第14話 受験勉強
三年生。
受験生である。
義務教育が終わる。
この先、高校であったり就職であったり、人それぞれ様々な道に進むことになる。
今までつるんできた友達。
結構な人数だ。
幼馴染に限って言えば、偶然とはいえこの年まで誰一人欠けず一緒にいれた。
厳密にいうと、桃代が関東に引っ越して5年間ほどいなくはなっていたが。
そこに、中学からの友達も加わった。
できればこの先もずっと一緒にいたい。
流石に大学に行くとなると、コースも細かく分かれ、全員一緒という訳にはいかないだろうけど、せめて高校までは!
祈るような気持ちだ。
五月。
県立高校入試レベルの模試が行われた。
範囲は一年から今現在習っているところまで。
一、二年とワルソしていた涼と朗は散々な結果だった。
この分じゃ二人は高校で離れてしまう!
それはイヤだ。
第一志望は、つるんでいるヤツの殆どがすぐ近くの総合高校普通科。
県内では中の上程度。この辺では一番難易度の高い学校だ。
田舎なので、都会と比べると学校の絶対数が少ない。進学を希望する生徒は、必然的にこの学校を選ぶことになる。幼馴染達の中学からも毎年かなりの人数が受験する。
総合高校なので、工業系、商業系、農業系など、実業系コースも多数ある。
そちらの科は普通科と比較すると若干難易度が低かったりするわけで。たとえ普通科が無理だとしても、せめてそちらには合格してもらいたい。
朗は今回のテスト結果なんかどうでもよさそうだった。
進学そのものに興味がないのかもしれない。
でも。
せっかくできた釣り仲間。
できることなら同じ高校に進み、釣りも一緒に続けたい。
「朗くん、一緒の学校いこうや?」
ユキが聞いてみると、
「う~ん…オレ、高校とかどげでんいーばって。何なら中卒でもいいっち思っちょーちゃ。」
やっぱし思った通り。進学に関して全く興味が無かった。
「そーなん?でもせっかく仲良くなって釣りも行くごとなったっちゃき、おんなし高校いきてーや。一緒おらんと遠くなる気がしてね。そぉゆーのなんか寂しいやん?」
「そぉやねぇ…でもオレ、勉強分からんきねぇ。」
「オレもあんましよぉ分からんきエラそぉなコト言えんとばって、一緒に受験勉強してみよぉや?」
説得する。
「そーやねぇ。できるだけ頑張ってみようかね。でも、伸びんかもやき。」
前向きの返事が返ってきた。
ひとまずホッとする。
涼は思いのほかショックを受けていた。
海と離れたくないのだ。
その日のうちに頑張りモードになった。
放課後も教室。
朗はユキや千尋と頑張っている。
特にユキが教えているときは桃代がもれなくついてくる。同じクラスつながりでたまに菜桜、千春、渓も協力する。
教室が使えないときは誰かの家にお邪魔して頑張っている。
朗の家はワルソのたまり場になる可能性が高いため、勉強できる雰囲気じゃないらしい。
ユキと千尋と桃代は理系科目担当で他は文系科目担当。
この中で、特に偏差値が高いのが桃代と千尋。文系教科に特化したのは渓。
桃代と渓はなかなかの教え上手で先生タイプ。
勉強をやり始めた頃の朗は壊滅的な状況だった。が、元々頭の回転が速いらしく、特に理系教科はみるみる伸びていった。
しかし、どうしても社会の歴史分野と英語が伸びず、苦戦している模様。
それでも模試の後にあった中間考査と次の模試では、先生もビックリの効果が出たため、協力してくれたみんなに礼を言っていた。
ちなみに普通科は合格圏内ギリギリ。落ちると元も子もないので、ランクをちょっとだけ落し、建築コースを第一志望とした。
涼はというと、海と一緒に涼の部屋でやる。
二階建てで二軒つながった町営住宅。
その二階が涼の部屋。
海が一人で全科目教えている。
海は幼馴染の中ではいちばん頭が良い。どの教科も万遍なく点数が取れるので、なんとも頼もしかったりする。
涼も今までやらなかっただけで、やればそれなりにできる。
教えてもらい出した直後から猛烈な速さで伸び始め、次の模試では早くも第一志望である県立の判定が合格圏内となっていた。
模試当日。
なんとか終わったという解放感と、ちょっと早く帰ることができる喜び(普段は6時間目までだけど、模試は5教科だから5時間目まで)。
さらに金曜日ときたもんだ。
テンション上がらないワケないよね!
