エピソード12/初めてのH、そして、

今日もいつもの様に学校を終えてから、絵美えみ俊之としゆきの部屋へ来ている。


俊之はベッドに横になり、絵美はベッドの縁に座っていた。


扇風機が勢い良く回っている。


先程まで二人は夏休みの計画を立てていて、先ずプールへ行く日程を決めた。


俊之「暑いな~」


絵美「当たり前だよ。夏なんだもん」


俊之「そんな身も蓋も無い事を言うなよな~」


絵美「だったら、当たり前の事を言わないでよ~」


俊之「ふ~ん。そう来る訳ね」


俊之はちょっと拗ねる様に言った。


絵美「うん。ふふふ」


俊之「なぁ」


絵美「何?」


俊之「Hをしよっか!?」


絵美「えー!?」


俊之「嫌?」


絵美「うーん。嫌じゃないけど」


俊之「けど?」


絵美「一つ聞いていい?」


俊之「何?」


絵美「俊君がHをしようと思った理由が知りたいんだ」


俊之「そんなもん、好きな女の子とHをしたいと思うのは、男だったら当たり前だろ」


絵美「そうじゃなくてさ~」


俊之「判っているよ。さっきのお返し」


絵美「意地悪をするなら、私、帰ろうかな~!?」


俊之「ごめん、ごめん。そう来られると俺の負けだ」


絵美「ふふふ」


俊之「月曜日の昼休みにさ」


絵美「うん」


俊之「絵美が俺に大好きだって、抱き着いて来たじゃん」


絵美「うん」


絵美は少し照れた。


俊之「んで、これでやっと、両想いになれたのかな~って思ってね」


絵美「両想い!?」


俊之「うん。それまで絵美の方から、俺に好きだって言ってくれた事は無かっただろ」


絵美「そう!?」


俊之「俺の方から言って、それに応える様に言って貰った事はあるけどさ」


絵美「言われてみると、そうかもしれない」


俊之「だろ!?」


絵美「そっか」


俊之「ん!?」


絵美「ちょっと、嬉しいなって」


俊之「どうして?」


絵美「私の事、ちゃんと見ていてくれてたんだなって思ったから」


俊之「それこそ、当たり前だろ」


俊之は一旦、上半身を起こして、絵美をゆっくりと横たえてから、唇を重ねた。


数瞬の間、唇を重ねた後、一旦、唇を離す。


俊之「可愛いな」


絵美「もう~」


俊之は絵美の唇に自分の唇を重ねながら、絵美のブラウスに手をかけた。


前のボタンを一つ一つ、ゆっくりと外してゆく。


そしてボタンを外し終わると、ゆっくりと前を開いた。


今度は左腕、右腕と袖から手を引き抜いてゆく。


俊之はブラウスを脱がし終えると、一旦、キスを止めた。


俊之「いちま~い」


俊之はブラウスをベッドの下に落とした。


絵美は恥ずかしさで、胸の部分を隠す様に腕を交差させている。


俊之「ねぇ」


絵美「何?」


俊之「今度は俺」


絵美「うん」


そう言うと、絵美は上半身を起こし、俊之のシャツに手をかけて脱がす。


絵美の上半身はブラジャーだけ、俊之の上半身は裸になった。


そして俊之は再び絵美にキスをする。


次に俊之は絵美のスカートを脱がしにかかった。


ホックを外し、絵美を抱えて、ゆっくりとスカートを脱がす。


そして俊之は再びキスを止める。


俊之「にま~い」


絵美「バカ」


俊之は続けて絵美の靴下を脱がしにかかる。


先ずは左足から脱がす。


俊之「さんま~い」


そして右足を脱がす。


俊之「よんま~い」


俊之はとても楽しそうだ。


絵美は恥ずかしそうに、また胸の前で腕を交差させていた。


俊之「可愛いよ」


俊之がそう声を掛けると、絵美は俊之のズボンのベルトを外しにかかった。


そしてベルトを外し終えると、ボタンを外しファスナーを下げて、ズボンを脱がそうとする。


