第38話
「話せばわかる」「問答無用」
二者の間には理解が介在する余地が見える。
敢えてそれを放棄するのもコミュニケーションだ。
だが、西大寺千秋こと宝蔵院お春が直面しているのは、真逆の状況だった。
「話してもわからない」「問答必用」
理解不能だが、敢えて試みるのもまた対話だった。
「ウキーキー」
チンパンジーが言った。
「驚くことではありません。歴代首相は服部半蔵。全員が百地馬琴の人体式神兵器ないしはその子なのですから。そして手引きしてたのは、甲賀組なんです。」
薬師博士は気が動転するあまり、チンパンジーと会話していた。
「待って落ち着いて。」
「キー」
博士が正気を取り戻したので問いただす。
「博士。甲賀組は忍者館の候補者でしょ?人体式神兵器を斡旋する事は無いんじゃない?」
「そうでもありません。」
口を挟んだのはキャスパー和尚の光る肌だ。
「忍者館と服部半蔵は別物です。単純に、服部半蔵を形式的な称号と思っていたのでしょう。」
成る程。千秋も探偵が真実を解明するまでは、総理大臣が忍者を統率することに疑問を持たなかった。
「甲賀組は、形式的な称号を総理に付随させる事で"被支配の正統性"をさせていると思っていたのです。」
甲賀組にとっての支配。「支配される側が裏では支配者を操っている」そう思い込んでいたんだ。
キャスパー和尚の推理に博士は頷いた。
「如何にも。甲賀組は全てを知ってた訳ではない。せいぜいが人体式神兵器くらい。父が忍法者だという事も、忍者館地位の所在も、桃地馬琴の存在も知らなかったのです。ただ彼らは、任務に忠実だった。それ故、松平家は甲賀忍者に呪われていたのです。」
こうして薬師博士は自宅に伝わる悲しい事実を自作の同人誌形式でみんなに説明を始めた。原稿は下書きだった。
「コピー本ですみません。」
博士は何を言っているのか、千秋には分からなかった。
「それで?呪いとは何ですか?」
探偵は聞いた。
「初代伊賀博文が甲賀組に与えた密命です。」
「密命とは?」
「総理大臣の忍者支配。その正統性を保つ事です。歴代首相は全員が人体式神兵器ないしはその子。つまり…死体として操られていた最初期の例外を除けば、桃地ニ右衛門と伊賀博文の間に生まれた私生児の流れを汲む…出自も経歴も操作された、蜜脈の継承者なのです。」
「つまり、歴代首相はある時期から…全員が伊賀博文と百地馬琴の間に生まれた子孫だという事ですか?」
キャスパー和尚の質問に、薬師博士は頷いた。
「そうです。父は…その呪いを解き放とうとしたのです。」
博士は決然として言った。
だから、葛城似鳥は桃地ニ右衛門になったの事か。
「葛城似鳥は、いつ忍者になったの?」
千秋は博士に質問した。
「ウキーキー」
もしかして私は嫌われてるのかな、そう思った千秋だった。
「母は死後、人体式神兵器ニ右衛門になりました。ですがそれ以前に、忍法の修行はしていたそうです。」
「お春殿と同じ状況、ですね。」
探偵は言った。
「一般人だったのに、忍法者にさせられたって事?一体どうして」
問いながら、その理由を知っていると千秋は思った。果報矢文之介の記憶で見た光景。おそらくアレが、千秋にとっての八右衛門の出会いと同じだったのではないか。
「納得いかないので、とりあえず総理の所に行ってくるね。」
千秋は背中からジェットパックを展開した。エンジンが唸り、よくわからないエネルギーが全身に満ちる。体の調子は最高。宝蔵院お春は四教頭と校長が目指した、理想の肉体となっている。
「行くのか、お春殿。気をつけるんだぞ。」