ユキと桃代は只今チャリ2ケツ中。
生活指導の先生に見つかったらゲンコツされるので、町を抜けるまでは歩き。
土手に出てからヘルメットを脱いで2ケツする。
川を見て、駄弁りながらチャリを漕ぐ。
向かい風なので結構キツい。
桃代は横向いて乗るのが怖いので、いつも荷台に跨ってユキを背後から抱きしめる。
乳の感触を背中でダイレクトに感じ満喫する。
桃代は、大体いつも透け防止に濃い色のタンクトップとかTシャツを着るだけで、ブラはしない。したとしてもスポーツブラ。
超ツルペタなのでしなくても全く問題ない。
5月も最終週なので、衣替えの準備期間。
この年は特に暑いみたいなので、桃代もユキも既に夏服だ。
桃代の服事情は理解しているので、ユキはいつもの如く、
偶然を装って乳首擦っちゃろ。
いらんことを考えつく。
ワクワクしてきた。
チ●ポはもう勃起しかかっている。
座って漕ぐのがキツイふりしてたまに少し立ち漕ぎしたり、前後左右に大きく身体を揺らしたり。
何回かすると、身体がピクッと跳ねるようになる。
そして大きく深呼吸。
感じちょー感じちょー。
さらにわざとらしく続ける。
そして、バレる。
「ねぇ、ユキくん?わざっとおっぱいに背中当てよらん?」
「はぁ?何のこと?」
思わず笑ってしまい、振り向いて桃代の顔を見ると、頬が赤くなり膨れっ面。
「また!とぼけてから。」
「なん?どげしたん?」
「『どげしたん?』やないよ!」
「気持ちよくなった?」
「バカ!ホントもぉいらんことばっかしするんやき。」
怒っている、というよりは困っている感じ。
作戦成功。
もうすぐ到着。
と、屁がしたくなった。
またもやいらんことを考えつく。
立ち漕ぎしようとすると、桃代があからさまに警戒して身体を離す。
そこで立ち上がり、ケツを顔の真ん前に持っていく。
そして…
ぷぴ~。
どこか南の方の島国の、名前も分からない楽器を思わせる音がした。
「ぅわっ!最悪!も~!なんちゅーことをしやがる!」
ケツをグーで殴る。
家に着き、桃代を下ろす。
自分のお尻の辺りをやたら気にして、なんかもぞもぞしている。
張り付いたパンツを剥がすような仕草。
「どしたん?なんしよん?」
分かっているのに聞く。
「うるさい!聞くな!」
顔を赤くしてそっぽ向く。
「なんねっちゃ?」
ニヤケながら聞く。
「ユキくんがいらんことしたき。」
荷台を匂うフリをして、
「ちょっと臭うね。」
「うそ?」
「うそ。」
「バカ!」
桃代が座っていたところを指でなぞって、
「糸引きよぉ。」
「もぉ!そげなわけあるか!」
顔を少し赤くし、ムキになっている。
からかい過ぎたので、とりあえず謝る。
「ごめんごめん。」
「ふん!許さん!」
口を尖らせ怒ったフリが可愛い。
話題を変える。
「今からどげする?」
「今日は宿題いっぱい出たき、一緒勉強しよっか?」
「あ~…そぉよ。でったん出ちょったね。明日休みやし、ゆっくり遊びたいきそれがいーかもね。」
一旦家に帰って着替え、昼食をとってユキの部屋。
麦茶とスナック菓子を数種類用意して取りかかる。
集中して問題を解く。
シーンとした中、おもむろに片ケツ上げて、
ぷぅ~。
ユキがまた屁をこく。
「よー屁が出ることっち、ぅわっ!くっせ~。何食ったらそげな臭いするん?」
笑いながら扇ぎまくる。
しばらくして、桃代がモゾモゾしはじめる。多分真似して屁をこく気だ。
可愛い顔してなんて残念な…。
気付かないふりをしてあげる。
そしてどうするか観察していると、力を入れた瞬間、
ぶびぶびぶびぃ~~~。
なんとも湿った音がして、「しまった!」の顔になり、青ざめる。
「なんか今、湿った音したね。」
「…」
何も答えない。
「もしかして、汁屁出た?」
涙目で頷く。
「全部出た。お尻ヌルヌルする。ちょっと履き替えてくるね。」
そう言って、お尻を押さえた変なカッコで立ち上がる。
かなりの大惨事なのでは?
