第2話
――事故で、頭を打ったのでしょうか? ですが、検査では異常は出ませんでしたし……気分が悪くないようでしたら、今日は帰って頂いても構いません。……慣れ親しんだ家で共に過ごせる時間は、残りわずかですしね……。
――とりあえず、お礼を言いに行かないとな。……お前を助けてくれた男の子がいるんだよ。その子が助けてくれなければ、お前は今頃……。
――本当に、一人で行くの? その……失礼の無いようにね? 寄り道はしても良いけど、ちゃんと帰ってくるのよ?
(一体、何が起こってるんだ? 何で俺、いきなり女になっちまってるんだ!?)
医者の言葉、自称両親の言葉が、頭をぐるぐると巡っている。混乱したまま、裕也は街中を歩いている。一体何が起きているのか、さっぱりわからない。恐らく、これは冷静になってもわからない。
ガードレールに突っ込む車に轢かれそうになっていた誰かを助けようとした。それは覚えている。
変な夢を見た。それも、覚えている。
目が覚めたら、女になっていて。知らない人間が両親だと名乗って。それが、わからない。
「……いや、待てよ……」
呟き、そして眉間に皺を寄せる。ショウウィンドウに映った、今の自分の顔をまじまじと見詰める。
「この顔、どこかで見たような。確か……」
何かを思い出しかけた、その時。ぽん、と肩を叩かれた。振り向けば、知らない少女がニコニコと裕也の事を見ている。
「奇遇だね! どっかに行った帰り?」
「? 誰だ……?」
怪訝な顔をする裕也に、少女は「えっ……」と戸惑った。そして、バツの悪そうな顔をしたかと思うと、慌てて頭を下げる。
「す、すみません、間違えました! 友達にすごく似てたから……」
「いや、別に良いけどさ……」
苦笑し、居心地の悪そうな少女に踵を返す。少し歩いたところで、見知った顔を見付けた。
「お! 村井に倉田じゃねぇか!」
頻繁につるんでいるクラスメイトに向かって、声をかける。すると、裕也に気付いた二人は首を傾げながら近寄ってくる。
「おい。誰だあんた……?」
「逆ナン? だったら俺、喜んで付き合っちゃうけど?」
二人の言葉に、裕也はハッとした。そうだ、今の裕也は、いつもの顔ではない。この二人が知るはずの無い、少女の姿なのだ。
「やべっ……すみません! 人違いでしたーっ!」
あははと笑って誤魔化して。裕也は足早に二人から離れようとする。村井と倉田は不思議そう、かつ、どこか残念そうな顔をしていたが、何かを見付けたのか、先ほどの裕也のように「おっ!」と楽しそうな表情になった。
「松下! お前どうしたよ、その額の怪我!」
「!」
見知った顔が、本来の自分の名を呼んで。裕也は目を見開き、二人の視線の先を追った。
そこには、いつも鏡で見る顔が。裕也が、困惑した顔をして立っていた。村井の言葉通り、額に割と派手な擦傷を負っている。
村井と倉田に声をかけられ、もう一人の裕也は困惑した顔を更に情けなく歪めた。
「すっ……すみません、私……松下なんて名前じゃ……」
「おいおい、何、女みてぇな喋り方してんだよ、松下ー」
「だから、私は松下じゃありませんってば!」
少しだけ怒った声で、もう一人の裕也は村井と倉田を押しのけた。そして、数歩だけ歩いて。そこで、気付いた。呆然とした顔で、裕也の事を見詰めている。
「あれ……やっぱり、その……俺!?」
「あ……あーっ!?」
周りの人々が驚くほどの大声をあげて、もう一人の裕也はツカツカと躊躇なく歩んできた。思わず身構えながら、裕也は相手を睨み付ける。
「ちょっ……何だよ、お前!? 何で俺の恰好なんか……」
「あなたこそ、何よ!? 何で私の顔……」
二人は、互いの胸倉を掴みかねないほど接近した。だが、本当に掴みあう前に伸ばしかけた腕は何者かに捉まれる。
「おっと、騒ぐのはそこまでだ」
「!?」
二人は揃って、二人の右腕を掴んでいる人物へと顔を向けた。
そこには、一人の男性が立っていた。歳は四十代の半ばか、ひょっとしたら五十代かもしれない。渋いグレーのスーツを完璧に着こなした、ダンディな男だ。
「なっ……何だよ、オッサン!?」
裕也が問うと、男は人目を憚るように声を潜めた。
「名乗る前に、確認をさせて頂こう。君の名前は、松下裕也君。……間違いないな?」
少女の姿をした裕也に視線を向け、男は問う。突然本来の名で呼ばれ、裕也は拍子抜けをしながら「おう……」と頷いた。次いで、男はもう一人の裕也の方へと視線を向ける。
「それで、君は内藤瑞希さん。そうだな?」
「は、はい……」
もう一人の裕也は、神妙な面持ちで頷いた。男は「よし」と頷き。二人の腕を放す。完全に頭が冷えた二人は、放された腕をだらりと下し、男へと注意を向ける。
「ならば、名乗ろう。俺の名前は、リーグ。君達二人に、大切な話があって来たんだ。……悪いが、ちょっと付き合ってもらえるかな?」
「?」
思わず、二人の裕也は顔を見合わせた。そして、首を傾げながらも、歩き出したリーグについていく。
歩きながら、裕也は目を白黒とさせる。
内藤瑞希……横を歩くもう一人の裕也は、確かにそう呼ばれていた。ずっと聞き流していたが、その名は……先ほど病院で、両親と名乗る二人が自分に呼び掛けていた名前ではなかったか?
