Case5 上天の屍肉

   


 安アパートの浴室は赤く照らされていた。暗室として使用されていたであろうそこには、現像された写真が散乱し、なぜかスーパーのチラシも数多くあった。「特売」の文字を見ながら処理係ウォルター・スワンはゆっくりとコーラを飲んでいた。なるべく時間をかけて、炭酸の抜け切ったぬるいそれを飲み干すと、風呂場の蛇口を捻って中を濯いだ。装備一式を運ぶのに使っている買い物籠の中にコーラの瓶をしまう。あとで酒屋に行って、換金するためだ。他に入ってるのは――乖離促進剤のスプレー缶、抗イドラ錠剤、〈イドラ処理中・立ち入り禁止〉の立て札、予備のアダマント刃、補給食のクッキー缶、ラドクリフ隊長が押し付けたまずそうなジュース――とうもろこし味の飲み物? これは買う段階での判断ミスだな――怪我したときの消毒液と包帯、最新の地図――この領域は路地の変動が早いのですぐに型落ちするけど。

 今頃空から肉が降ってきてここの屋根にへばりついて、そこらの野鳥にごちそうを提供してるころだろうか。ルーク・ラドクリフ隊長が食い物を買うと常に期待と違う味であるように、あるいは警備隊のホワイティング司令がヒラのころ、謎の敵部隊に包囲された折に巨大艦隊の援護があり、それ以来この現実のものではない戦艦の数々を従えているように――イドラに高い適正を持つものは固有の怪異をその身に受けている。ウォルターの場合それは、空から肉が降ってくることだ。それも半ば腐ったもので、最初はまともに顔にへばりつくことが多々あったが、現在では事前にそのタイミングを大まかに把握できるようになり、まず命中することはなくなった。とはいえ雨あられと腐肉が降る日にはラドクリフ隊長に「肉が降る恐れがあって行けないです」と休みの連絡をするはめになる。隊長は毎度、ずる休みではないかと疑ってかかっていたが、ウォルターがその手で休んだことは一度もない。

 風呂場を出ると、相棒のヴィクトリア・ハイドが居間で一服していた。ヘビースモーカーで、かなりきつめの煙草を毎日何箱か空ける。彼女がこちらを振り返ると、山高帽の下の鋭い目はいつもどおり不機嫌そうだったが、生まれつきそういう顔ってだけで、別に不満があるわけじゃない。たぶん。

 彼女はもともといた猟兵社からの転職で、そっちでは〈脱兎のトリア〉の名で通っていた。何か厄介ごとがあると逃げるように走り出して、でも気づいたときにはそいつを解決している、そういう有能なやつだ。秘訣は彼女の左目にあった。

 感知係、銀炎師団でいうところの神託者、曙光連では第何種イドラ受容体質だかなんだかっていうやつらは、大抵の場合副作用がきつかった。変性意識状態に突入して妙なことを口走る――同僚のレイチェル・スウィフトみたいに――あるいはもうちょっとましなやつらは意識はしっかりしてるが、ものすごくやる気がなくなったり、草臥れて一歩も動きたくなくなったりするし、イドラの中心点を探すのには時間がかかる。だけどトリアのようにある程度の適合率から上になると、自分の意思で目を光らせて解決方法を明確に編み出すし、その副作用もちょっと眠くなるとかその程度だった。話に聞くだけだが、さらに適合率があれば両目が光る、最強の感知者が誕生する――中央区のアンダーソン大隊長や猟兵社の狩猟長〈弛まずのアンドレイ〉、最初の感知者エヴァ王女の次に王族で目が光った〈ロバート神託王〉みたいにだ。彼らは副作用なしってだけじゃなく、その感知能力、身体能力ともに怪物じみていた。