「マジでか?何しよーんかねぇ…っち、桃ちゃんケツ、ちぃーと黄ぃなくなっちょーばい。もしかして板張りまで染みた?」
訳:ちょっと黄色くなってるよ
ハッとして今座っていたところの臭いを嗅ぐ。
「うん。少し臭い…拭いとく。」
麦茶を入れて、結露したコップから垂れた水をティッシュに含ませ、板張りを拭いている姿が妙に切ない。
「拭き終わった。今度は自分のおしり拭いてくる。」
若干落ち込んだ顔をして着替えに帰っていった。
残念極まりない。
しばらくして、戻ってくると、
「パンツと短パン水洗いして洗濯機にほたくりこんできた。」
訳:洗濯機に投げ込んできた
言わなくてもいい情報をユキに提供。
今度は濃い色の短パンを穿いてきている。
「もぉタレかぶらんごとね。」
「ん、分った。実は今日、下痢ピーやったの忘れちょったっちゃ。昨日イカの刺身食って牛乳飲んでからおかしいっちゃんね。」
「その組み合わせはちょっと…オレでも当たるばい。気を付けらな。」
「うん。」
幼馴染同士だから、立ち直れない級の大惨事でもこの程度で終息する。
またか…って感じ。
ふと気付いたこと。
女の人っち下痢の話と生理の話、結構平気で男の前でするよね。
それから黙々と宿題を片付ける。
幸いまた屁をしたくなることもなく、夕方には終わった。
二人して麦茶を飲みながらマッタリとくつろぐ。
今日は大してヤラシイことはしなかった。
生で乳見て、揉んで吸って、下の方も指入れて、舐めて…。
あれ?いつもと同じやんか!
二人っきりはムラムラするからしょーがない。
ヘタレやき、まだ思いを伝えてはないけどね。
次の日。
幼馴染女子チームは全員桃代の大惨事のことを知っていた。
オイシイネタと思って、ここぞとばかりに自ら言いふらかしたみたい。
座って仕掛けを作りながら
「桃、お前ユキん家でタレかぶったんか?」
菜桜が言う。
「うん。勉強しよったらユキくん屁したき、真似したらぶび~っち全部出た。」
「うっわ。中三にもなって。まあまあサイテーやな。ユキ?臭かっちょろ?」
「ちょっとね。板張りまで染みたっちゆって自分で拭きよった。」
「うわ~、残念賞。女ん子のすることやないね。」
「でも拭きよぉときは女ん子な表情やったばい。」
「やった!ウチ女ん子にみえた?」
喜んでいる。
「そこ、喜ぶとこやない!なんぼ可愛らしく拭いても、お前のしたこと全く女ん子やねぇきの?分かっちょーんか?」
菜桜から釘を刺される。
「分からん!可愛いは正義!」
「意味わからん。」
そんな汁屁な会話をしている今日は、気分を変えて吸い込み釣り。
いつものポイントより少し上流にコイがよく見え、跳ねている場所がある。
バス釣り先行者が帰った後、ユキ、大気、千尋、菜桜、環、桃代で陣取った。
涼と舞が見学に来ている。
海は家の用事で来ていない。
普通、吸い込み釣りは投げザオでやる。でも、なんとなくみんなルアーロッドだ。しかもベイト。コルクやウレタングリップなので、後始末が大変そうだ。
近所のスーパー兼ホームセンターで、吸い込み針と3号の丸型中通しオモリ、鈴、練り餌の大袋を一つ買ってきた。
練り餌はマルキューの超ロングセラー「みどり」。増量剤としてヌカを混ぜる。ヌカは近所のコイン精米機から頂いてくる。隣にある農機具屋のオイサンに頼んだら、精米機の裏にあるヌカを溜める所のカギを開けてくれてタダでくれる。
糠床を作ったことのあるお母様から聞いた裏ワザ?だ。小さめのレジ袋一杯貰ってきた。
