ストレスが一番たまるのは同室の人のせいなんだ〜の第4話

もともとそんなに体が強くないのか、昔からちょくちょくと入院の経験はある。

そうして考えてみると、今の病院はWIFIを持ち込めてインターネット環境をもてるので、退屈は少なめ。

かつてだと本を持ち込むかテレビを見るかくらいで、毎日どうしようかみたいになってたからなぁ。

世の中快適になったものだね。


さて、治療中のストレスといえば、本質的には病気そのものには違いない。

怪我みたいに治療期間の予測がつくものと違い、病気の場合は運があればすごく早いこともあるが、大抵は中長期的に先が見えないことになりがちだ。

すぐ退院になるような病気だと入院しないからねえ(検査入院は別だが)。


それを除いてみると、個人的ストレス源はズバリ、他の患者(笑)

金があれば個室に入ることで、全部解決しちゃうんだがな〜。

普通の個室も部屋の質の割に妙に高いし、なかなか入りづらい。

聞くところによると、ドラマで見るようなリッチな個室も特別階にあるらしい。

野球選手とか著名人とかが入るんだそうで、さすがに一生縁がなさそうな感じだ。


入院して思うのは、世の中にはマナーがなってない人が思ったより多いということ。

病気なんだから仕方がないという意見もあるが、マナーのなさで迷惑をかけるタイプは相対的に元気な人が多かったりする。

ベッド上で携帯でガンガン話をするとか、テレビをイヤホン使わずに見るとか、「禁止って説明されただろ!」な人は多い。

テレビはイヤホン使うけど、ラジオは言われてないからそのまま鳴らしてやるぜ、みたいな「ちょっと頭が弱い人ですか?」タイプも。

禁止ではないけど、常識的に考えたら迷惑な行為をするパターンは数しれず。

まあ、相部屋の気遣いはなくて、俺ルールで生きるぜ〜、という人たちだねえ。

四人部屋にいるのだが、たいていの場合一人か二人はこんな人。

勘弁してくれ…。


しかし、人生そこそこやってきて、友達やら職場やらの付き合いを考えると、こんなにマナーがない人はそういなかったのだが、なんで入院するとこうなんだろうか?

暇なので考える時間はたっぷりある。

ちょっと仮説をたててみた。


仮説1 世の中にはマナーのない人が大勢いるのだが、類友の法則であまり会わなかった説

マナーのある人とない人はコミュニティが分かれていて、普通は同志しか会わない。

ところが、病院というのは病気にかかるかどうかというある意味ランダムな法則で顔を合わせるので、マナーのあるなしの人たちがごっちゃになるという説。


仮説2 病室では普段隠しているマナーのなさが出ちゃう説

友達やら職場やらというのは、考えてみるといくらでも猫をかぶれるとは言える。

職場なんかは毎日最低でも8時間以上は顔を合わせるわけだが、逆にいうと一日の半分は顔を合わせないわけだしな。

しかも、病室は寝るのが仕事なので、リラックスして気を張りたくはなくなる。

そこでマナーなんか知ったことか!となる説。


うう〜む。なんかどちらもありそうだ。

正直検証しようがない仮説だし、解決はもっと無理。

スタッフがもっと注意してくれればなあとも思うけど、これにも限界が。

まあ何にせよ、こうやって文章として吐き出すと、少しは気が紛れるな。

できれば、穴を掘って「王様の耳はロバの耳〜!」みたいに叫びたいところかもしれんなあ。

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