入院食は美味いのか、やはり不味いのか考える第5話
同室の患者のところに来るお見舞いの人がすごい。
家族でも毎日来ないほうが普通だというのに、入れ代わり立ち代わり毎日いろんな人が来ているのだ。
話声を聞いていると、新幹線やら飛行機やらで泊まりがけの人も珍しくないようだし、一体何者なんだろうか?
どっかのドンとかなら特別室に入りそうな気もするんだが。
さて、今回は入院食の話。
だいたいのイメージとして「不味い」というのがあるのでは?
国際便の機内食なんかは、実際に食べると量も多くて大したことがなかったりするんだけど、イメージ的には評価が高い。
この違いはシチュエーションによるのか、はたまた実際味が違うのか!?
うちの病院の場合、朝食はご飯、味噌汁、小鉢、牛乳とあと1品。
この1品は単なるふりかけの時もあれば、フルーツなんかの時も。
予算によるのか?
昼食と夕食はご飯、メイン、小鉢2種が多いかな。
小鉢は煮物、サラダ、おひたし、フルーツ、味噌汁あたりからランダム。
そう、味噌汁は毎食ではないのだ。
個人的にこいつはポイント下がる項目だったりする。
栄養バランスを取りやすくするため、同じようなものは避けているのかも。
メインは肉魚だと肉が多めか。
ハンバーグみたいなのから、炒めもの揚物と工夫は凝らされてる。
ただし、揚物は本当に揚げてはなく、オーブン焼きによるローカロリーフライぽい。
魚も煮物焼き物ムニエルなど、やはり多彩。
サラダやおひたしは残念ながら間違いなく不味い。
サラダは切ってから放置される時間が長いのかも?
おひたしも衛生面の理由からか加熱しすぎだ。
フルーツに関してはかなり多彩。
柑橘、ブドウ、パイナップル、リンゴ、メロンなどなど。
この季節にこんなものが?というものもあったりする。
意外にも缶詰やゼリーなんかはあまり出ない。
かえって高くつくのかな。そういうものも欲しいんだが。
お味の方はといえば。
他の患者さんから漏れ聞こえる感想では「美味い」というのは聞いたことがない。
どこから聞いたのか忘れたけど、一食の予算は250円以下らしいし、なかなか豪華にはできないだろうけどな。
自分の感想としては、「予算を考えてみると頑張ってるな〜」という感じ。
体調が良くて、薄味が嫌でなければまずまず食える。
諸手を挙げて美味いとは言えないということだな。
あと思うのは、完全に栄養と予算で決まる食事は微妙なものも多く来るということかなあ。
そんなに好き嫌いはない方だと思っていたのだが、「嫌いじゃないけどあまり気が進まない」メニューが意外と来る。
家で食べる料理というのは、やはり好き嫌いがかなり考慮されてるのだなあとしみじみしてみたり。
まあ、いろいろ考えたところで、入院食なんて病院によって全然違うんだろうなあ。
産婦人科なんかでは食事の豪華さを売りにしているところもあるらしいし、
私立病院は公立より美味いとかありそう。
今いるところは公立なので、予算も質も低めなのかも?
何にせよ、結論としては「そこまで不味いわけではないけど、ほどほど」ということになるわけだ。
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