第11話① 冬イベント盛り合わせ(悪い遊びのお話)

 今年は寒くなるのが早い。

 11月下旬に早くも初雪が舞った。

 そんな寒い冬のイベントにまつわるお話を少々。



 冬といえば、まずクリスマス。

 やっぱ、大事なイベントの一つでしょ!

 クリスマスパーティー。

 物心ついたころから幼馴染の誰かしらの家で必ず催されてきた。

 今年はユキの部屋でやることに決まる。


 当日。

 今日は特に冷え込む。

 北風も強く冷たい。

 母親は料理をしてくれているので、ユキ達は近所の内税方式のホームセンター兼スーパーに買い物。

 ちなみにケーキは既に購入済みなので、お菓子と飲み物を調達してくるのだ。

 年末も近く、冬休みも始まっているため買い物客がハンパ無い。

 レジ待ちするだけでグッタシだ。

 やっと終わり、みんなでレジ袋を分けて持ち歩く。

 駄弁りながら道草しながら歩いて帰る。


 途中にある用水路。

 稲刈りは既に終わっているため水は所々にあるだけ。流れてはいない。

 覗き込む。

 何もいない。


「ここ、ふってーアッカン(成熟した赤いザリガニ)おったよね?」


「うん。釣った後、せがいよって挟まれたよね。」

 訳:いじめていて挟まれたよね


 田んぼの時期にはザルキン(アメリカザリガニ)、しかもアッカンのデカいのがいる場所だ。小学生の頃はみんなで裁縫用の糸とイリコを持って釣りに行っていた。

 食った手ごたえを確認し、そっと上げる。

 緊張の一瞬だ。

 落さず釣り上げることができれば嬉しい。

 釣れたのがデカいとなお嬉しい

 小学校時代の楽しい思い出。



 家に到着し用意する。

 食器を並べたり、取り分けたり。

 準備完了!

 シャンパン(エタノール0%含有)は、蓋を飛ばさないようにそっと開け、みんなに注ぐ。


「「「メリークリスマス!」」」


 今年は桃代がいるから、どんなラッキースケベがあるのか楽しみだ。

 空腹だったお腹も落ち着いた。

 ここから先は悪ふざけタイム。


「こーゆー時のゲームといえば!王様ゲーム!!」


 このワードからして悲惨な結末しか見えない。

 環が使ったワリバシを回収して洗うと数字を書き始めた。

 菜桜は桃代に酷いコトする気満々だ。

 その気配に気づくと桃代が、


「菜桜、いらんごと考えちょろーが!人前でセックスとか無しばい!」


 先手を打つ。


「お前、したことあるっちゃきよかろーもん!」


「それでもダメ!」


「んじゃチューならよかろ?」


「それもダメ!」


「んじゃ、なんもできんやねぇか!」


「先に禁止しちょかな、お前らゼッテーセクハラ命令しかゆわんし!」


「なら、その他やったら何でもいーっちゃね?」


 にやりと笑う。


「あんまし無茶なのとか恥ずかしいのはダメ!」


「分かった分かった。」


 テキトーな返事。



 用意も終わり、ゲーム開始。


「「「王様だーれだ?」」」


「王様、ウチ!」


 桃代だ。


「三番が五番に電気あんま30秒!」

 

 あれだけ「セクハラ禁止」と言っていたくせに、自ら約束を破りノリノリで難問を出す。

 

「三番…ウチやん!」

 

 環だ。


「五番…オレ?」

 

 ユキだ。

 約束を守らないから早速罰が当たった。

 桃代の顔がしまった!の表情になる。 


 ちゃんと考えて無難な命令にしとけばよかった。


 悔やんでももう遅い。これを見逃してくれるみんなではない。菜桜は前例ができたため、「よし!」という顔をしている。

 王様になった時、やらされることが怖い。

 


 環がユキの両足を持ち上げ、右足で股間を思いっきし振動させる。

 

「ぅお~~~!」


 ユキが悶える。

 環は?