山田寺さんが言う。その時だ。
「待てお春殿。」
お堂の残骸に一台のトラックが現れた。
「お前は全てを知っている訳ではない。知らなければならない、真実を。」
トラックの運転手は不健康な肌の外国人だった。
「蔵石壁斎!」
蔵石壁斎はトラックの荷台を顎で指した。そこにはボナンザが載っていた。
「ボナンザ!生きてたのね!」
「私があの程度で死ぬ訳無いだろう。」
ボナンザは留置所に拘束されていた蔵石壁斎を脱獄させたのだ。
「遅くなってすまない。この男から話を聞き出すのに苦労した。」
ボナンザは橘さんと七本槍を交互に見た。
「お嬢様、そのお姿は?」
「コード二十四よ。」
橘さんが謎の暗号を唱えると、ボナンザは勝手に納得したようだ。
「成る程、了解しました。お春殿、この方は君は知らないかもしれないがお春殿の友人なんだ。変な顔するんじゃ無い。ほら、この壺あげるから。」
ボナンザが荷台から降ろした壺を渡された千秋達は時価的にも納得するしかなかった。
さて、骨董品を手に入れた千秋は気を取り直して蔵石を見た。
「あなたは陰陽組では無かったのね。」
「そうさ。正確には博文の作り出した式神のソサエティにずっと捕らわれてたって事かな。式神達の作り出した野菜王国という架空の機関に組み込まれてたのさ。」
あの戦いからずっとなのか。
「どうして、服部半蔵選出の儀から百何十年も経ってるのよ。何故あなたは生きているの?」
その疑問がさして重要では無いかのように、蔵石は一笑に付した。
「あのさあ。不老不死は有り得ないって、裏社会の術理で言われるじゃない?俺がその完全な不老不死なんだよね。」
蔵石は笑った。
「陰陽組が研究するとか言われる不老不死も死者蘇生も、失敗しただけ。ヨーロッパ知識層コミュニティ・魔術を極めたこのクライス・ヘックス(魔女・魔術・十六進数)斎の叡智には式神の玩具なんか比肩しない。」
蔵石の目は金色に輝いていた。
「ただ戦いには負けたから遊びに付き合ってた。」
伊賀博文と桃地馬琴が求めたものを、この男は得ていたのか。
「だから俺はずっと信成の味方なんだよ。あいつが潰すのは忍者の枠組みそのものだからな。」
詳しく聞こうとする千秋を、探偵が止めた。
「人体式神兵器の選別を行うのは?」
「服部半蔵、忍者館、人体式神兵器、この三役のみ。」
蔵石は答えた。
「これまでの話から推察するに、候補者を"集める"のは甲賀組も荷担してるのですよね?総理大臣に、忍者の血を汲む為に。」
「そうさ。血縁に寄らないシステム。それが彼奴らの考えだった。今夜俺の目的が達成される。」
「解放ですか?」
「そうさ。」
蔵石は背中に手を回した。
「それこそお春殿が知っておかねばならない事だ。俺の正体は人間でも野菜でも吸血鬼でもない。お前達も良く知る生き物。そうチンパンジーなのさ。」
蔵石が血色の悪い外国人の着ぐるみを脱ぐと、中からチンパンジーが出てきた。
「元気でね。」
千秋は理解を諦めた。
「ウキーキー」
誰が、不老不死の人間と言ったのか。
蔵石は不老不死のチンパンジーだったのだ。
所詮、人間は大自然には勝てないという事か。この世で最も賢いと思っている事が人間の傲慢だったのか。
まさに「話してもわからない」「問答有用」だが、千秋とチンパンジーの対話が成立した。
今やお堂の残骸には二頭のチンパンジーが揃い踏みとなっていた。
「ウキーキー」チンパンジー
「キー」チンパンジー
チンパンジーとチンパンジーが鳴いている。
二頭は猿叫を上げながら駆け出す。やがて夜の闇に消えて行った。
「私も行かなきゃ。」