仕掛けを作る。
糸をオモリに通し、ゴム管を通し、スナップ付ヨリモドシを結ぶ。それに吸い込み針をつけたら完成だ。
吸い込み仕掛けには吸い込み針とバクダン針がある。
吸い込み針はゴム管で4本の針が放射状になるようにしてあり、その中心にはエサ保持用の金属製らせんがついている。
バクダン針は糸の両端に針を結んだものを2~3本を真ん中で折り曲げ結ぶ。吸い込みのようにらせんがないのでエサだけ飛んでいくことが多々ある。
エサが勿体ないので吸い込み針を使う。
次に練り餌。小遣いが少ないので練り餌とヌカを半々。持ってきていた洗面器に粉末を二種類出し、万遍なく混ぜ、水を徐々に加え団子にする。
団子の直径は5~6cm。まずは吸い込み針のらせんを団子に埋め込み丸める。その団子に、付いている針を外向きにすべて埋め込む。これで完成。らせんの真ん中から一本長いハリスの付いた針が付いているタイプは、団子とは別に小さく丸めた練り餌を付けたり、ミミズを付けたりする。ここのポイントはミミズを付けたらバスばっかり釣れるのでやらない。
準備完了!
みんな思い思いの場所に投げ込み、糸フケを取り、サオ先に鈴を付ける。
サオは6本。
誰のが最初に来るかな?
一投目は練り餌が効いてないため魚が寄るのに時間がかかる。
その間お菓子を食べながら駄弁る。練り餌臭い手のままで。
チリン…
早速鈴が鳴る。
誰の?
チリン…チリチリチリ!
菜桜のサオから鈴の音が鳴った!
「おっしゃ!きたー。」
軽くアワせ、リールを巻く。
重いけど大して引かない。巻けば巻くほど寄ってくる。
上がってきたのはマブナ。
20cm以上ある。
「フナやん。この大きさあれば、ウキ釣りなら結構引くよね。」
それからは菜桜の入れ食い。練り餌が割れて撒き餌になるため、一旦寄ったらなかなかその場を離れないからだ。
それにしてもフナばっか。
カタは揃っているものの、本命のコイが釣れない。
他のみんなも釣れ始めているが、やっぱりコイは来ない。
ルアーのお客さんでは来るくせに、本気で狙うと全く釣れない。
所詮そんなもんだ。
「面白そうやね。」
「うん。これだけ釣れるんなら私もしてみよっかな。」
とは、涼と舞の会話。
あまりの爆釣っぷりに練り餌が底をつく。
ここまで釣れるとは思わなかった。
大袋の「みどり」が夕方前には完全になくなった。
撤収だ。
結局全員で30匹以上は釣った。
たまには違う釣りも面白い。
心残り、とまではいかないが、コイは結局釣れなかった。
帰り道。
「(サオの)グリップのスポンジとリールのハンドルノブが練り餌臭い!」
「ホントやん!帰ったら洗わないかんね。」
「匂い取れるやか?ダメやったらコロンふっちょこ。」
「それがいーかも。」
「いっぱい釣れてよかったね。」
「ルアーじゃこげ釣れんよね。」
「ホントホント。」
「また行ってみようや。」
「自分もサオ買わないかん。」
今日の釣りの話で盛り上がりながら土手を歩く。
忙しくなる前のマッタリ釣行となった。
これから約9ヵ月。
毎日が受験勉強。
友達に教えつつ自分も教わりつつ成績を伸ばしていく。
その合間にたま~に釣り。
受験生であるため普段より行動が控えめで、面白いラッキースケベやハプニングは起こらない。
平凡な日々が続く。
まぁ、普通はあんなこと起こらないけどね。
こんな感じで県立の受験まで…っち、なげぇ!限りなくなげぇちゃ!
