ラプンツェルも良かったです

アナ雪が余りにも良かったので、後日、ラプンツェルも見てみたところ、これまたムッチャ良くて感激しました。


ざっと見、わりと中核的なモチーフの一つに毒親問題が使われてて、へー、それって、日本だけの社会問題かと思ってたけど、アメリカでもディズニーアニメのモチーフに使われるぐらい一般化してる問題なんだ、って、妙なところに感心しました。


従来型のプリンセスストーリーのテンプレを、アナ雪ほどにはハッキリと斜め上にズラしてなくて、ティアラ(?)で男の実を試すとこなんか、昭和の少女マンガみたいで、昭和少年だったオッサンの私には、くー、懐かしくてたまらんね、って感じで嬉しくて、でも、あちこちに現代アメリカ風の味付けもしてあって、うーん、これをやってしまった後では、アナ雪ではやはり、ハッキリと斜め上に持ってくしか手が無かったろうな、って思いました。


アナ雪でも思ったんですけど、3D CGアニメのキャラが流す涙って、どうしてあんなに美しいんでしょうね。坂口安吾かなんかの小説に、白痴の女が死の恐怖かなんかに怯えて涙を流すとこがあって、それを語り手は、理性の無い獣たちが仮に涙を流すことがあるとしたら、このように浅ましく醜い涙となるであろうかと呆れてみせるんですが、CGのキャラは、理性どころか心も、命すら無い訳なんですけど、その目に浮かぶ涙は何だかとっても綺麗で、あー、まぁ、今どき涙が安くならないのはCGの特権かなぁ、人間の役者じゃこう無造作に涙流す演技プランなんか恥ずかしくて立てらんないよね、とか思いました。


いやー、いい映画でした。吹き替えも買っちゃいました。一本2500円@iTunesです。レンタルじゃなくてダウンロード購入してるので。ちょっと痛い出費だけど、どうせまた次の年末年始まで映画なんか見ないだろうし、興が乗ったので奮発しちゃいました。

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