 そういう優れた感知者さえいれば、その相棒は自分みたく待ってるだけでいい――ウォルターは自分も煙草を咥えると、トリアに火を借りて床に座った。肩に鳥を乗せた怪人物の成れの果ての、灰の山がまだ煙を上げていた。特にそいつが何かするわけじゃないが、やたらと口うるさく、この部屋の主はずっと帰ってくることができなかったそうだ。

「肩に鳥を乗せたやつには出くわしたことがなかったけど」ウォルターは言う、「朝起きたら部屋の中にスズメが飛んでたことはあった。小さいころだ。どっか隙間から入ったんだ……最初は夢を見てるのかと思ったよ。急いで窓を開けて出してやった。寝てるときに邪魔されるのはいいもんじゃない。起きてるときならいいってわけでもないけど」

 トリアは無言で頷く。彼女は無口で、一見男っぽく、やや威圧的だ。浄化法人への転職後も、猟兵にありがちなギャングじみた雰囲気が漂う。もちろん彼らの由来はギャングそのものだから当然だけど。

 一服し終えると、外に出て公衆電話から隊長に連絡する。アパートの件終わりました、と告げると隊長は次の依頼先に行くように告げた。またしても不機嫌な声、何かひどいハズレに当たってしまったのだろうか。

 古本屋街に突如、五、六人の処刑人が出現して、通行人を切りまくっているという話だった。すでに皆逃げたはずなのに、通行人がどこからか発生していて、死体がどんどん増えていて大変なので、向かってほしいということだ。古本屋街以外でも、処刑人の目撃例がいくつかあったそうだ。

 電話を切るとウォルターはトリアにその件を説明し、途中で喫茶店でも寄ってから古本屋街へ行こうと提案する。今日はいい日だ、晴れてるし、しばらく肉が降る気配もないし。

 六車線の大通りに差し掛かって、渡るために歩道橋へ上る。この大通りがどこへ通じているのかよく知らないし、市内にこれだけ多くの車が走っているのもどうも不自然だ。というかこんな道があっただろうか。この道じたいが怪異の産物か、ここだけ別の領域から切り取られてきたものかもしれなかった。そんなものがこの都市じゃいくつもある。ばかでかいビルが上空を塞いでいるから、その向こうになにかヤバいものがあっても誰も気づきやしない。それに日々イドラにさらされてるからか、どんどん感覚はマヒしてるし、住人の倫理観とかがどんどんぶっ飛んでる気がしないでもなかった。先日巨大な猛禽が海のほうに出現して騒ぎになったし、連続殺人事件が十五番街のあたりであったらしいけど、ろくに報道されてもいない。たまに新聞を読んでもなにが書いてあるのか分からない――まったく知らない言語で書かれてる――怪異なのか、外国人向けのものなのか。

 歩道橋を中ほどまで渡ったところで、反対側から一人の怪人物がやって来るのに気づいた。そいつは身の丈三メートル近くあり、ぼろ布を顔面に巻いていて、血に塗れたエプロンを着用し、片手には巨大な包丁を持っており、反対側の手に今しがた解体したと見られる生き物の臓物を握っていた。それを撒き散らした上、包丁を構えながらこちらへ近づいて来るのである。どうやらこいつが各地に発生した処刑人の一体らしかった。

 トリアがアダマントに手をかけたので、「ああ、いいよ、休んでていい。全部任せっきりじゃ悪いし」と制して、ウォルターは剣を抜き、眼前にまで迫っていた怪人に向けて思いっきり切り付けた。細身かつ小ぶりな刃だったが、それが叩き付けられた瞬間怪人は、悪趣味なスプラッタ映画の死体か、ショットガンで撃たれたスイカのスロー映像みたく飛び散って、肉片、骨片は、空に向かって吹き飛び、しかし血の一滴も、降り注いでくることはなかった。上空に急激に黒い雲が形成されているのが見えた。それが実際には雲じゃなく、夥しい数の蝿の群れであることをウォルターは知っていた。肉に集るための。それを見てるだけで言いがたい倦怠感に襲われたが、反対側の青い空を見て堪え、剣を納めると、また歩き出した。


