第六話
【落ちる記者B】
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朝起きて、ニュースを確認して私は家を出ると直ぐに駅へ向かった。私はブラクスの取材のため汽車に乗っていた。汽車の中は静かで隣の席に座るおばさんたちの声だけが聞こえる。昨日みた夢は忘れることにした。
「そこのお兄さんどこ行くの?」
そう聞かれ私は答える。
「取材のためブラクスまで…。」
私はそこでお婆さんたちの表情が一瞬変化するのを捉える。
「ブラクスでは夜中に外にでないようにね。」
「なんでですか。」
私は当然聞き返す。
「それから部屋は常に明るくしなさいよ。」
実家に居る母さんみたいなことを言ってくる。駅に着くとお婆さんたちはもう一度同じことを言ってきた。私は軽くお辞儀をし、取材の間住む家に向かった。
六畳一間のアパートだ。隣の人に挨拶を済ませようと右側の部屋のベルを人差し指で押す。ピンと鳴り、ポーンと軽い音がなる。
出てきたのは全身赤タイツの男だった。一瞬変な人かと思った。
「あっ着替えてきます中で待っててください。」
「は、はぁ。」
1分くらい経つと男はシャツとジーパン姿に着替えてもっどてきた。どうやら男はヒーローに憧れているらしい。やっぱり変な人だ。
私は自分の部屋に戻ると寝転がった。隣から懐かしいヒーローのオープニングテーマが聞こえる。私の一ヶ月の取材活動はどうなるのか。そして私のまぶたは閉じた。部屋の電気は着いていないままで・・・・
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