いや、それ以上に。今の裕也の顔をどこかで見た事がある気がするだけではなく。その内藤瑞希、という名も、どこかで聞いた事が無かったか?
……そうだ。確か、目覚める前に見た、あの変な夢で……。
# # #
リーグに連れられ、裕也と瑞希はひと気の無い公園までやって来た。滑り台の前に、二人立っているだけだ。
一人は、黒のスーツを着込んだ男か女か判断に困る中性的な人物。もう一人は、コスプレだろうか。黒のスラックスに白のワイシャツ、黒のネクタイを締めた上に紺色のジャージを着こむという、中学校の数学教師のような服装の上に、黒のマントを羽織っている。
「どうも。またお会いしましたね、お二方」
「お前は……!」
「夢に出てきた……!」
軽く会釈をした黒スーツの人物――ノゥトに、裕也と瑞希は目を丸くした。二人の反応に、ノゥトは満足げに頷いて見せる。
「夢だとは思ってくれたんですね。素直で結構。若者はこうでなくちゃいけませんよ。ねぇ、シーシン?」
「そうっスねぇ。ノゥトみたいなひねくれ者になっちゃうと、大人になってから苦労するっス」
「あっはっは。余計なお世話ですよ、コノヤロー」
「ノゥト……顔は笑ってるけど、目が笑ってないっス……」
笑ってはいないが、嗤ってはいる気がする。いや、それはともかく。
「あの、あなた達は一体……?」
訝しげに、裕也の姿をした瑞希が問うた。すると、ため息を吐きながらノゥトとシーシンの漫才を眺めていたリーグが顔をしかめる。
「何だ。お前達、本当に何も説明してないんだな?」
リーグに睨まれ、それまでシーシンをからかっていたノゥトはバツが悪そうに肩をすくめた。
「そりゃあ、まさかこんな事になるなんて思いもしませんでしたからね。なら、余計な情報を与える必要は無いでしょう?」
ノゥトの言に、リーグは深いため息をついた。
「……にしたって、ミスしちまったのはこっちなんだから、事情を話して頭を下げるのが筋ってモンだろうが。それが、聞いてみりゃ何だ? 説明も、謝りもしてねぇ。それどころか、何の対処もせずに放置しているってぇ話じゃねぇか。誠意を見せろ、誠意を」
「……」
ノゥトが押し黙ったところで、リーグは裕也と瑞希に顔を向けた。
「さて……俺達は一体何なのか、って話だったな?」
「はい」
「おう」
二人が頷くと、リーグは少しだけ考える素振りを見せた。言葉を選んでいる様子だ。
「まー……そうだな。簡単に言ってしまうと、あの世の住人ってトコだ」
「あの世!?」
「……って、まさかオバケ!?」
悲鳴のような叫び声をあげる二人に、リーグは「んー……」と唸った。
「……まぁ、似たようなもんだ。魂管理組織リンネ。それが、俺達が所属する組織の名前だ」
裕也と瑞希は、二人揃って首を傾げた。
「魂、管理組織?」
「リンネ?」
リーグは、頷く。
「そうだ。この世の全ての生き物は、生まれ落ちたその瞬間に、いつ死ぬのかが定められる。俺達はその寿命を管理し、その時が来たら魂を回収。一旦一ヶ所に集めたのちに、生前の行いや運の良し悪しなどから来世を決めて、次の肉体へと魂を送り届ける。輪廻転生を司る組織だ」
「はっ……何だよ、それ? アニメじゃあるまいし……」
「だが、実際に今、アニメのような状況に陥っているだろう、裕也君? いや、今は瑞希さん……か?」
「……!」
今の自分がどうなっているかを思い出し、裕也は黙り込む。「話を戻そう」というリーグの言葉に、一同が向き直った。
「俺達は裕也君の言うアニメのような仕事……輪廻転生を司っているわけだが、回収から送り届けるまでの全てを一人でやっているわけじゃない」
「そう言えば……そこの人達も、やっている事は別々のような感じでしたよね」
あの夢――いや、現実だったのか……――を思い出したのか、瑞希がノゥトとシーシンを見た。何が楽しいのか、シーシンは手を振っている。それを無視して、リーグは「そうだ」と頷いた。
「リンネでは、死んでから転生するまでの魂の管理を分担して行っている」
「分担?」
裕也が首を傾げて見せると、リーグはノゥトとシーシンを、裕也と瑞希の前に並ばせた。
