第8話 ラッキースケベ
ある晴れた秋の日の昼休み。
桃代達はグラウンドへ続く階段でたむろして、マッタリと駄弁っていた。
そこへユキ達幼馴染男子チームが通りかかる。
「オッス!」
菜桜が手を上げる。
「おぉ~。何しよん?」
「ん?みんなでマッタリしちょー。まぁまぁまぁ、座んなっせぇや。」
行くあてもないので、言われたとおり彼女達の座る二段ほど下に座り、一緒に駄弁る。
幼馴染はエロい話が大好き。
桃代が転校してきてからこの幼馴染集団に加わった舞は、エロい話がちょっと苦手。
苦手というか、男子とのエロネタが恥かしい。
しょーもないエロネタで盛り上がっているとき、事件は起こる。
ユキが後ろを向いて、
「でゅふふふふ。どぉれ、オヂサンに見せてごらん。」
変態的なニヤケ顔をしながら桃代のスカートの中を覗きこむ。
「ま~たそげなことして!残念でした!今日はトランクス。見られても恥ずかしくないもんね〜。」
スカートをまくり上げて、余裕ぶちかまして見せびらかす。
「お前はまた…女やろぉが!ちゃんと女モンのパンツ穿けっちゃ!それか体操服の下とかにせぇよ。」
菜桜から呆れられる。
ユキはさらに覗き込む。
何とも色気のない…って、
ん?
何か…今、絶対見えちゃいかん部分が見えた気が。
もう一度見てみるけど、
ん~?
M字開脚したトランクスの隙間。やっぱり大変なものが見えいるような気がした。
再度、確認。
黒い縮れ毛と2枚のくっついたビラビラ…。
目を疑った。
が、
やっぱり間違いない!
状況を理解した瞬間、鼓動が爆発的に早くなる。
こんなもん、エロ動画とか画像、DVDでしか見ることができない。
秘密の花園降臨!
ナマで見るのは勿論初めて。
じっくりと観察。
フムフム。こげな風になっちょったんかぁ!合掌。あ~…ありがたやありがたや。乳に引き続き、マ●コまで見せてもらえた!←注意‼︎決して見せてくれているわけではない。
しかもそれが大好きな女の子の●ンコときたもんだから、心穏やかでなんかいられるワケがない。
その強烈な引力から逃れることができなくなっていた。
乳以上に目が離せない。
しっかり目に焼き付け、脳内に保存した。
股間の愛棒が激しく脈打っている。
カウパーダダ漏れ。
勃起しすぎてタマ●ンが痛くなってきたことで僅かに理性復活。
他の誰かに見られるのでは?
別の心配事が湧いてくる。なんとか見続けたい欲望をねじ伏せた。
ここは階段の真ん中辺り。
ちょうど目の高さ。しかも人通りも結構あるので誰かに気付かれる可能性は0じゃない。
周囲を見回す。
幸いなことに誰もいない。
自分以外の誰かに大切な人の大事な部分を見られるのは絶対に嫌だ!
今、ここでおしえたら、幼馴染達に知られてしまって恥ずかしい思いをするはず。
この場を離脱し、そっとおしえてあげることにした。
大切な人は俺が守る!
そう思った瞬間、
「桃代ちゃん!ちょっと!」
腕をつかんで立ち上がり、勃起したまんま人のいない方に走りだす。
「何?いきなしどげしたん?」
不思議がる桃代。
幼馴染達は、
「おぉ~!」
「ヒュ~ヒュ~!」
「ユキ、大胆!ついに告白?」
「陰に連れ込んでセックス?セックスなのか?」
その行動を見て冷やかしまくる。
だが、そんなことには一切ノーリアクション。
テントを張っているため、擦れて非常に走りにくい。それでも、腰を引きながら走る。走る。走る。
実習棟の建物の陰になった場所に引っ張りこむ。
そして、
「桃代ちゃんダメやん!気をつけな●ンコモロ見えやし!」
鋭い口調で警告。
「へ?」
呆けた声が漏れた。
突然告げられる、あまりにも衝撃的な出来事に理解が追付けていない。
「マン●がモロ見えやった!」
再度言われ…理解。
「ウソォ!マジで?」
悲鳴にも似た声。
ものすごい勢いで赤面していく。
それはナマ乳モロ見え事件の比じゃない。
見えてもないのにスカートを押さえ、しゃがみ込んでしまう。
ジワッと涙目になりフルフルと震えだす。
そして、ついには泣きだしてしまった。
「うん。残念ながらマジ。」
「完全に…見えちょった?」
「うん。毛とかビラビラとか全部。フルカラーで。」
ありのままを伝える。
「全部…見たと?」
「うん。」
「ふぇ~ん…また油断した~…今日…体育ないき…女パンツ穿くの…忘れちょったっちゃ~。」
「も~気をつけな。だき菜桜ちゃんたちに怒られるんばい?」
「うん…今度から気を付ける…ちゆーか…乳の次はマ●コ?ウチ、ミラクル過ぎやん…なんしよぉっちゃろか?」
赤面してウルウルし、鼻をスンスンすする桃代を見ていると、愛おしくて抱きしめたくなる。
「でも…ありがとね…あのまんまやったら…多分ウチ…気付かんずく…見せっぱなしやった。」
訳:気付かないまま
素直に礼を言う。
桃代は幼馴染女子チームの中にいると、何とゆーか…安心しきってしまうらしく、極端にポロリが多い。
特に乳。
気温が高い時期は、素肌に密着する服を極端に嫌う。部屋着の時はブラなんかしないから見えないはずがない。
マン●もちょいちょいポロリする。
トランクスを部屋着で愛用しているため、夏場はかなり見える。
菜桜たちは何回も見ているらしく、そのことでちょいちょい怒られ、ネタにされ、いじられる。
ユキが見ただけでもこの数か月で二度目。
二度目にしてこの大技。
「二度あることは三度ある」で、次辺りナマで合体でもしてしまうんじゃなかろうか?