みんな我慢して頑張った。
朗と涼は努力の甲斐あって第一志望にA(A~Eの五段階評価でAが最も良い)がつくようになった。
年が明け、1月も終わり。
流石に年末年始のイベント…電気あんま祭はできなかった。
私立の入試が始まる。
みんな同じような成績なので、私立も同じ学校を受ける。
一つは北九州にあるマンモス校。
彼らが第一志望とする県立の総合高校を受験する際に、必ず力試しで受ける、そんな位置付けの学校だ。
もし、県立不合格でもここなら同程度の進学が見込める。
推薦入試が強いのが魅力の学校でもある。
もう一つは隣町にある大学の附属高校。
上に述べた学校には及ばないものの、特別枠で大学に強烈にプッシュしてくれる。附属の特権を活かせる高校だ。
朗が受ける私立は隣町。
第一志望の総合高校より数ランク落ちる。
ワルソが多く、またドップリ染まってしまいそうなので、ユキ達は行ってほしくないと思っている。本人もあまり気が進まないようだ。
涼が受けるのは女子高。
同じ地区だが一番離れた辺ぴな場所にあり、公共の交通機関を使用すると一時間ぐらいかかってしまう。早起きが苦手な涼は行きたくない模様。
とまあ、幼馴染達が受験する私立はこんな感じ。
入試当日。
北九州の私立高。
諸注意があり、いざ本番。
一教科目からあり得ない程難しい。
県立の模試とは大違いだ。
終わってすぐ全員集まって話す。
解けた問題は半分チョイ、6割ぐらいな気がする。
こんなにも難しいものなのか?
というのが感想だ。
そして試験が進む。
五教科すべて終わった感想。
オニのよーにムツカシーやんか!これ、落ちたんじゃね?
次の日担任と話すと、
「心配すんな!私立の問題は難しく作ってある。6割で大丈夫!」
と言われ、少しホッとした。
朗と涼の受けた学校はそれぞれ違うが、どちらも「バカにしちょーん?」というぐらい簡単だったそうだ。
合格発表の日。
北九州の私立。
桃代と海と千尋は特進として合格した。あとの者は普通科として合格。ひとまず安心だ。
隣町の付属高校。
桃代、海、千尋に加えユキも特進として合格。
私立は全員順調な滑り出し。
もしものために私立には手付金的なお金を納めた。
あと一か月とちょっと。
本命の県立高校だ。
これで高校入試が全て終わる。
試験当日。
緊張した面持ち。
それぞれ受験票を机に置き、試験に備える。
諸注意があり、いよいよ本番。
今年の問題は素直だ。
過去問やった時に私立の問題もビックリな難しいモノがあった。
こんなの出たらどげんしよ…と思っていただけに拍子抜けした。
しかし、受験者全員がそう思っているはずなので、気を引き締めて挑まねば!
一教科目が終わり、みんなで集まってどうだったか話し合う。
概ねみんなと同じ。
少し安心した。
結果は、最後の教科までなんとか終えた。
答え合わせしてみると、ほぼ同じ。
あとは合格発表を待つだけ。
三日後には結果が出る。
超ドキドキだ。
合格発表の日。
怖くてみんな高校の掲示板には行けなかった。
中学校に集まり結果を聞く。
これですべてが決まる!
緊張でどうにかなりそうだ。
一人ずつ担任に呼び出され…
結果は。
全員同じ高校合格!
受験地獄から解放された瞬間だ。
またあと三年間一緒にいれる。
そのことがホントに嬉しいと思えた。
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