「まず、命を授かった瞬間に定められる、寿命を管理する班。ここにいるノゥトが所属する班だ。寿命管理班と呼んでいるんだが、ここでは生きとし生ける者全ての寿命をデータ化し、管理している。そして、寿命が近い者がいれば回収班に指示を出し、魂を回収させる」
「俺は回収班っスよ! いわゆる死神って奴っス!」
シーシンが元気良く挙手をし、それを冷たい目で見ながらノゥトがため息をついた。
「彼が間違えてお二方の魂を回収したりしなければ、このような事にはならなかったんですけどね」
ノゥトの言葉に、シーシンの顔が見る間に情けなく崩れる。「そんなぁっ!」と叫んだ。
「元はと言えば、ノゥトが回収する魂の特徴を適当にしか教えてくれなかったからじゃないっスか! エリアGで若い男女一人ずつ、じゃ、間違えない方が難しいっス!」
「だったら、何故行く前に情報が足りないと言ってくれなかったんです? 何も言わないで自信満々に出掛けて行ったのはシーシンでしょう? てっきり、あれだけの情報でわかったものだと思っていましたよ?」
「それは……」
分が悪くなったのか、シーシンが口ごもる。傍目には、どっちもどっち、のように思えるのだが。
「どっちもどっちだ、馬鹿者どもが!」
裕也達の心の声を代弁したかのようにリーグが怒鳴り、ノゥトとシーシンに拳骨を喰らわせた。二人が頭を押さえて座り込むのを横目で見ながら、リーグはため息をつく。そのまま、説明を続けた。
「……それで。回収してきた魂を寿命管理班が確認してから本部に一旦送り、本部はそれぞれの魂の転生先を決めて、また各支部に送る。送られてきた魂を、再び回収班が肉体まで送り届ける……んだが、彼がものの見事に間違えて、君達の魂をあべこべに入れてしまった……というわけだ」
「な、なるほど……?」
釈然としないが、納得はした。……という顔で、瑞希が頷く。裕也も、頷いた。
「信じ難ぇけど……実際に入れ替わっちまってるしな。信じるしかねぇか……」
「突然の信じ難い出来事で、君達には迷惑をかけてしまった。……本当に済まない。本来ならもっと早く謝罪に来るべきだったんだが、こいつらが隠ぺいしようとしたものでな……」
頭を下げてから、リーグはノゥトとシーシンを睨み付けた。すると、ノゥトが「だって支部長!」と息巻いて見せる。
「ただでさえウチの支部は、仕事が遅いだの無駄飯食いが多いだの、散々な言われようなんですよ? これで魂を間違えて連れてきた、なんて知られたら……」
「馬鹿! それで誤魔化そうとするから、事態が悪化したんだろうが! 他の奴が気付いて俺に報告しに来たから良いようなものの、もし気付かずに放っておいたら、ウチの支部が潰されかねない騒ぎになっていたかもしれないんだぞ!?」
「……」
リーグの叱責に、ノゥトは黙り込んだ。ため息を吐き、リーグは裕也達に向き直る。
「まぁ、そういう事情だったんだ。……勿論、こちらとしては放っておくわけにはいかないからな。こうして、君達の魂を元通りにしに来た、というわけだ」
「元通りに?」
裕也と瑞希は、そろってリーグを仰ぎ見た。
「……って事は、もしかして……!」
「私達の魂を……?」
リーグは、優しい顔をして頷いた。
「そう。瑞希さんの魂は、瑞希さんの肉体に。裕也君の魂は、裕也君の肉体に戻させてもらう。そのためにはもう一度、仮死状態になってもらわなきゃいけないんだが……なに、ちょっと痛いだけだ。悪いが、少しだけ我慢してくれ」
「それぐらい、元に戻れるならどうって事ねぇよ!」
興奮気味に、裕也は答えた。そして、「なぁ!」と言いながら瑞希の方を見る。
「……えっと、瑞希、だっけ? お前もそうだろ?」
だが、瑞希は頷かない。どこか暗い面持ちでうつむき、何事かを考えている。
「? どうした?」
様子がおかしい。そう感じた裕也は、うつむく瑞希の――と言うか、自分の――顔を覗き込む。すると瑞希は、消え入りそうな声でぽつりと、呟いた。
「……嫌です」
「……え? ……今、何て……」
自分の耳を疑い、裕也は聞き直した。すると、瑞希はキッと面を上げ、今度ははっきりと、大きな声で言い切った。
