろう。

 そうなれば、きっとみんなウキ釣りの楽しさを再認識して、釣行の回数が増えるはず!

 既に、こだわりたい気分になってきている。


 ちょっといいサオを買おう!


 そんなことを考え出したユキと桃代だった。

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