紙の場所
グレップさんに安静にしろということで途中までおぶってもらい、トーカの家に戻ってきた。
「本当に大丈夫?ベッドに横になったほうがいいよ?」
トーカが隣に寄り添ってくれているんだが、もうベッドの上に寝転がされてるし。
というよりなんかトーカが過剰な気がするんだが。
トーカと一緒に帰ってからというもののなぜか今日の朝よりも親密になった気がする。
なんでかな…。
「じゃあ夜ご飯作ってくるね?」
あ、これだけは言っておかなきゃとトーカを引きとめる。
「トーカ…ありがとうな。」
今はこれぐらいしか言えないが…。
するとトーカは頬を赤く染めてキッチンのほうへかけていった。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
次の朝、トーカと一緒に小さな紙に書いてある場所へ向かう。
だが、その場所に着くまでに昨日働いた分のお金の一部を使ってトーカに服を買ってあげることになった。
なぜこんなことになったかというと、
朝ご飯を食べてるときにトーカに
「…看病してくれたお礼に何か買ってあげようかなと思ってるんだけど。」
と言った所、即答で服を買って欲しい!といわれたのだ。
でも、自分はこの街を全く持って知らないので店とかはトーカに選んで連れてってもらった。
「ねぇねぇ、この服とかどう?」
見せてきた服は夏物で白い雪花模様の薄い水色の半袖ワンピース。
「あぁ、凄くかわいいな。」
いかにも涼しそうな見た目だった。そして凄く可愛かった。
だがちょっと気がかりがあるとすれば、着た時の見た目が凄く幼く見えることぐらいか。
「じゃあこれください!」
トーカは笑顔で精算をしに行った。
そしてその服を着て向かった。
書かれていた場所は色々な物を扱う市場の中だった。
そしてその市場のすこし外れで昨日の人を見つけた。
…宝石の店をやっているらしい。
そして会うが一番に
「お金をお渡しするので中にはいってもらっていいですか?」
と言われた。
部屋に付きテーブルにあらかじめ置いてあったお金をもらった。
「慰謝料としての金貨10枚です。」
…多くない?約50~100万ぐらいだよ?
半年は過ごせると思うぐらいのお金だよ?
「いえいえ。慰謝料とすれば怪我などしていなくてもこれぐらいが普通ですので。」
これぐらいが普通なのか…慰謝料ってやばいな。
「そしてこの話をするのも何ですがこの店の宝石とか見ていってくれませんか?」
…そういやこの人、商人だったな。
今普通に帰ろうと思ってたし。
じゃあせっかくなので…とトーカと一緒に1時間ぐらい宝石を見て
青白い炎みたいな光を放つ日本では月長石と呼ばれそうな石の指輪を2つ買った。
そして自分たちはこれ以上話すこともないのでお金をもらって店を出たのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます