No.68【思い出】

少女「昔、私がぴっちぴちの女子中学生だった頃です。七夕祭り……ほら、二つ隣の駅の近くで少し大きな祭りがあるじゃないですか」


男「あぁ……笹がやたらでっかいやつな。昔学校の中庭にあのレベルの笹ぶっ立てたやつがいて笑ったわ」


少女「……こほん。まぁぴっちぴちな私はその祭りに言ってたんですよ。浴衣で」


男「行事嫌いの少女さんにしては珍しいな」


少女「誘われたら断りづらいですからね」


男「げっへっへ。男の匂いがするぜ」


少女「なんですかそのキャラ。……女子だけでしたよ。まぁ、祭りはそこそこに切り上げて帰ることになったのですが、駅前で解散でして。解散した後、なんとなくそのまま家に帰るのも寂しくてまた祭り会場に足を運んだんです」


男「ほほう、そこで下駄の鼻緒が切れたと」


少女「……よくわかりましたね?」


男「お約束だからな」


少女「そんなもんですか……」


男「先月観たアニメもそうだったぜ」


少女「現実でもよくあることなんですかね……?」

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