第十四話

【紙ヒコーキ】

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昨日の目玉焼きは黄身が潰れていた。なのになぜ。なぜこんなに手先が器用なのか。彼の作る紙ヒコーキは、全てうまく飛んだ。世界記録並みに。

烈斗は紙ヒコーキが好きらしい。

昨日なんかは、イエローに文句を言われ「男のロマンに口を出すな」なんて言っていた。

紙ヒコーキを作るのは久しぶりだった。昔、神奈子と一緒に飛ばした覚えがあるがあまり考えたくない。彼女はいるけどいないんだ。ここには。

「やっぱ、紙ヒコーキは男のロマンだよな。鷹杉。」

「そうだな。久しぶりだな。紙ヒコーキ。」

「友達みたいに言うな。」

「紙ヒコーキは友達ってか。」

「そうだ。明日、乗り込むからな。」

「どこに。何しに。」

「そりゃ、ガルスの親玉を倒すためにちょっとそこまで。」

「そうか…。やっとだな。」

「あぁ。」

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