救われぬ、救済の、祈りと理由の、今ならば願える光

欠けた世界を歩いていく。


通せんぼのない道を探し、選び、生きていた。


壁の壊れない通りを遡って、床の崩れない坂の上を下った。


再び過ぎる場所に淡い思いを飲み込み更なる場所へ。


或いは逸らした迷いの演者を憐れむように。


哀れな存在が虚ろな視線の向ける先を公募した。


ほったらかした世界に帰還しよう。


あらゆる時間の縛られた中で。


ああ、赤い、紅い、朱い灯火の閃いた。


振り子のような周期性のある瞬き。


燃える、学ばないほのお。


永遠の真理を言葉で綴ろう。


連なる時代の軌跡を飾ろう。


交わる未来を歩んで行こう。


今しかない今を、終わることのない終わりを。


欠片を破片を断片を。


溢れる結晶、崩れる夢肖、剥がれる星屑。


拾い集め掴み抱え握りしめよう。


銀河は歌い、星雲は奏で、星団は調べる。


彗星は巡る、流星は駆け、そして惑星は音楽となる。


響く星空の降る、輝き渡る光の雨。


流れる風に包まれて、揺れる霧に囲まれて、仰ぐ。

それでは。

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