忘れてた物

市場の外れの人のいない広場でトーカと休憩していると、あることを思い出した。


「そういえば神みたいなやつからなにかもらったような…。」

そう…、何だったかな。

「それってセウス教の神?」

セウス?セウスっていやぁあいつと名前が似てるが、無関係だろうな。

「あぁ、セウスだったかな?なんかステータス…うぉ。」

「なに!?」


半透明でもなく普通に木の板みたいなやつが浮いて現れたぞ。

そして持てる。

「何か文字が書いてるけど。なんて書いてるの?」

「えっとねぇ…。」

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ウルシ(漆 守)

ステータス

HP 999/1000

攻撃力 1

防御力 ∞

魔攻力 1

魔防力 ∞

俊敏度 20

幸運度 80


スキル

精神安定 神壁 言語網羅

耐性

[耐性:衝撃]

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「その∞っていうのはなに?」


「計れないほどに多い。つまりは強いってことかな。」

「じゃあ馬にはねられた時傷がほぼなかったのもこれのおかげなの?」

たぶんそうなるだろうな。


「その下にある、スキルとか耐性は?」

「スキルのほうは…自分が持つ力?って言えば良いのかな。そして耐性ってのは…軽減できるものってことかな。」

この耐性ははねられた時手に入った。ってことはこれ防御∞って欠点が凄い多い可能性があるぞ…。


「ねぇねぇ。それって私のも見れるの?」

「あぁ…どうだろ。出るかどうか試してみたら?」

出なかったらどうしようか。

トーカのステータスオープンとでも言ったら良いのだろうか。

「ステータス…おぉ!出たよ!」

出てしまうのか…。

「…私のも読んで?」

う、なぜそこで上目遣い。

「…じゃあ、読むね」


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トーカ(マギエ・トーカ)

ステータス

HP 2500/2500

攻撃力 50

防御力 50

魔攻力 40000

魔防力 100

俊敏度 10

幸運度 50


スキル

魔攻特化

攻撃魔法(火,水,風,土) 防御魔法(火,水,風,土)

特殊(光,闇) 強化魔法(風,光)

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比較対象が自分しか居ないから分からないが…魔攻力が高いな。

「なんか凄いな…自分のとは大違いだ。」

「…こんなに自分魔法使えるの?」

あぁ、たぶんな。書いてあるし。


…そういえばどう消せばいいんだ?

「ステータス表示解除…あ、消えた。」

「ステータス表示解除。あぁ、これで消えるのね。」

確認するようにトーカが言う。


…これはちゃんと言ったほうがいいな。

「トーカ。」

「ん、なに?」

…あ、そりゃ当然聞き返すよな。

「あ、えっとこのステータスの呪文は本当に信頼できた人にしか喋らないで欲しい。」

「あぁ、自分の強さが分かってしまう呪文。下手すれば自分の強さが相手に知られてしまうってことでしょ?」


凄い察しがいいな。

「あぁ、だから。「今後使わないようにってこと?」…あぁ。」

被せられた。…くそぉ。


「…まぁ、休憩は終わりにして冒険の準備の続きをしましょうか。」

「そうだな。魔法特化らしいしロッドとか買いに行くか?」

「自分のを持ってるから大丈夫よ。」

なんだって!こいつ準備万端過ぎませんか。


まぁいいや、自分の冒険グッズを探しますか…。


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