透明な虹

透明な虹が見えるだろうか。

あの空にかかる虹が。


深いため息に巡る世界を映し出す。


眩し過ぎる物語。

手を取って、命は2つある。


ノスタルギアの向こう側。

君に見せたい景色が、そこにあると信じていた。


そのときから世界は透過するようになる。

この手が掲げた意味を知りたい。


忘れないで、あの温もりを。


掌に何もないのなら、涙を超えているのなら。

寂しいと嘆く前、瞬きの隙間にその果てに


あなたは手と手を取り合いなさい。

私はここにいる、そうやって世界に刻みなさい。


そうすれば見えるはずなのです。

その時だけは空の虹が。


理想で見える道筋を、現実に映し出す。

その軌跡に、透明な虹は繋がっている。


この虹の向こうに広がる希望は、夢であることを願っている。


大きな孤独を埋められるかはわからない。

何度もまた幾度でも、それでもそこに飛び込もう。


さあ、忘れてしまった詩を空の虹に届けよう。

この心が叫ぶ歌が、透明な虹まで届くように。


余りにも綺麗だったから、忘ようとしたあの景色を声にして。

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