冒険の準備

店からでた後どうするか少し迷ったがトーカや正門であったイラつかせ幼女とかが言っていた冒険者になってみようと思う。

理由は…この街に少し心残りもあるけど、色んな場所を見てみたい願望が強いからな。


トーカに近々冒険者になる趣旨を伝えると

少しだけ考える素振りを見せて

「ウルマが冒険にでるなら私もついて行って良い?」

と上目遣いで言われた。


…え、一緒に来るの?


「一緒に行ってもいいでしょ?私も街の外に出られる年になったんだから。それに、旅に出るなら少しでも信頼できる人がそばに居てくれるほうが、気持ちが安らぐってものでしょ。」

あぁ。そういうものなのか。


「てっきり自分は一人が怖いから人に着いていくのかと考えてたよ。」

「…そんなわけないでしょ!」


まぁ、自分も旅に出るときとかは信頼できる人がいたほうがいいな。

「まぁ…、自分も一人だと心細いしな。冒険は一人よりも二人のほうが盛り上がるし。」

「じゃあ二人で冒険に必要なものでも買いに行きましょ。」

「おう!」


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今いるこの市場の中を散策して回るか。


「これとかどうだ?」

自分が手にしたのは大きなバックパック。


「そんな山で1ヶ月を過ごせそうな大きなやつは要らないわよ。」

えぇ、じゃあ何がいいんだ?


「冒険者ならこっちのアイテムポーチに武器とかの装備品以外、ほぼ全て入れて歩くのが普通よ。」

がま口財布のみたいなやつか…。


「こんな20cmぐらいの小さいポーチに食料とか大丈夫なのか?」


「大丈夫よ。このアイテムポーチは中が驚くほど広くて人が5人は入るんじゃないかってぐらいなんだから。」

人が5人って…すげぇ。


「でもそんな空け口小さくて、人ってその中入れるのか?」

と素朴な疑問を投げかけてみる。


「入れるわけないじゃない。人ぐらいの大きさのものを5個詰め込んだらちょうどいっぱいになったっていうそんな話よ。」

と、トーカはさも当然のように答える。


「え、じゃあそれに入る生物とかなら大丈夫なのか?」

「開けている間は大丈夫よ。でも閉めると中の生物がすぐ死んじゃうらしいわ。」


…そうか。じゃあ最後は値段だな。

「値はどれぐらいだ?」

「えっと…金貨10枚ぐらいよ。」


はぁ!?100万ぐらいだと!?

「高いな!さっきのバックパックの100倍もあるじゃないか。」

「でもこれぐらいがないと冒険なんてできないわ」

ぐぬぬ…。


「仕方ない、買うか。」

自分の分は今買うがトーカは大丈夫なのか?


「私の分はそれより大きいやつ持ってるから。」

100万するやつよりも大きいのを持ってるのか…。



「それで?全ての準備は終わった?」


まだまだ買うものがあるからもうちょっとだけよろしく。


「じゃあ、残りの買い物に行きましょうか。」

そして今日1日を使い切ってやっと冒険のは大体終わった。

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