俊之は絵美がズボンを脱がし易くする為に立ち上がった。


絵美は俊之のズボンを下げて、ズボンを脱がし、続けて俊之の靴下も脱がす。


二人は下着だけの姿になった。


そして俊之が再び絵美にキスをする。


俊之は少し手間取りながらもブラジャーを外す。


絵美は胸を隠す様に腕を交差させた。


そして俊之は一旦、キスを止める。


俊之「ごま~い」


俊之はそう言いながら、ブラジャーをベッドの下に落として、再び絵美にキスをする。


キスをしながら、絵美の体を倒していく。


横になると、今度は絵美の腕をゆっくりと退ける。


そして俊之は右手で絵美の小さな乳房を愛撫した。


キスをしながら絵美が喘ぐ。


俊之は絵美の唇から自分の唇を外して、胸を愛撫しながら首筋へとキスをしていく。


そして何度となくキスを繰り返しながら、少しずつ絵美の左胸へ顔を近づける。


今度は左手で絵美の右の乳房を愛撫しながら、左の乳房を唇で愛撫した。


絵美が大きく喘ぐ。


俊之の右手は絵美の背中を愛撫している。


その後、俊之の右手は絵美の下半身の方へ、と。


そしてショーツに手をかける。


俊之は絵美のショーツを脱がせると、右手で絵美の尻を愛撫していく。


その間も俊之は左手と唇で、絵美の乳房を愛撫している。


絵美が大きく喘ぐ。


俊之が今度は右手で絵美の陰部を愛撫する。


絵美が大きく喘ぐ。


俊之は右手の中指を絵美の膣の中に入れようとする。


途端に絵美が痛がった。


俊之「大丈夫?」


絵美「うん。ちょっと痛くて」


俊之「どうしようか」


絵美「大丈夫。我慢をするから」


俊之「分かった」


そう応えると、俊之は絵美にキスをした。


左手で絵美の乳房を愛撫しながら、右手で陰部を愛撫する。


そして俊之はパンツを脱ぐ。


俊之のぺニスはもう準備万端だった。


俊之は再び絵美の愛撫をし始めて、準備してあったコンドームを手にする。


一旦、愛撫を止めた俊之は自分のぺニスにコンドームを付けた。


そして俊之は再び絵美にキスをする。


俊之はキスをしながら、自分のぺニスの先を絵美の膣の入口に押し当てた。


中々、入らない。


絵美は痛みを堪えていた。


やっと、先っぽが入る。


絵美が悲鳴をあげた。


俊之「大丈夫か?」


絵美「ごめんなさい」


俊之「止めようか!?」


絵美「大丈夫。続けて」


俊之「うん」


俊之はゆっくりと自分のぺニスを絵美の膣の中に入れていく。


絵美は痛みを堪えている。


そして俊之は自分のぺニスを根本まで入れると、一旦、動きを止めた。


俊之「大丈夫?」


絵美「うん。だって、こんなに痛い思いは今日だけにしたいから」


俊之「そっか」


絵美「今日、途中で止めちゃったら、また今度、痛い思いをしなきゃならないでしょ!?」


俊之「かもしれないね」


絵美「だから、最後までしようよ。私、我慢をするから」


俊之「分かった。絵美はやっぱり、可愛いな」


絵美「ありがとう」


俊之は絵美にキスをする。


唇から首筋へと繰り返しキスをしていく。


そして俊之は少しだけ腰を動かした。


絵美が痛みを堪える。


俊之は右手で絵美の背中を愛撫して、左手で絵美の髪の毛を愛撫していく。


ゆっくりと、ゆっくりと腰を動かす。


絵美はまだ痛がっている様だった。


俊之が動きを止める。


俊之「可愛いよ」


俊之は絵美にキスをする。


唇から首筋へと繰り返しキスをしていく。


ゆっくりと、ゆっくりと腰を動かす。


俊之が右手で絵美の髪の毛を、左手で背中を愛撫していく。


絵美に快感が生まれ始める。


そして、その快感が絵美の体中に拡がっていく。


絵美が喘ぎ始めた。