千秋は謎の使命感が芽生えた。
自然に生きる野生の動物と触れ合って、心が暖かくなったからかもしれない。
或いは、何の罪もない猿を何年も檻の中に閉じ込めていた日本政府に耐え難い怒りが目覚めたのかもしれない。
「じゃあ行ってくるね。」
千秋は天空に飛翔した。
上空ではマイケルが手刀で心臓を貫かれていた。
マイケルジャクソンの英霊は口から血を吐いた。
「POWッ!」
だが、マイケルジャクソンは総理の手を離さない。自分の胸ごと両手で総理の腕を掴む。
「何ッこのダンサーめ!離しやがれ。」
「待ってましたよこの時を。」
マックス函館は懐から拳銃を取り出し、総理に向ける。
「さあッ!この銃弾で阿波踊りを踊りたい欲望を解放させなさい!」
銃弾が総理の鎖骨に撃ち込まれた。
「うわっ普通に痛い。」
総理はわりと平気だった。
「阿波踊りを踊らないだとぉ…なんという自制心ですか。」
マックス函館は勝手に勘違いをして千秋から密造銃を買った事がある。
総理は勝ち誇った顔をした。マックス函館の顔が一瞬、恐怖を過るのを千秋は危ないので遠くから見た。
「この未熟者め。やはり俺が総理大臣としてこの国を良くせねばならんのだ。お前のようなマイケルジャクソンのファンを二度と出さぬ為にもな。」
総理の肛門から光が放たれた。
「ぐおおお」
九本の光はマックス函館に直撃したかに見えた。だが、総理は背後から日本刀で切り裂かれていた。
「ぐおお!?」
「総理!?」
思わず千秋は叫ぶ。総理を切ったのは、スーツを着た外国人男性だった。
「甘くみましたね総理。あなたは今、英霊の御業の只中にいるのです。」
「お春殿ッ!?」
総理はこの時はじめて、千秋が追ってきた事に気付いたようだ。
総理の背後にいたのはスーツの男だけではない。そこには数十人のスーツの一団が刀を構えていた。
マックス函館も、マイケルジャクソンも消えていた。というより、無傷で一団の中にいた。
「マイケルの能力か。」
総理は推察する。マイケルジャクソンは神の御業を齎したのだ。
今度はマックス函館が勝ち誇ったように笑った。好戦的な笑みだ。
「我が愛刀マイケルスサノオは英霊の宝貝。そして御覧なさい。この金銭的な絆によって召喚された弁護団が英雄の伝説に基づく能力。」
弁護団だったのだ。
「これこそ最強の弁護団を召喚する『ウィー・アー・ザ・イノセント・ワールド』!事実の真偽に関わらない、追求による事象の具現化。この能力の前ではあらゆる虚偽は滅却され、真実のみが顕現する。
そして、虚偽に瑕疵された真実もまた補償それる。あなたが付けた傷は、補償されました。」
「俺の忍法が虚偽だとお」
「ええ!勿論見抜いていますよ。あなたの放つ光の尾。屈曲する光など有り得ない。ならば原理は分かりませんがそれは…光を触媒に、相対性理論の術理を組み込んだ式神なのでひょう?」
「噛みましたね。」
千秋は言った。
「お黙りなさい。」
マックス函館は何も無かったかのように続ける。
「その九本の光が式神だとすれば、光の『果てがある』ことに説明がつく。お堂で使った時は、檻状に展開していたにも関わらず、地面が破壊されませんでしたからね。」
推理。まさにマックス函館もまた探偵行為を行った。
「見事だ。」
「あらゆる虚偽を否定する『ウィー・アー・ザ・イノセント・ワールド』は、式神という準存在を許しはしませんよ。マイケルジャクソンの半径100メートルには真実しか存在しない。」
総理は肛門から光を発射した。それは千秋の上半身を貫き、マックス函館を貫き、弁護団を爆破した。
