エピソード11/試練の後

俊之としゆき「昨日、その後、どうだった?」


絵美えみ「俊君、大好き!」


絵美はそう言いながら、いきなり俊之の腰に抱き着いた。


俊之「ははは。みんなが見ているって」


絵美「あ、ごめん」


絵美は照れながら、俊之の腰から離れた。


俊之「んで、いきなり、どうしたの!?」


絵美「うん。お父さんもお母さんも俊君の事を、すごく気に入ってくれたんだよ」


俊之「そっか~」


絵美「だから、本当に嬉しくて」


俊之「俺としても手応えはあったんだけど、実際のところはどうなんだろうなって、ちょっと気にはなっていたんだよね」


絵美「そうなんだ」


俊之「だから、本当に良かったなって」


絵美「えへへ」


俊之「俺も大好きだよ」


絵美「うん。ありがとう」


俊之「俺、今日はバイトだからさ」


絵美「うん。明日は?」


俊之「明日もバイト。明後日が休み」


絵美「そっか」


俊之「明後日は一緒に帰ろうな」


絵美「うん」


俊之「それじゃ」


絵美「うん」


そして俊之は自分の教室へと戻って行った。


俊之を見送ると、絵美も自分の教室へ戻って行く。


もうすぐ夏休みを迎える、そんな夏の日の昼休みだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る