テーマ「新しい」あたらしい朝
ラジオから流れる歌を聞きながら、新しい朝がこなくなった日のことを思い出していた。空っていうのはスクリーンで、そこに空模様を映していただけだって。今度から全て再放送になりますと言われたところで「へえ」って感じだったし、親たちにしたってもっと重大な情報が多すぎて、そのくらい何てことないように見えた。
「おはよ」
ふわふわあくびしながらあの子が手を振る。
「遅刻だぞ」
そういえば彼女が宇宙から越してきたのもあの日のこと。人とは違う虹色の髪がきらきらと輝く。見とれる。目が合う。
毎日昨日より可愛いくなるのも人ではないから。違いない。そう。違いない。
お古の朝が空を彩る。
だけど昨日と違う、新しい朝は確実に来ている。
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