女子中学生が体育館でバスケする時にバッシュがキュッキュする音を聞くことに興奮する体育会系の女子高生の友人の趣味にみんなで付き合わないと今後の学業が壊滅的成績になってしまうであろうでござるの巻
第18話
4月も終わる平日の昼過ぎ。とあるホテルの駐車場で女子高生2人が地べたに雑誌を広げていた。スポーツ用品カタログを読んで談話している。
片方の女子高生はカタログの写真を指差した。
「このバッシュはどうなのかな。」
するともう一人は真剣な目つきで写真を見た。それにしても、すらりと背の高い少女だ。
だが、服の上からでも程よい筋肉の動きが見て取れる。そう、彼女はスポーツ少女だ。
つまり、バッシュに詳しい菅原さんである。
「うん、機動性に富むって書いてある。」
その言葉を受け、カタログの写真を指差していた方の少女、宝蔵院お春こと西大寺千秋は、菅原さんは体を動かすのが好きなのだと思った。
西大寺千秋はスポーツ用品の知識が皆無だ。実際、二人が行っているのはバスケシューズ問答である。菅原さんの解答は専門的だった。
「なら、このシューズを履けば動きが良くなるの?」
千秋は質問した。先程からこのやり取りを繰り返している。
「うん、本当に重要なのは靴紐なんだ。」
先程から二人の会話は噛み合っているようで噛み合っていなかった。菅原さんの視点は千秋と別の所にある。スポーツ用品の使い方と称してはいるが、講義用の鞄から捕獲網や木の枝、葉などが飛び出していた。
「そっか、靴紐を締めないとブカブカになるからね。」
千秋は自分なりに解釈した。
菅原さんは黙って首を横に振った。その動きは流麗であり、見る者の心を奪った。駐車場内を静寂が支配する。不意に、菅原さんはタップダンスを踊り出した。かかとの音が響く。
「音だよ。靴紐の先端部分のなんか硬い奴が靴にぶつかる事ってあるだろ?あれに興奮する。」
確かに靴紐の先端は硬くて、スポーツ用シューズの布も大体硬い素材なので、ぶつかると音がする。それは四方を道路に囲まれた現代では気づき得ない些細な音だ。菅原さんはタップダンスでそれを示したかったのだ。
でも菅原さんが履いてるのはローファーだ。
「タップダンス上手いね。」
「お春殿も練習したら出来るようになると思うよ。でもこのカタログのシューズね、高校バスケであまり人気ないんだ。」
この返事は意外だった。
「タップダンスの靴が?」
この迂闊な発言は後に命取りとなる。
千秋にとって菅原さんはマイペースな人間だ。そんな彼女が周囲のトレンドを意識しているのが意外だった。だがそれもスポーツに対するひたむきさの一側面なのだろう。
「いやカタログの靴だけどこれ高いからね。みんな履いてないんだ。やっぱり皆使ってる奴じゃないと再現性が低いからね。」
菅原さんは運動部の頑張りに興奮するタイプだ。今更だが彼女はバスケシューズが床面に擦れてキュッキュと鳴る音を録音するのが大好きだった。その辺については千秋は興味なかったが、詳細を知らぬクラスメイト達と一緒に録音するという恐ろしい事態に陥っていた。
これは問題だった。ぶっちゃけ菅原さんは変態だからだ。
彼女がやろうとしてるのは一般人には理解できない類のスポーツだ。この手の常習犯である菅原さんが手慣れた様子で変態行為に及ぶ様子を見せられれば、何も知らぬ繊細な橘さんや七本槍の精神が崩壊する事は必定であろう。
「所で橘さん達遅いね。」
菅原さんは話題を切り替えた。彼女は橘さんとの合流を心待ちにしている。
一方、今朝の学校では、クラスメイトの橘さんもまた、菅原さんと仲良くなりたい様子だったことを千秋は記憶している。即ち、二人が親睦を深めようとする以上、この録音会は不可避である。