 古本屋街で処刑人をすべて処刑し空の彼方へ吹き飛ばし、支部へ帰ると、ラドクリフ隊長とレイ、エヴァはマッシュポテトを食べていた。鍋に山盛りになっているそれを、ウォルターたちの帰還に気づいた隊長が皿に取り分け、無言で差し出した。

「何ですか? どこかで買ったんですか」

「俺が自分で作った。そして予想通り、予想と味が違ったのでこいつらに処分させている。どうしたレイ、なぜもっとうまそうに食べないんだ?」

「あまりうまくないからですよ」レイが直截に言ったので隊長は仏頂面で、彼女の皿に追加する。

「それで処刑人は問題なくすべて片付いたんだな?」隊長が聞いた。

「はい、全員ふっ飛ばしましたよ、一体か二体は残ってるかも知れませんが。あとで降ってくるであろうその惨状を想像すると今から憂鬱なんだけど」

「諦めろ。じゃあ今日の仕事は終わりだ。そのポテトを食って早く帰れ。夜からまた嵐が吹き荒れる。副長にとっては胃の痛い日になるだろうな。前回の嵐のときは馬に乗ったガンマンが暴れたり、身に覚えのないでかい猫がベッドを占拠したり、お前にとっては馴染み深いものだろうがウォルター、湾口に腐った肉が山と詰まれていたり。そういうひどい日になったんだからな。路上に大穴が開いて、ダイバーが潜ったら海が広がっていて、見たことない、触手の生えたでかい魚が飛び出してきて跳ね回ったりもしたな。そういうのの始末は猟兵どもにやらせとけばいいものを、俺たちに回そうとする分別のないやつらが未だに後を絶たないから困ったもんだ。学校教育の現場が崩壊しつつあって、簡単な常識すら分からない戯け者がどんどん増えているから、無理もない話だが」

 そこそこにマッシュポテトを食べ終えてウォルターとトリアは帰路に着いた。駅前の交差点はひどく渋滞していて、それはラクダやロバ、アンテロープなどが道路を横断し続けているからだ。すでにイドラの嵐が始まりつつあるようで、明日には都市の構成がだいぶ変貌していてもおかしくはなかった。そうすればまた肉が降り注ぐ。

 空へ祈っておくべきだろうと思い、トリアにその文句を聞いた。彼女は〈天の火のローギル〉という、ヒム・ローギル同一神論によって誕生した強力な神の信徒だった。稲妻と狂気、闘争や没頭を司るこの神は、願望を達成するために立ちふさがるものの打倒を、後押ししてくれるとされた。

「天の光が原初の黎明よりも明るく、道を照らさんことを」

 そう唱えると真っ黒い空に青い稲妻が走った。さっき打ち上げた肉とそれに集る蝿どもが、あれで焼き尽くされればいいんだけど、とウォルターは思った。落雷はそのあと夜半まで続いた。

 夜が明けると都市は一変していた。見知ったはずの風景が、奇怪に変容している。立ち並ぶ建造物の配置が換わっていて、違和感がひどい。歪んだ鏡に映った景色みたいに、どこかが異なっている。呆然と、水浸しの路上に立ち尽くす人々は恐らく、異領域からの漂流者だ。彼らが元の場所に帰ることは極めて難しいだろう。大体はこちらの領域で保護され、永住することになる。あるいはイドラ界へ通じる穴へ飛び込んで、元いた場所へ帰ろうとする者も何人かはいるだろう。しかし、それはほとんど飛び降り自殺と変わらない。最悪の場合、永久にイドラ界へ囚われる恐れもあるのだ。こちらで生きるにしても、適応できればいいがそうでなければ、異領域への拒絶反応で心身に症状が出る可能性がある。そうなったら現実へずっと違和感を覚えながら、気だるく生きていくしかない。

