作者の後書解説。
原題:「物語の登場人物の願いを1つ叶えるとしたら」【後書き解説】
副題:誰の願いも叶わない物語。
私が過去に体験したと言う話を、実話風味に書こうと言う趣旨のものでした。
それ故、多少口の悪い語り部でした。
ご気分を害された方に、ここの場を借りてお詫び申し上げます。
申し訳御座いませんでした。
尚、この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
体験談でも、事実でもありません。
昔からこう言うメタは話を書いてみたかったので、良い機会だと思い執筆しました。
結果的に至らぬ点しかなかった訳ですが、ご批判などに、返す言葉もありません。
大体10話構成も決めていた為、前半が少々苦しかったです。せめて4話までは全うに書かなければと思った矢先、インフルエンザを患いました。
その時点の更新が遅れた事も、この場でお詫び申し上げます。
世界崩壊する第5話にて浮かんだ案が、文字化けを起こせば、読者の皆様にもターニングポイントが解り易いのでは、と思い、あのような使用になっております。
ああ、忘れてはいけません。
文字化けを打ち込むのに、”もじばけらった”様を使用させて頂きました。ありがとうございます。
それと、こちらの手違いで文字化け部分の元の文を紛失してしまいました。
はっきりとしたものではありませんがニュアンスは以下の通り。
キャッチコピー → 「このセカイ、あたななしには意味が無い」
説明文 → 「題名通り。 俺が変な世界に迷い込んで、一人の女と頭を悩ませながら生きてきた話だ。」
第5話 → 「人の情けの下で立つ」
第6話 → 失念、申し訳ありません。
第7話 → 失念、申し訳ありません。
第8話 → 失念、申し訳ありません。
殆ど覚えておりません、本当に申し訳ありません。
ただ、全て題名は、”成美堂出版”より出版されている、「慣用句・故事ことわざ辞典」から引用しました。ありがとうございます。
このような駄文、駄作にここまで読んで頂けて筆者は、常套句ではなく幸せに思っております。
予想以上に、自らの文が人の目に触れるのが楽しいと思いました。
ここまで付き合って頂き、まことにありがとうございました。
次回作は未定ですが、どうか、これからも宜しくお願いします。
それでは以下、解説です。
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解説
さて、解説になりますが、大体の趣旨は最初から決まっていました。
しかし、メタな話になるのも決定していたので、それに伏線を張るのは趣旨に反すると思い、元の物語の伏線のみで済ませておきました。
主要となる登場人物は、以下三人。
俺(墓荒らし)――――語り部。
アリス――――――――ヒロイン。
私(墓荒らし)――――執筆者。
語り部として話している「俺」を描写している「私」が、最初から存在していました。
「俺」は作品の中にのみ存在している登場人物なのです。
しかし「俺」は自分が執筆者と登場人物に別れているとは思っておりません。ですので、物語崩壊時にいつまでも自体を理解出来ていませんでした。
「私」は無論、今この文章を打ち込んでいる私です。
ただ「私」は「アリス」と言う少女を中心とした過去の話を≪追憶≫するのに飽きてしまいます。彼女との会話文が少ないのがその一つです。
そこで「私」は、愛した「アリス」の願いを一つだけ叶える事にしました。
「アリス」は「俺」同様、いや、「俺」よりも物語に則った登場人物です。「俺」は私の気分次第で、意味不明な思考を延々と続けますが、「アリス」は「俺」と「私」の記憶通りにしか動きません。
ですが、前述の通り≪追憶≫に飽きた「私」が彼女の願いを叶えます。
その願いこそが、「私」の死でした。
飽きていた「私」に彼女は苛立った、となります。
この時点で、「私」も物語の登場人物に移りました。
拒否したが、彼女に殺された、と言う事になりますが余り関係ないですね。
そして物語の支配権が「アリス」に移り、「俺」以外の存在は全て「アリス」の描く通りにしか動かなくなります。
結局、彼等は彼女の望み通りの存在にならなかったので、両方絶命してしまいました。
それと、物語の副題である「誰の願いも叶わない物語。」の説明。
「俺」は彼女といつまでも愛し合う、と言う願い。
「私」は「おれが異世界に行った話」をしたい。
「アリス」は「私の為に立ち向かって欲しかった」。つまり、男らしさを見たかったと言う事ですね。
「私」が居なければ「俺」は愛し合えず、「私」が居れば「アリス」は男らしさを見る事が出来ない。
「アリス」が「私」を殺した時点で、「俺」と「私」の願いは叶わなくなりました。
そして、アリスが発狂し掛けた「俺」を止めてしまった故、「俺」が立ち向かうルートから外れてしまいました。
不運にも、彼女は自らの手で願いを妨げてしまったと言う事になります。
以上、解説。
ここまでお読み下さり有難く思います。
上でも言いましたが、今後ともどうか、宜しくお願いします。
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