 満更でもない様子。

 嫌な笑顔で桃代にサムズアップしてきた。

 桃代が哀しい顔をする。

 ムゥっと顔をしかめて、

 

「ユキくん?勃起した?」

 

「うん。気持ちよかった。カウパー少し出た。見せちゃっか?」


 ジャージのズボンを下ろそうとして、

 

「もぉ!バカ!」

 

 マジで怒られ叩かれた。

 

 

 棒を回収し、第二回戦。

 

「「「王様だ~れだ?」」」

 

「王様、自分!」

 

 菜桜がどす黒い笑みを浮かべる。


「一番が四番の乳を30秒揉む!」

 

 やっぱしトンデモ質問だった。

 

「一番…僕!」

 

 海だ。


「四番…オレ?」

 

 またユキ。

 

「男に乳揉まれたくねぇ!」

 

 桃代がビミョーな顔をする。

 涼は…無表情。

 多分呆れている。

 菜桜は、それはそれでオモシレー!とゆー顔をしている。

 揉まれる。

 揉む方も揉まれる方も苦痛な顔しかしてないのがウケる。

 

 

 戦いは続く。


「「「王様だ~れだ?」」」


「王様、ウチ。」


 環だ。

 

「四番が五番に電気あんま30秒!」


 顔を見合わせた。

 

「マジ?いいと?」

 

 嬉しそうな顔の千尋。

 

「ウソ…環、お前!」

 

 菜桜は一気に怯えた表情に。

 環がニヤケる。

 菜桜は直接刺激にとても弱い。マン●、乳首、背中、首筋、わき腹、耳など、一般に性感帯と言われる部分は特に絶望的だ。しかも超絶濡れやすいし量も多い。もちろん色っぽい声も出る。だから、マン●リする時はこの上なく大変なのだ。日常生活に於いても敏感な部分に接触の可能性があるときは、意識していないとついつい漏れてしまうから危ないのだ。

 なのに、である。

 今回ばかりは避けられそうにない。

 かなりマズイ状況だ。

 

 情け容赦なく実行。

 千尋が菜桜の両足を抱え、股に足を割りいれてくる。

 それを見ているだけで背筋にゾワッとしたものが走る。既に濡れはじめていた。

 敏感な部分に足が触れただけで、


「んっ…」


 生々しい吐息が漏れた。


「うわっ、菜桜、可愛い声が出た!」


 桃代が嬉しそうに実況している。


「用意できた?」


 楽しそうな渓。

 腰がピクついている。いつも頭に立ってえらそうに指示なんかしている手前、この姿はものすごく情けない。

 そして、


「さんのーがーはい!」


 渓の掛け声で計測が始まった。

 その瞬間、鋭い快感が脳天に突き抜けた。


「あっ!いかんいかん!ちょー!出る!出るっちゃ!」

 

 声を抑えることなんかできない。我慢しようと思っても勝手に出てしまう。

 腰をよじらせ、切なくも色っぽい声で悶え狂う。


「はい!終了~。」


 にやけながらストップウォッチを止める渓。

 潮を吹く寸前だった。

 あと10秒もすればイっていた。

 たった30秒だったのに漏らしたみたいになってしまっている。

 少しの間グッタリし、起き上がるとともに

 

「ちょっと便所!」

 

 顔を赤くして拭きに走る。

 お股がヒヤッとした。触るとジャージにまで達していた。


 この量…千尋の足に付いたっちゃない?


 ゾッとした。そして恥かしすぎる。

 パンツを下げ、便座に腰をおろし触ってみる。

 マ●コがなにか別の生物みたいにヒクヒクと蠢いている。既に白い汁と透明な汁が入り混じり、泡立ってビラビラの外にまで大量に溢れ、糸を引いていた。拭いても拭いても溢れ出てくる。治まるまで戻れないのでこのままイクことにした。クリを転がすとすぐさま快感が復活したので、穴に中指を入れる。指の腹でGスポを刺激すると呆気なくイッた。

 

 部屋では。

 

「うわ~…生々しい…」

 

 舞が赤面している。

 千尋は…靴下を気にしていた。溢れ出た菜桜汁で靴下が湿っていたのだ。みんなの前で言ってしまうと菜桜が可哀そうなので心の中に留めておいた。

 桃代は他人事ではない。これをやられると、菜桜と同じようになってしまうことは確実だ。青ざめていた。

 男はみんなナマで聞く幼馴染のアヘ声に大興奮。

 

 

 盛り上がっている!