 もっともそれは、この領域の人間にとっても同じことだが。大都市を構成する悪党どもや彼らが起こす犯罪、家のローン、疾病、借金、天災、そういうものは平等に誰もを苦しめ続ける。愚痴っぽいラドクリフ隊長はいつだってそれを憂うが、彼が特別にこれらに敏感なわけではなく、口数が多いか少ないかってだけの話だ。いつだって視野に、最悪の何かは映り続けている。

 自分にとってそれは、空から降ってくる肉と、それに集る蝿だ。


 市場でトリアと待ち合わせた。雑貨屋の親爺が、客に怒鳴っている――「何度言ったら分かる、ろくでなしめ。その基盤と癒着した臓物は買い取り不可だってんだ」

「しかしですね旦那、こいつはいいものでさあ。今朝うちの前に三ダースばかり転がってたんで。へ、へ、へ」「いいものかどうかはうちが決めるんだ。余所へ持っていくか、どこらのドブ川にでも放り投げておけ、さっさと失せろ。おいジョー、塩撒け塩」「へい、親方」

 そんなやりとりの横で、ゆうべの嵐に乗って流れ着いた品物を運ぶ商人たち。イドラ嵐のあとはかき入れどきだ。他の領域から流れ着いたもの、あるいはこの領域において変異したものが安く大量に販売される。一度、デレク大王の巨像の目玉とされる、馬鹿でかいガラス玉なんかがオークションで箆棒な値段を付けられたこともある。普段の売れ残りが、手の込んだ触れ込みで投げ売りされるのもこのタイミングだ。異領域のテクノロジーの正体が、近所の日曜発明家のガラクタというのもありふれた話だ。

 曙光連の女学士がにやつきながら、妙な銃器を売りつけようとする。彼らは浄化法人や猟兵社と違って特定の制服を着ているわけではなく、朝日を模したバッジを付けているだけだ。しかしその証を見なくともだいたい一発で分かる。マッドサイエンティストまるだしのその目つきを見れば。学士を無視して進むと、身長三メートルほどの、白い猫の着ぐるみが三つ、魚市場の魚みたく並べられ、露天商は異領域の人気キャラクターだと声を張り上げている。彼の後ろで着ぐるみが起き上がって、周囲の人々に襲い掛かるが、皆は見ないふりをして歩いていく。勤務外なのでウォルターもそうする。市場担当の警備隊がかけつけて着ぐるみに発砲し、すべて鎮圧したあと中を検めるも、からっぽだった。

 飲料店でコーラを買って噴水に腰掛け飲んだ。異領域から流れ着いたものらしく、パッケージがこちらのものと微妙に違い、味も甘ったるい。ウォルターとしては好みだったが、安定供給されることはないだろう。

 ぼろを纏った髭面の男が「失敗でした、苦いね」「失敗でした、苦い、ね」と何度も繰り返しながら、同じく髭面の一群と歩いて行く。彼らの中から背の高い草を掻き分けるようにしてトリアが姿を現した。異領域のコーラを薦めると彼女は拒否する。

 今日の仕事は浄化法人からの指令で、シンプルなものだった。昨日の嵐のあと、市内全域でさまざまな変化が起こったが、近隣にいきなり高速道路の高架が出現したので、その調査をするように、とのことだ。恐らく写真を何枚か撮影すれば終わりだろう。今日の仕事はそれ一件だけだったので、また途中喫茶店に寄って、休み休みやろうということになった。