そんな気にさえなってくる。
ホント、困ったものである。
もっと警戒してもらわんと他人の目が心配だ。
ちなみにクラス内での桃代はというと、転校してきて間もないのにイベント時の班長や、クラス代表に推薦されるくらいしっかりしている。
教育的指導を終え、みんなのもとへ。
「おかえり!何しよったん?セックス?にしては早かったね!ユキ、早撃ちマック?」
菜桜が尋ねる。
「っち、何?お前泣きよぉやん。何があった?貫通して痛かった?」
環も面白半分に質問。
「…さっき…スカート…ピラピラしよった時…パンツの脇から…具が見えよったっち…」
泣きながら桃代が答える。
せっかくユキがみんなの前から引き離して伝えたのに、早速バラしてしまっていた。
「なんか?マルッと見られたんか?」
「…うん…」
「ば~か。だきゆったろーが。お前が気にせんのが悪い!これでお前ポロリすんの何回目か?」
呆れられた。
菜桜がニヤッと笑い、
「ユキっちゃ。桃のマン●どぉやった?黒かった?」
「ん?おいしかった!」
「よかったやん!」
「うん!」
「今度、そこに入れさせてもらったらいーやん!ちなみに桃、でったん濡れやすいんばい。すぐヌルッと入るよ。」
「もぉ!菜桜!何言ってくれよぉん?あんたもスゴイっちいーよったやん!」
なんか、生々しい暴露大会になってきた。菜桜はバラされてもそのことにリアクションはしない。
「ところで二人とも!」
ユキが挙手。
「「何?」」
「その、濡れやすい情報はホント?」
キラキラ眼差しで聞いてきた。
その質問を菜桜はあえてスルーする。
桃代はというと…
アワアワしながら、
「もぉ!ユキくん!そげなこと聞かんでよ!」
「桃…お前バカ?そげな返ししたら認めよぉのと同じやんか!」
意地悪く笑う菜桜。
「っ!もぉ~~~…」
自分の発した言葉の意味を嚙締め、失態に気付くと、さらに赤面してウルウルっとなる。
「そっかー…濡れやすいんかぁ。」
アゴに手を当て、しみじみと頷くユキ。
「お前、さっき見られたのでコーフンして汁が出だしたっちゃないん?」
もう滅茶苦茶である。
「うるせぇっちゃ!」
泣きそうな顔で叫ぶ。
「じゃ、見してん?」
「ナマでか!ナマで見せれっちゆーんか!」
「ナマやないだっちゃお前激しいき、どーせスカートまで染みちょろぉもん?立ってん?」
「そげなこと…!」
中腰になった桃代の動きが止まる。
「何でそこで止る?もしかしてマジやったん?」
邪悪に笑う幼馴染たち。
腰を浮かした瞬間お股がヒヤッとした。
パンツがケツにへばりつき、エライことになっている。
ヤバい!ヤバ過ぎる!