 色んな意味で。

 完全に電気あんま祭になっている。

 けどでも…誰も止めようとしない。

  

 しばらくして菜桜が戻ってくる。

 いつになく恥ずかしそうだ。

 

 ゲーム再開。

 

「「「王様だ~れだ?」」」

 

「王様、ウチ!」

 

 美咲だ。

 

「二番が四番の乳を30秒揉む!」

  

「よし!二番、オレ!」

 

 ユキだ。

 

「マジ?」

 

 桃代だ。

 

「じゃ、失礼しま~す!」

 

 ノリノリである。

 脇の下から手を回す。

 桃代が照れまくっている。

 でも、あんまし嫌がっているふうではない。

 

「うわ~、この組み合わせ!見よるこっちが恥ずかしくなるね…今までで一番生々しいかも。」

 

 美咲が言うと、

 

「そげ思うなら最初っからそげな指示出すな!揉まれるウチの身にもなれ!」

 

 桃代が頬を真っ赤にしながら抗議する。

 しかし、本心を知っている美咲は、


「でも、嬉しかろ?感謝せぇ。」


 何の反省の色もない。


「うるさいバカ!」

 

 しかしまぁ。

 内心嬉しそうなのは見ていてモロ分かりなので、あえて突っ込まない。

 

 そして実行。

 偶然触れたことは何回もあるが、意識的に触るのはこれが初めて。

 脂肪の層は薄いがハッキリ女性と分かる柔らかさだった。

 とゆーか、


 またノーブラ!


 興奮して固くなった乳首が確認できる。

 それを指で挟みながら揉むと身体がピクッと弾ける。

 

「んあっ!ちょっ!ダメ!ちょっと待って!あっあっ!ユキくん指がエロい!」

 

 本気の声が切なく響く。

 

「…なんか…エロいね。」


 千春がしみじみと言う。

 

「うん。これ、ゼッテーマジ声よね。」

 

 涼が確信している。

 

「勃起する。」


 大気が冗談っぽく言う。

 

 至福の拷問が終わった。

 息が荒い。

 トイレに駆け込んだ。

 

 

 

「「「王様だ~れだ?」」」

 

「王様、ウチ!」

 

 渓だ。

 

「一番が七番に電気あんま30秒!」

 

「おし!」

 

 一番は菜桜。

 

「また~?」

 

 七番は桃代。

 

「せっかく拭いてきたのにぃ~…」

 

 既に涙目だ。

 もう酷いことされる気しかしない。

 

「いくぞ、桃!さあ股開け!」

 

 両脚を抱え右足で…

 

「ちょっ!まっ!あっ!ダメ!いっ!イク!」

 

 歯を食いしばり腰がピクン!と数回跳ねてグッタリなる。

 

「マジか?」

 

 全員が唖然となる。

 人前でイカされてしまった桃代。

 先程揉まれたことで既に限界が近かったのだ。

 そこにきての大事なところ直撃。

 我慢できるわけがない。

 恥ずかしすぎる!

 

「うわっ!靴下に桃汁着いた。ネギっぽい。」


「もぉ~っ、菜桜!お前、ひどすぎるぞ!」

 

 顔を真っ赤にしながら怒っている。

 ユキに見られた。それが一番ショックだった。

 そっとユキの方を見てみる。

 ビミョーに顔が赤い。

 何が桃代の身体に起こったのか、分かっているみたいだ。

 

 展開が完全にエロDVD。

 あんまりな状況になってきたので強制終了。

 王様ゲームは封印されることとなった。

 

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