しかし、もし今回の件で橘さんと菅原さんが疎遠になることがあれば、二人に協力してもらって学校の勉強を教えてもらおうという千秋の目論見が台無しになる。
それは、学生生活の破綻を意味していた。
この緊迫した状況を如何に乗り切るのか?今後の学生生活は菅原さんの変態行為にかかっていると言える。
「橘さん達は今日何するか知ってるの?」
まず千秋は恐る恐る聞いた。
「そういえば説明してないね。橘さんはお転婆っぽいから聞かなかったんだろうね。」
「なんとなくわかる。」
「まさか参加してくれるとはね。私のことは嫌われてると思ってたよ。」
「そんな事ないと思うよ。」
会話の中で事実確認をしていく。その時、駐車場に一台の車が現れた。
「あの車に橘さんたち乗ってるんじゃない?」
菅原さんが言った。それはレアメタル製の牛車だった。
「多分違うね。」
突如現れた謎のレアメタル牛車が一筋の光が照らされ、やがて光は人間の姿となった。
「ご機嫌よう下々の皆々様。」
牛車から現れたのは全身が銀色に輝くシルバー色のお姫様だ。これは明らかに宇宙人だった。
「あー、橘さんじゃなかったのか。」
菅原さんは残念そうに言った。なぜ宇宙人と遭遇して平然としていられるのか、千秋は菅原さんって凄いと思った。
だがレアメタル牛車から出てきたのはシルバーお姫様だけではなかった。
「同じくご機嫌よう下々の皆々様。」
続いて出てきたのはシルバー色のお姫様だ。そしてもう一人出てきた。
「寒い。」
続いて出てきたのは魚雷を抱きかかえたお姫様だ。
「お前らは天野三姉妹!!お待ちしておりました!」
ホテル従業員が乗馬しながら現れて突如叫んだ。
「ご予約しておりました私は長女の天野香久夜でございますわ。」
「同じく私は次女の天野美々奈でございますわ。」
「私は三女の天野…あっ予約忘れてた。」
三姉妹は涎を垂らし痙攣を始めた。
「うわああもうおしまいよ。」
もう全てがおしまいかと思われたその時!ホテル従業員が馬上で光を放ちカウボーイに変身した!
「落ち着きたまえ!さあ、サンドイッチを食べてご安心ください。」
カウボーイは腰からサンドイッチを散布した。
「わぁい挽き肉だあ。」
三姉妹は機嫌を直した。
「褒めてつかわす。」
「私はテキサス電動金砕棒マーダー…ニューオリンズ育ちのフランス語話者だッ!!」
カウボーイは叫んだ。
テキサス電動金砕棒マーダーとは数百年前は貴族だったが、吸血鬼に血を吸われホモになった。
「気に入ったわ。」
レアメタル牛車から光が照射された。
「アブダクションして我が下僕にしてあげる。」
光に当たったテキサス電動金砕棒マーダーはレアメタル牛車に吸い込まれた。
「テキサスッ!」
「何かなこれ?」
菅原さんがついに言った。
「パフォーマンスとかじゃない。」
千秋はかなり適当に答えた。
2人が呆然としているとバイク数台と般若面の騎馬武者が駆けつけた。 こんな奇抜な格好のお嬢様なんて、今度こそ橘さんと七本槍に間違いない。千秋は金持ちの移動手段に対してちょっと偏見を持っていた。
「ご機嫌ようお二方。」
甲冑を着込んでいるが間違いなく橘さんだ。七本槍は全身レザースーツを着ていた。
「なんでそんな格好してるの。」
「ボナンザがどうしてもって聞かなかったの。」
千秋は多分ボナンザと思われるレザースーツの女性を見た。
「なんでなの、ボナンザ。」
ボナンザは無言だった。
「それはヤンよ。」
ヤンはお辞儀した。
「誰なの。」
ヤンは無言だった。
「このところ変質者が頻繁に出没してるからな。用心の為だ。わかってくれ。」