即座に腰を下ろした。
「どげしたん?座り直してから。コンクリに染みたとか?」
「…ふぇ~~~ん…」
桃代の悲痛な声。
「あんたらエグイな。」
舞がドン引く。
「おぅ!まかせろ!」
「もぉ!ばか~っ!お前ら意地悪過ぎぞ!」
「ほら!予鈴鳴った!行くぞ!はよ立てっちゃ!」
菜桜と環が、両側から必死に抵抗する桃代の腕を固定して抱え上げ、無理矢理立たせる。
「お前ら!」
腰が浮くと、そこには言い訳できない程のシミができていた。
「へ~…スゲーね…」
感心するユキ達。
「ちょ!もぉ!見らんで!」
引き摺られながら叫んで足で隠す。
教室に戻る途中、桃代は両脇固定されたまま美咲と渓と千春からケツの辺りを触られまくっている。
「お前ら!たいがいでやめれ!」
ジタバタもがきながら絶叫する。
「うっはぁ~なかなか良い濡れっぷりですな。」
「ん~、モイスチャー!」
既に校舎の中なので、他の知り合いもたくさんいるのにこの仕打ち。
「うるせーばか!人前でゆーな!」
化学の実験で臭いをかぐときの手つきで、パタパタとやる。
「ちょっとネギっぽい匂いですな。」
「チーズっぽくもある。」
「マジ?ホントに匂いする?」
桃代が心配になって尋ねる。
「うん。」
「ウソよね?」
「んじゃ、ユキに確認してもらおっか?」
「ホント?オレ、匂っていいん?」
「いーよ。存分に!」
ユキが顔を近づけようとすると、
「いや~っ!もぉ~っ!いいわけないやろ!」
顔を真っ赤にして身をよじる。
「そーだ!いいこと考えついた!このまんま教室まで連れてって、前に立たせてみんなにおしえちゃろぉや。」
ヒドイことを平気で考えつく。
「嫌ぞ!今から便所行って拭いてくる!離せ!」
「嫌!みんなにおしえる!」
「バカこけ!」
「いてぇ!」
力任せに振り切って、トイレに駆け込んでいった。
何とも騒がしい幼馴染達だ。
この日は授業が始まったため、ここで終わった。
しかし、ミラクルはこれだけでは終わるはずがない。
数日後。
モロ見え事件と同じ階段にて。
またしても桃代。
というか、恥ずかしい事件が起こるのは九割五分がた桃代だ。
「ふっふ~ん。今日は体操服!」
得意げに、自らスカートめくって見せびらかす。
何かされないための予防線。
「バカかお前。そげなことしよったら、またこの前のごとなるぞ。」
菜桜に警告される。
「ふっふっふっ。大丈夫!今日はちゃあんと短パンの下に女パンツ穿いちょーしぃ。ワタクシも学習するのだよ。」
かなり自慢げだ。
またもや下の段からユキが覗く。
「今日は見えんやろ?」
「ちっ!残念。」
「そげ何回も見せんよ。」
めくり上げたまんま、ヒラヒラしながら挑発している。
ここで、ユキがいらんことを考えつく。
「触っちゃろ。」
人差指と中指を揃えてスッと突進させる。
桃代は余裕の表情。
M字開脚のままで、
「触りきるもんなら触ってみやがれ!」
挑発する。
菜桜はニヤケながら「何か起これ!」と、最大出力で念を送る。
するとどうでしょう!
その強い思いが通じた。
ミラクル発生だ!
ユキは指を突進させて、寸止めするつもりだった。
が、しかし目測を誤る。
桃代の大事な部分の、一番敏感なソレに減速しながらソフトにヒットする。
前も言ったように、桃代は感じやすい。
否、超感じやすい。
精神的な面で大いに感じるのは勿論のこと、性感帯とされる部分を刺激すると、それはそれは大変なことになってしまう。
大洪水を起こし、先日のようになってしまうのだ。
勿論可愛らしい声も出る。
コリッ。
音で表すならこんな感じ。
中指の先端で、直径数ミリの弾力のある何かをとらえる。続いて転がったような感触が…確かにした。
同時に鋭い快感が脊髄を駆け抜け、腰が縦方向に数度跳ねる。
同時に、
「ンあっ…」
我慢できなかった。
今、絶対出してはいけない声が出た。
鼻にかかった甘くて切ない声が意思に反し漏れ出たのだ。
自分でする時とは違う予測不能なタイミング。対応が間に合わなかった。
その声の意味を理解してしまったユキ。
サーッと青ざめる。
「ごめん!」
咄嗟に謝った。
桃代が「しまった!」という顔になる。
口を両手で押さえ一気に紅潮する。
「よしっ!きたっ!」
菜桜たちはガッツポーズ。
誤魔化さなくては!
