第十七話

【突撃前】

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「作戦など無い!」

「「「はあ?」」」

3人の声が白いプリウスの中に響く。

「自信満々だったじゃん。」

イエローが言う。

「俺は、何の為に仕事抜けて来たんだよ。」

ブルーも言う。

「本当ですか。烈斗さん。」

私も言う。

「作戦はとにかく突撃するのみだ。」

「敵がいるのはどっちですか。参議院側ですか。それとも衆議院側ですか。」

みんなを代表して私は聞く。そんな雰囲気だったから。


「知らん」


「・・・・」


「着いたぞ。」


「作戦は…は突撃だな。」

ブルーは再確認の為に尋ねる。しかし、答えはいらないようだった。

「行くぞ!」


私達は車を飛び降り、カラフルな全身タイツの体で国会議事堂の敷地内に足を踏み入れた。

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