こえがきこえる。

歌っている。

その歌は、眠りのように安らぎを与えてくれた。

いつか、恐怖で震えたときには、きっと行くべき道を指すのだろう。


唄っている。

その歌は、戦いのように苛烈な思いを抱かせる。

どこか、運命と戦うときに、勇気と、空の蒼さを教えてくれるのだ。


謡っている。

その歌は、全ての幸福を祝福する歌を響かせる。

いつも、いつまでも紡ぐ。大地を踏み締め、風と共に歩んでいこう。


謳っている。

その歌は、変わらない日常を思う時間を与える。

そして、どこまでも在り続く。誰にだってある日常を思い返す時間。


詠っている。

その旋律は、誰かを讃え、桜のように咲き誇る。おもいやりの架橋。

奏でましょう、心に湧き出る、讃えるオード頌歌を。


詩っている。

その旋律は、響き合う調べの協奏曲。ここに、花束を捧げましょう。

風よどうか、連れていってください、私の思い。


唱っている。

その旋律は、形のない約束。空に、海に、陸に合唱を捧げましょう。

降り注ぐ、かけがえのない、儚き奇跡に感謝を。


伝え紡ぐために言の葉を綴ろう。

いつか、遥か彼方のどこかで。

心にいつもあるはずの、当たり前を想ううた

未来を創るための、その涙を抱き止めるうた


忘れないで、いつまでもおとはきこえている。

あらゆる生命に、いつでも声が聞こえて居る。

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