ヤンの隣にいたボナンザと思しきレザースーツの女性はジェスチャーで示した。
「お主は大丈夫なのかお春殿。」
この体格は恐らくトレンディだ。少し前に離れたばかりなのに、随分久しぶりに会った気がする。
「うん、とりあえずは大丈夫みたい。」
千秋は笑顔で答えた。 七本槍達は冷静に千秋を見つめた。
「お主にも並々ならぬ事情がある事は理解した。」
ビル美だ。
「お主を信用する。出来る限りの事はしよう。」
ボナンザだ。
「だが約束だ。お互い無茶はしない。」
ミカエラだ。
「うん、わかった。」
千秋は約束した。
「では行きましょうか。」
橘さんが言った。
「行こうってさ。」
千秋は菅原さんに言った。橘さんを見ている。
千秋は菅原さんの肩を叩いた。
「ん?わかった。」
レザースーツ集団と般若面はすでに馬やバイクから降りて歩き始めている。千秋は菅原さんを連れて歩き出した。
「私たちは何処に向かってるのかしら。」
橘さんは言った。
「え?ああ、うん。瑕疵腹公苑体育館だよ。」
「体育館?それは愉しみね。何をするのかしら。」
「とっても楽しいと思うよ。」
二人はごく普通に会話していた。
「スポーツなの?」
「うん。バスケだよ。」
「とても菅原さんらしいと思うわ。」
「僕のことそんなに知ってるんだ。」
「そうよ、ずっと友達になりたいと思っていたの。」
「嬉しいよ、ありがとう。」
「結構よ。私の事も大魔王シルヴァリア様と敬称で呼んでくれて良いわ。」
橘さんは中二病だった。
「えっと。それじゃあ大魔王シルヴァリア様。バスケは出来る?」
「皆目出来ないわ。」
「その鎧じゃ難しそうだね。じゃあ得点係をおねがいしようかな。」
このように先頭を歩く二人が楽しげに会話をしている光景を七本槍とヤンと千秋は微笑ましく見ていたが、一つ問題があった。それはレアメタル牛車が徐行でついてきていることだ。
「バスケやってみたかったわ。」
般若面が言った。
「大丈夫。プレイヤー役の後輩を一人用意したから。」
菅原さんは言った。
「めんどくさい事は後輩に全部させるから大丈夫。」
菅原さんは変な所で後輩に厳しかった。
「お春殿、気付いておられるか。」
トレンディが千秋の肩を叩いた。
「ラブセクシーがいない。」
見れば確かにそうだ。一人減ってる気がする。
「おそらく奴の仕業ね。」
「ラブりんの事だ。死んではいないだろうが…拉致されたとなればかなり心配だ。」
トレンディの目はプロだった。
「結様は必ず守る。菅原さんの安全も保障する。だがお春殿には一緒に戦って欲しい。」
「わかった。何をすればいいの?」
「守りを頼む。」
気付くとママンもいなかった。
七本槍と千秋はあえて騒ぎ立てなかった。これから行うのは友情の行いで、七本槍は例え人数が減ったとしても七本槍で一枠で良いと思っているからだ。あまりに悲しいプロ意識とも言える。
「バスケの様子を監視するのね。」
橘さんは未だ菅原さんと会話している。そうこうしてるうちに体育館に着いた。
入り口いたのは中学生だ。
「待ってましたよ先輩。」
どことなく気の強そうな印象を与える、跳ね毛の中3くらいの女の子だ。スカートが短くて可愛い。
「はじめまして。先輩の後輩の初瀬といいます。初瀬葉月です。」
初瀬ちゃんは見た目とは裏腹に礼儀正しかった。
「はじめまして。宝蔵院お春です。」
千秋が挨拶を返すと、他の者達も同じようにした。
「我は大魔王シルヴァリア。」
橘さんは手のひらから緑色のスライムを吹き出しながら握手した。
「ボナンザだ。」
「ミカエラよ。」
「ビルマだ。」
「トシオだ。」
「スパーク。」
いつの間にかトレンディとヤンもいなくなっていた。