だが、その虚偽が残ることは無い。目の前には真実しか残されなかった。
「ならば肉弾戦で打ち滅ぼしてくれるわあああ」
飛ぶ手刀。交差する白刃。総理の手は空を切り、弁護団の刀数十本が総理の肉体を貫いた。
「がああああ」
「こいつ…まだ…生きてる!」
マックス函館は冷や汗をかいた。
総理は全身を刀で貫かれ、上空から落下してゆく。千秋とマックス函館、マイケルジャクソン、弁護団もこれを追った。
「今日だ!」
総理は絶叫した。
「間も無く国会で憲法が改正されるだろう。同時に!ホワイト律も失効する!この世の裏社会はすべて許さん!だが俺の手では忍者しか滅ぼせん!」
猛風に舞い、血と肉片は空を上昇してゆく。総理の体は地面に向かって浮上していた。
「何が世の為!何が人の為!その為にどれだけの犠牲を払わねばならん!早晩、忍者は解放される…そのような職業は消えて無くなるのだ!ホワイト律が失効するまで、俺は死なん!」
「それならご心配無く。」
天空に座した地面が落下してくる中、マックス函館は降臨するかのような慈悲深い笑みで総理に応えた。
「あなたの法案は、通ることは有りませんよ。」
「何だと…」
「国会では今頃、私の手による弁護団が緊急動議を行い、あなたの辞任を発表してます。流れるのは総理、貴方の血液だけだ。」
あまりにも分かりやすい絶望。総理は敗北した。
だが、彼の表情は穏やかだった。
「憲法は…改正されなかったというのか。」
「ええ。勿論、あなたが手塩にかけて作ったサイボーグ超兵団と忍者組織、数々の研究成果は全て私のものだ。大変役立たせて頂く。マイケルファン国家建造の大望にね。」
総理は落下してゆく。千秋はジェットパックをで安定して着地体制に入る。マックス函館とマイケルジャクソンの英霊と弁護団はムーンウォークで滑空していた。
「ふふ、ふざけるな、よおおおお!俺にはまだ遣り残した事が…」
「何を世迷いごとを。さあ、地面ですよ。」
最後の光を総理は放った。
総理は相撲トーナメント決勝、激闘を繰り広げていた土俵の上に落下した。真下には身の幅8メートルはあろうかという巨大なホタテが。総理の肛門はホタテの貝殻に激突。押し潰され、光は散り散りになって校舎を破壊した。
「きゃーテロリストよ。」
決勝戦ではホタテと昆虫館さんが戦っていた。
「痛っ」
ホタテはちょっとだけ痛い様子だった。
「アレを見てーッ!不審者達がムーンウォークで滑空してくるわ。お春殿も一緒よ。」
会場の誰かが空を指差す。思わす千秋は叫んだ。
「助けて!痴漢に追われてるの!」
「てえへんだ、とっちめないと。」
「えっ」
「えっ」
「えっ」
こうしてマックス函館とその一団は学校の警備員にとっちめられてしまった。
「誤解だ、マイケルは痴漢なんかしていない。」
「ふてえ野郎だ。何年前の話題をしてやがる。」
「マイケルは無罪だぞ。」
「べらんめえ、それくらい知ってらあ。そしてここは法律の存在しねえアウトローよ。」
「弁護団の能力が通用しないだと。」
絶望するマックス函館。一方、ホタテに激突した総理は虫の息で土俵からリングアウトしていた。
「お春殿を…お春殿を解放してやらねば…」
地面を這いずる総理は最早目が見えていなかった。
「大丈夫かい、おっさん。」
声をかけたのは若い男性だ。
「大丈夫じゃない…どうか俺をお春殿の所へ…後生だ。」
「そんな時もあるさ。ゆっくり休みなよ。俺もお春殿とは友達さ。お春殿のメルアド知ってる?交換しない?」
「休んでる場合じゃない…俺をお春殿の所へ…」
「そう?じゃあこの試合見てこうよ。さっきから女子高生が頑張ってるよ。」