「あん!あん!あ~ん!いっ…イク~!」
大袈裟に喘いでウケ狙い…のつもり。
だが、その努力は虚しく痛々しく空回る。
当然、そこにいた全員は超生温いリアクション。
そして、菜桜が桃代の肩にポンッと手を置き、意地悪くニヤッと笑い、
「もぉいーちゃ。君はよく頑張った。ご苦労。」
環が、
「いちばん最初のっちマジのアへ声やろ?桃、そんな可愛い声出すって?」
顔を覗き込みながら問い詰める。
「う、ううん。違うよ。あれは演技。」
桃代は顔を真っ赤にして、目を泳がせながら否定する。
「ほぉ。んじゃ、もっかいゆってみてん?」
「あん!」
「全然違うね。そもそもクリに指当たった瞬間、腰がピクっち跳ねたしね。」
そんなところまで見られていたとは…。
最早、言い訳なんかできるような状況じゃなかった。
「もぉ~!ユキくん!そげなことするき!」
怒られた。
「ホントごめん!寸止めするつもりやったっちゃ!わざとじゃないんよ?」
手を合わせて本気で謝る。
「知らん!」
真っ赤な顔してあっち向いてしまう。
「あ~あ、おもしれ。ユキ、よかったね。」
「うん。今日も豊作。」
「も~~!ばか!」
今日も大満足でした。
学校が終わり、珍しく幼馴染全員揃う。
みんなで楽しく駄弁りながら歩く。
ユキは横からそっと桃代の顔色を伺う。
普通だけど、恥ずかしかったに違いない。
みんなに分からないように、再度謝っておくことにする。
桃代の斜め後ろに付き、本人にだけ分かるように突く。
「ん?」
内緒話の声で、
「さっきはごめんね。恥ずかしかったよね?」
「ううん、大丈夫。」
ニコッと笑い返してくれた。
既に許してくれているみたいだ。
よかった。
それにしてもアノ声にはマジで焦った。
でも…可愛かったなぁ。
中学生の逞しい想像力が、暴走し、えっちぃシーンの幻想を生み出す。
乳、マン●、アへ声。
必要な具材は大体揃った。
今晩のオカズはこれでイク!
というわけで、その夜コキまくったのは言うまでもない。
他にもまだまだある。
ユキが、風邪で休んだ桃代に学校からの急ぎの提出書類を届けに行った時のこと。
ピンポンを鳴らすとお婆ちゃんが出た。
書類をわたし帰ろうとしたら、もうだいぶんよくなってきているので「会っていかんね?」と言われ従った。
桃代の部屋は二階。
階段を上ってドアをノックしたら、返事したので何の躊躇もなく開けた。
すると、
え?
想像をはるかに超えた展開に、固まってしまうユキ。
何が起こったのかというと…上半身はまくり上げ左手で乳を揉んでいる。
下半身はすっぽんぽん。M字開脚で穴にガッツリ中指を突っ込んで、擦っているではないか!
返事と思っていたのはヨガリ声。
「は~い。」じゃなくて「あ~…い~」だったのだ。
目線が思いっきし合わさってしまう。
猛烈な気まずさ。
その空気に耐えられなくなり、そっとドアを閉めた。
回れ右して、階段を降りようとしたときドアが開き、
「ユキくん…。」
呼ばれ振り向くと、大赤面し目を潤ませた桃代が手招きしていた。
素直に従い部屋に入る。
超絶気まずい。
そんな中、桃代が聞いてくる。
「…見た?」
「…あ…うん…」
「あ~あ…また。ウチ…」
泣いてしまっていた。
「ごめんね。しよったとか思いもせんもんやき…声がしたき返事かと思った。」
「あ~も~、恥ずかし過ぎる~。」
いたたまれない。
心配そうに
「ヤラシイ女っち思ったやろ?」
聞いてきた。
でも、全然そうは思わない。
だから、
「ううん。男もおんなしやき。フツーで安心した。」
ホッと胸をなでおろすのが分かった。
「でも…見られたのはショックやったなぁ。一番見られたくない姿やし。」
「そらぁそーよね。俺でも逆の立場やったらショックやろーと思う。落ち込まんでっちゆっても落ち込むやろぉき、なるべくはよ立ち直ってね。」
「ん。わかった。ありがと。」
ユキはホントに優しくしてくれる。
普通なら、絶対笑いのネタにされるこの状況でも、バカにせず気遣ってくれる。
こういうところが大好きなのだ。
で、学校復帰一日目。
桃代は自分で幼馴染全員にバラしまくっていた。
もう、フォローしきれません。
ちなみに、後日その風邪が伝染ってユキはダウンした。
午前中は熱が完全には下がっておらずゴロゴロしていたが、午後からは熱も下がり多少元気になったため、ムラムラしてコスっていたら見舞いに来た桃代がサプライズのつもりでいきなりドアを開け、見られてしまいましたとさ。
めでたしめでたし。
今後も、このようにして増えていくであろうラッキースケベに乞うご期待!
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