この事態に千秋と残りの七本槍は微動だにしなかった。否、出来なかった。菅原さんが徐に初瀬さんの身体検査を始めたからだ。これはつまり幸い、初瀬さんは凄い嫌がっていたのが救いだ。
「ねえ何しているのでござるか。」
思わず橘さんは尋ねた。
「私は触れただけで女子中学生の全てが解るんだ。」
「そんなんだ。凄いね。」
橘さんは素直に感心した。初瀬さんは凄い嫌そうな顔で菅原さんを見ていた。菅原さんはというと、初瀬さんの人差し指を前方に突き立て距離感を計測しつつ肩甲骨を眺めていた。
「肩甲骨までの距離50cm!鍛錬は怠ってないようだね。だがこの肩の筋肉の付き方は…」
菅原さんは肩甲骨から腰の筋肉に視線を移した。
「これは部活ばかりで勉学を疎かにしている筋肉だぞ。勉強と両立してこそ真の部活動だ。」
「流石先輩です。何でもお見通しですね。」
初瀬さんは凄い嫌そうな顔で答えた。
「葉月は英検2級なんだ。」
菅原さんは突然初瀬さんの学力の紹介をした。
「英検2級!?凄いね!」
この無駄な情報に千秋は正直に驚いた。千秋は勉強が不得意なので、この手の資格とか持ってる人はエライと勝手に思っている。
「いやそんな、大したことないし。」
初瀬さんは照れながら言った。
「えっでも高校卒業レベルでしょ?」
その辺の知識は妙に詳しい千秋だった。
「高校に進学したらドイツ語を勉強したいそうだよ。」
菅原さんが言った。
「あ、そっち方面行くんだ。私英語以外の外国語なんてやろうとも考えた事なかった。」
千秋はお嬢様達の意識の高さに感心した。
「えっでもウチの学校秋から第二外国語の授業あるよ。」
「えっ」
「センター対策とかいう名目で選択制第二外国語の授業やるよ。」
橘さんが指摘した。
「えっ」
千秋は硬直した。
「知らなかったの?」
「うん。」
「英独仏中伊の5つから選ぶんだよ。」
「いやいや、イタリア語はセンター関係ないでしょ。」
「お嬢様学校だからね。」
「英はなんなの。何がしたいの。」
「イギリス英語だね。難しい上に奥が深いよ。」
菅原さんが答えた。
「まじかよ…」
千秋は頭を抱えてその場に座り込んだ。
「お悩みですかな。」
体育館の扉が左右に開いた。
その場にいた全員がそちらを見た。
中から出てきたのは神主だ。
「私はこの体育館の主。お前たちの来訪を待っていたぞよ。さあ中へ。」
どうやら神主は体育館の関係者と見受けられる。歴史ある瑕疵腹の町からこういう所有形態もありうるのかもしれない。荘厳な佇まいである。
「突然無理を言ってすみませんでした。」
菅原さんが頭を下げた。
「いやいや、ご令嬢のお頼みとあらば。」
要するに神主は菅原グループとズブズブの関係なのだ。つまり、神主が重さ20ポンドのダンベル二対を左右の手で交互に持ち上げながらランニングマシン式バイクでベルトコンベア移動しつつ興奮状態になっているのも、この神主が体を動かすのが大好きだからだ。
「存分にお楽しみなさい。」
この手のスポーツ信仰者って社会に一定数存在すんだなあ、ということを千秋は悟った。
「さあ中へ。」
こうして一同は貸し切りの体育館へ入って行った。
魔窟へと。
だが、まず目に入ったのはありえない光景だった。受付口には名札付き作業着姿の係員がいたのだ。
「えっ」
まずこの異変に気付いたのは菅原さんだ。次に初瀬さんも何かを察知した。
菅原さんと初瀬さんの両名は神主を見た。
「じゃあこの神主なに!?」
「先輩!この神主さんは体育館事務員の職員証を掛けてません。つまり、この神主は体育館の関係者ではありません!」
二人のうら若き乙女の指摘を受けた神主は邪悪な笑みを浮かべた。
「ヌフフフフフ」