「見てる暇は無い…頼むから連れて行ってくれ…」
「何?好みのタイプとかどんな感じなの?クワガタみたいな髪型の人?俺は実は既婚者だけどさ…年をとってもあんたみたいに恋愛したいと思うね。」
「俺は生涯妻しか愛さん。」
総理ははじめて答えた。
「何と無く分かる気がするよ。」
「分かってたまるものか…俺の苦しみを味わうのは俺まででいい…」
「俺はトイプードラー黒滝って言うんだけどさ、独占は良く無いんじゃないかな。ヨーロッパ行きたくない?」
「行きたくない…お春殿は何処だ…」
「分かるって。一途に仕事して最後は捨てられたんだろ。で、娘を探してる。」
黒滝は総理を見た。
「あんたお春殿の父親?」
「全然違うぞ…」
「さっき言った事気にしてるの?既婚者ってのは嘘だって。本当は俺も独身さ。独身じゃなきゃこんな所来ねえよ。アンタもその口だろ?」
「俺には妻がいた…」
「おい信じらんねえ、ホタテが寄り切られたぞ!」
総理は泣きながら這いずっていた。
「さっき…言った…捨てられた…そうだよ…裏切られたんだ。」
「そんな場合じゃねえぞ!女子高生の優勝だ!人類はホタテに勝利したんだ!」
「あれだけ愛したのに…十二の時……矢文之介…追い返した…
でも…似鳥…忍者の修行した…俺…守る為…」
「おい何だよ?泣きながら喋ると疲れるぞ。ゆっくり喋りなよ。」
「似鳥…言った…松平家は忍者を統べる家系…絶対に知られてはならない。俺も似鳥の為…陰陽忍法…身に付けた…血筋だから出来た…」
「それで?奥さんとはどうなったの?」
「ふふ…子供が一人…産まれたよ。」
「あー、でも離婚したんだよね?」
「そうさ…子供が出来てから知った。総理になって…知ったんだ。」
「何をさ?浮気?」
「似鳥…女…違った…はじめから…出会う前から…中身オッサンだった…」
「それは何ていうか。ご愁傷様。」
「何て事はない…似鳥も…俺の母も…あの即身仏。忍者館が選んだ…配役に過ぎなかったのさ。」
「でもそれはさ、あんたにも問題あるよね?そこまで気付かなかったの?」
「そうかもな…俺はただ、失敗を甲賀組に押し付けたいだけだったのかもな…母が馬琴なのは許せた。だが…息子には…同じ思いをして欲しくなかった。」
「よく分かんないけど、失敗を他人に押し付けるだけだぜ。」
「もっと早くお前に出会えていれば…俺もあんな事せずに済んだのかもな。」
総理は笑った。
「そうだよ、今から優勝した女子高生とメルアド交換しに行こうぜ。」
「そうだな…」
流石にそれは止めようと思って千秋は総理に声をかけた。
「総理。」
「お春殿か…メルアド交換しないか。」
「あなたの野望は終わりよ。」
「そうだな…お春殿は解放される。国を守ることは出来なかったが…プライドだけは守れたので、まあ良しとしよう。」
総理は仰向けに転がり、見えぬ目で天を仰いだ。
「はじめに八右衛門がお春殿を拉致した時、俺はお春殿に自分を重ねた。」
総理は言った。
「だからお春殿には俺のようになって欲しくなくて、あらゆる事をしたよ。正直、甲賀組を殺そうと思ったのもそれが理由さ。だがまあ…黒滝さんの言う通りだな。全部言い訳さ。俺は単純に」
「女子高生とメルアド交換したかったんだろ。」
黒滝が口を挟んだ。
遠くで「政権交代」と叫ぶ声が聞こえた。
一週間後、総理は普通に回復し、退院した後逮捕された。
こうして忍者館殺人事件は幕を閉じたのだった
つづく
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