星の夜空と月天の桜


星降る夜に何を思う。

伝う雫の温もりを。


満ち行く天に何を感じる。

紡ぐ旋律の輝きを。


咲き誇る桜に何を示す。

終焉の旅路の果てを。


輝く望月に何を託す。

全ての想いに巡りくる祝福を。


ただ在る空に何を求める。

燃え散る命の安らぎを。


満天の星に何を願う。

静謐な終劇の幕を。


満ちきった天に何を望む。

響く調べの高鳴りを。


散り行く桜に何を導く。

輝く未来への道筋を。


欠けた新月に何を伝える。

永遠なる時空の超越を。


未だある空に何を識る。

心は悲しみで濡れはしない。


星を、見ていたい。

星がゆっくり巡る、そんな空をただ眺めていたい。


月を、見ていたい。

空をゆっくり進む、そんな月をただ眺めていたい。


幾星霜の年月に、必ず総てが尽きるだろう。

星屑が飾る空の下、与えられた命の重さを知り。

満月が射す天の下、巡りくる時の儚さを知る。


その言の葉は、塵と共に空へ溶けて消える。


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