一同は何が起こっているのかわからなかった…一つだけ、千秋が理解したのは、この神主は菅原さんを謀っていたようだ。
「ヌフハーッハッハまんまと騙されおったなこの小娘どもが!菅原さんが幼少時から体育館関係者だと思っていた神主は実は何の関係も無いただの神主だったのだよ!」
「なんですってぇぇぇーっ!」
一番ショックを受けたのは初瀬さんだ!初瀬さんはバスケシューズをキュッキュする役なので、実は楽しみにしてたのだろう!このショックは相当なはずだ。
「そんな!神主さんが係員じゃなかったなんて!」
菅原さんも流石に動揺を隠せない。
二人の取り乱す様子を見て神主は満足そうな表情を浮かべた。
「お前は体育館を利用しようとしたが、逆に俺に利用されてたという訳さ。俺は公共施設の利用が出来ないのを残念がる非公式団体が何より好きなんだ。」
「まさかその為に私が4歳の時から体育館関係者を装ってたというのですか。」
だが、千秋はなんということだろう。こんな状況でも冷静さを崩さない菅原さんの眼に魅せられている。
これが真のスポーツの世界なのか。
「大変だったぜぇ、12年の間体育館関係者っぽい雰囲気を出しつつ束帯を身に纏いお前を騙し続けたのは。全てはこの瞬間の為だ!」
なんと狡猾な作戦だろうか!束帯を纏っていれば体育館関係者などで無いと誰の目にも明らか!だが世間知らずのお嬢様なら12年間謀ることが可能!
しかも集団心理とは複雑なもので、1人が嘘を信じれば、他の人もそれを信じる!
「そのため他の事務員さん達にも関係者と思われる始末だ!」
「何の為にこんなことを!」
口を挟んだのは橘さんだ!神主の12年間の虚無の行いを思うと、あまりの悲惨さに口を挟まずにいられなかった。
「酷すぎます!体育館を使わせてくれ無いなんて!」
「最初に言った筈だ!俺は体育館の主だと。この世の全ての体育館は俺のものだ!そう、俺は公共施設を独占する体育館海賊なのだよ。」
体育館海賊とは予め体育館の予約を満席にして、体育館を利用したい一般人達を捕まえ、法外な条件でスポーツの試合をふっかけ自分に有利な勝負を行う海賊達のことである。
「私は瑕疵腹海賊団の船長、ディフェクツハート船長だ!瑕疵腹神宮の神主も行っている。寺社勢力の怖さわかったか!」
「海賊!怖いわ!」
橘さんはこういう時ノリがいい。
「体育館を利用したくば俺と勝負しろ!」
その時!フルメタル牛車の宇宙バッファローが千秋達のいる体育館内受付に突っ込んできた!
「話は聞かせて貰ったぞ!」
中から出てきたのはシルバー色のお嬢様達に肉体を改造されメタル化したテキサス電動金砕棒マーダー!
「お前はッ!テキサス電動金砕棒マーダー!何故ここに!?」
「公共施設を自分達だけで利用しようとする瑕疵腹海賊団!俺は貴様らのような憲法違反者を許さ無い!民主政治に基づくテキサス州憲法に代わり俺が貴様を討つ!」
「ほざけッ!市民ヤクザを舐めるな!」
ディフェクツハート船長神主は右手の義手を外すと中から仕込み刀が現れた!
「喰らえッテキサスギャラクシーハンマー!」
テキサス電動金砕棒マーダーは金砕棒(鬼の金棒のこと)を抜き放つと船長神主にフルスイング!
テキサスギャラクシーハンマーの威力は2トン!船長神主は屋根を突き破り宇宙の彼方まで放逐された!
「グアアアーッ!覚えておれ〜!」
悪は去った!
「さあご安心なさいお嬢様方。これで体育館を使えるよ。」
「ありがとう!テキサスの人!」
だが予約出来てない問題は解決されなかった。
つづく
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