大きく、大きく喘ぐ。


俊之は絵美にキスをする。


そして少しずつ、リズムを早めていく。


俊之は右手で絵美の背中を、左手で髪の毛を愛撫している。


懸命に腰を動かす。


そして二人は共に果てた。


少しの間を置いてから、俊之は自分のぺニスを絵美の膣から抜く。


そして俊之は自分のぺニスから、コンドームを外して、ごみ箱に入れた。


続いて俊之が絵美の陰部をティッシュで拭いて、絵美にタオルケットを掛ける。


そして俊之は絵美の横に寝転がった。


俊之「大丈夫か?」


絵美「うん」


俊之「すげー、気持ちが良かった」


絵美「私はすごく痛かった」


俊之「ごめんな。俺だけ、気持ちが良くて」


絵美「ん~ん。私も最後は気持ちが良かったよ」


俊之「そっか。それなら、良かった」


絵美「うん」


俊之「じゃあ、俺達、体の相性もいいのかもね」


絵美「うん」


俊之「とうとう、しちゃったな~」


絵美「ねぇ、俊君」


俊之「ん!?」


絵美「私ね、俊君に今まで、黙っていた事があるんだ」


俊之「何?」


絵美「実を言うとね」


俊之「うん」


絵美「私もずっと俊君の事が好きだったんだ」


俊之「本当に!?」


絵美「うん」


俊之「いつ頃から?」


絵美「私も小学校一年生の時からなんだ」


俊之「なんだよ、それ」


絵美「俊君、覚えているでしょ!?」


俊之「何を?」


絵美「私が下校中、同級生に虐められていた時、俊君が助けてくれたじゃん」


俊之「え!?そんな事、あったっけ!?」


絵美「えーーー!?俊君、覚えていないの?」


俊之「うん」


絵美「ひどーーーい!」


俊之「言われてみて、なんとなくだけどさ」


絵美「うん」


俊之「俺が絵美の事を好きになった瞬間!?」


絵美「うん」


俊之「その虐められていた時だったのかなって」


絵美「ふーん」


俊之「だったら、好きになったばかりだったって事じゃん」


絵美「ふーん」


俊之「んで、舞い上がっちゃっていたから、余り覚えていないんじゃないかって」


絵美「ふーん」


俊之「何だよ!?」


絵美「別に」


俊之「可愛いな」


絵美「何よ!?」


俊之「臍を曲げた絵美も可愛いな~って」


絵美「もう~」


俊之「俺、すげー、嬉しかったんだよ」


絵美「何が?」


俊之「絵美も俺の事、ずっと好きだったって事を聞いて」


絵美「覚えていなかったくせに」


俊之「だから、それはもう勘弁をしてくれよ」


絵美「どうしようかな~」


俊之「絵美、可愛いよ」


絵美「それ、ばっかし」


俊之「俺さ」


絵美「うん」


俊之「絵美が初恋なんだよ」


絵美「私も俊君が初恋だよ」


俊之「だったら、いいじゃん」


絵美「何で、そうなるの!?」


俊之「何でも」


絵美「もう~」


俊之「俺達さ」


絵美「うん」


俊之「今まで、ずっとお互いの事を想って来たんだよね」


絵美「うん」


俊之「だったらさ」


絵美「うん」


俊之「これからも、ずっとお互いの事を想っていけそうじゃない!?」


絵美「そうだね」


俊之「こんな事を言うのは、まだまだ早いのかもしれない」


絵美「何?」


俊之「でも、絵美の話を聞いて、自信がついたんだ」


絵美「それで?」


俊之「俺が大学を卒業したら、結婚をしような」


絵美「うん」


俊之「って、まだ俺、大学受験すらしていないのにな」


絵美「そうだよ~」


そう言って、二人は笑い合う。


まだまだ日は落ちず、外では沢山の蝉が鳴いていた。

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