「元に戻るのは嫌です! 私……元の体には戻りたくありません!」
その発言に、その場にいた者達全員がギョッとする。シーシンが狼狽した。
「なんて事を言うんスか!? ……って言うか、何で戻りたくないんスか!? 瑞希ちゃん、女の子っスよね? それ、男の子の体っスよ!?」
仮にも本人がその場にいるのに、それとは何だ、それとは。そんな事を言って、場をはぐらかす事ができたら、どんなにか良かった事だろう。だが、現実はそうもいかない。
「なんでも! ……とにかく、嫌なものは嫌なんです! 私は絶対、元の体には戻りません!」
そう叫ぶや、瑞希は踵を返し、公園から走り出てしまった。逃げた、のだ。
「あっ! 待つんだ!」
「何で逃げるんスかぁっ!? ……と、とにかく追いかけるっス!」
リーグの制止に、瑞希が足を止める事は無く。シーシンが、慌てて後を追った。裕也は、何がどうなっているのかわからず、呆けている事しかできない。
「……一体、何がどうなってんだ……このままじゃ、俺、一生このまま……?」
「どういう事だ? 瑞希さんの魂が裕也君の体に居続けたところで、良い事なんて何も無いはずなんだが……」
首をひねるリーグの後では、ノゥトがタブレット端末を取り出し、淡々と操作している。そして、数十秒ほど操作したところで、「……あぁ」と頷いた。
「そういう事ですか。支部長、これを」
そう言って、ノゥトはタブレット端末の画面をリーグに提示する。リーグはそれを覗き込み、唸った。
「……なるほど、そういう事か……」
「? 何だ?」
一人だけ蚊帳の外に置かれてしまい、何が起こっているのかわからない。どこか不安を覚えつつ、裕也はリーグ達を見た。すると、リーグは困ったように視線を逸らす。
「……いや……」
「……何だよ。教えろよ! 何であいつは、元の体に戻りたくないとか言ってるんだ!?」
「それは……」
声を荒げる裕也に、リーグが言い淀む。その後で、ノゥトが肩をすくめた。
「元の体に戻ったら、あと半年で死んでしまうからですよ」
「……え?」
「ノゥト!」
あっさりと言い切ったノゥトに、裕也は呆け、リーグは肩をいからせた。すると、ノゥトは何かを諦めたように首を横に振って見せる。
「隠し立てしたところで意味は無いでしょう、支部長? 裕也さんの魂が瑞希さんの体に入ったままなら、遅かれ早かれ、いずれは知る事になるんです。隠して誤魔化そうとすると、事態が悪化するんじゃありませんでしたっけ?」
先ほど自分が口にした言葉を出され、リーグは押し黙った。そこでノゥトは一歩だけ前に進み出、裕也に正面を切る。
「良いですか、裕也さん。落ち着いて聞いてくださいよ? 瑞希さんは……今の場合はあなたですが、ある命に関わる病に罹っています。奇跡でも起きない限り、治る可能性はゼロ。現在は医者も匙を投げて、どうせ死ぬのであれば、好きなようにさせてやろうと言っているような状態です」
――……慣れ親しんだ家で共に過ごせる時間は、残りわずかですしね……。
病院で、医者の言っていた言葉が裕也の頭を過ぎる。
「そういう……事かよ。……って事は、もしこのままあいつに逃げられたりしたら、俺は……」
「リンネのデータベースによれば、瑞希さんの寿命はあと半年。つまりこのままだと、裕也さん。あなたは半年後に死亡する……そういう事になりますね」
ノゥトの喋り方は、あくまで淡々としている。その淡々と述べられる言葉に、裕也の顔は真っ青になった。
「……っだよ、それ!?」
叫び、裕也は駆け出した。こうしてはいられないと言わんばかりに、公園を飛び出して行く。
「あーあー、あんなに走って……。今の自分は余命半年の病人だって事、忘れていませんかねぇ?」
走り去る裕也の背を眺めながら他人事のように言うノゥトの頭を、リーグがペシンと軽く叩いた。
「お前が煽ったからだろうが。……俺達も行くぞ。このままじゃ、俺達もこまるからな」
ノゥトは珍しく素直に「はい」と答え。そして二人も、公園から飛び出した。
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