 市街地は市場と同じように嵐の後の混乱がまだ続いていた。信号機が機能しなかったり、またラクダやらアンテロープなどが道路に闖入したり、交通誘導ロボットが目から怪光線を放って猟兵の集団を迎え撃っていたり、悪の魔術師といった風情の老人が同じく目から怪光線を放って、命中した人間を巨大なウミウシに変えて混乱させたり、それに乗じた暴力、略奪などで警官隊が催涙弾を放ったりと、息もつかせぬ騒ぎの数々。流れ弾を避けながら人々を掻き分けて二人は喫茶店に入ったが、そこは野戦病院みたいになっていて、椅子には重症を負った人やただ疲れて休んでいる人、ウミウシになった人、死体、枕に向かって励ましの言葉を投げかけている人などがいた。ウォルターはそこにいた衛生兵に、あの人は枕を人間だと思い込む病気ですか? と聞くと、素人が口出しするんじゃない、などと言われて、店も営業どころじゃなさそうで、諦めて自動販売機でコーラを買って、目的地へ歩き出した。外では大男の質問者が、星座何? 星座何? と連呼しながら車をひっくり返していた。空には虚数キマイラの群れ。同時に霊柩車が三台続けて通る。その霊柩車も質問者にひっくり返された。


 問題の高速道路は住宅街の一角に突然現れていた。両端が切り取られているので、道路としてはまったく意味を成さないオブジェクトである。日照権の侵害だとマンションの管理人の老婆はひどく苛立っていた。その婆さんに屋上の鍵を開けてもらい、隣接する高架の上に降り立つ。片側二車線で、何台かの車ごと転移させられたそれは、どうやら西海岸のものらしく、ウェスタンゼルスまで二キロの表示があった。車の中には、市場で見たのとは別のパッケージのコーラがあり、ウォルターが飲んでみると、異様にまずかった。水で薄めてあるかのように甘みがなく、後味が嫌な苦味となって舌の上にいつまでも残るので、道路に全部捨てた。

 カーラジオが付けっぱなしになっていた車が一台あって、近づくとそれは野球中継だった。ニューノール・シビリアンズというチームが六連勝目を上げたというが、そんなチームは聞いたこともなく、どうやら異領域とつながったままになっているようだ。ラジオやテレビ、電話はイドラの影響を受けやすい。見覚えのない番組や、まったく知らない人物からの馴れ馴れしい電話は異なる領域のものである場合が多い。そしてそれらは大抵、恐ろしくつまらない。しかしこの中継は興味深かった。シビリアンズはこの領域のニューノール・ミリオネアーズと同じくピッチャーが強いが打線が芳しくなく、長年冬の時代が続いていたそうだ。そんな中、今年入団したアルバン・ワッツという巨躯のホームランバッターが大活躍し、この絶好調。ヒーローインタビューでアルバンは、この勝利を今宵も神に捧げたいと発言した。敬虔なローギルの信徒のようだ。「これからも金のフレアの祝福があらんことを。オーラム」と彼が祈ったので、便乗してウォルターも「オーラム」とつぶやくと、トリアも同じ台詞を囁きながら、空を仰いだ。青白く月がぼやけているのは、雲がかかっているからではなく、まだ上空に異領域が残っているからだ。

 遠くの道を、何体かの猫背の巨人が歩いていくのが見えた。混乱はまだ市内全域に残っている。黒煙が中心街の方向で上がった。ただのキャンプファイアーならいいけれど。明日当たりまた肉が降ってくるな。今日のぶん、全部まとめてだ。

 ふと、ウォルターはトリアに、この仕事楽しい? と聞いた。明日にもウミウシに変えられてひどい最期を迎えるかもよ、と。

 相手は答える代わりに剣を抜いて、ウォルターの後ろを指した。さっきの猫背の巨人が方向を変えてこちらへ向かっている。そいつが近づくにつれてでかさがはっきりしてきた。この高架が胸の高さくらいのサイズだ。背筋を伸ばしたらもっと大きく感じるだろう。

 まあそうだ、ウミウシになるのとか、肉が降るのとか、でかぶつが歩み寄ってくるのなんて大したことじゃないかも知れないね。終わってみればただのくだらない思い出だしその最中には気にするどころじゃないから。ウォルターも剣を抜いて、相棒とともに、巨人へ向かって走り出した。カーラジオの声が聞こえる。

「それではまた次回のゲームでお会いしましょう、ごきげんよう」

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