212:引き継いだ誓い

 竜昇達がこれ以上この場にとどまっていても仕方がないと結論付け、移動を決断するまでに、それほど時間はかからなかった。


 なにしろ扉が閉ざされてしまった現状、どれだけそこに張り付いていたとしても、上の階へと続く扉が再び開く可能性はほとんどないのだ。


 唯一その道筋を開く方法があるとすれば、それはこの階層のどこかにいるはずのボスを倒すより他に無く、そのためには放り出されたこの階層を攻略する必要があり、そしてそれにはそれ相応の準備が必要になってくる。


 まずいことに、竜昇達はこの階層に来るにあたって身に付けていた装備以外の物品、例えば竜昇達で言えば食料や使えそうだと持ってきた雑貨、穴だらけとなった【染滴マント】や未使用の【思念符】といったバックに入れて持ち歩いていた物資の数々を、バックごと上の階層のホテルの部屋へと置いてきてしまっていた。


 特に水や食料を一切持たずに移動してしまったというのが問題で、このままこの階層を攻略するならば最低でも食料の確保は必要になるというのが竜昇達の中での共通認識だったのである。


 加えて、暖房が効いて温暖な気候に設定されていたウォーターパークと違い、営業時間外の設定なのか薄暗いショッピングモール内はそれなりに寒く、濡れた薄着でい続けるのは問題のある環境だったという事情もある。


 なにしろここは常に命の危険がつきまとう【不問ビル】の中なのだ。

 風邪ひとつ引いただけでも命取りになりかねないこの状況で、そんな格好のままでいつまでもうろついているなどそれだけで自殺行為となりかねない。


 そうした判断や意見の一致も相まって、ひとまず竜昇達は屋上駐車場への入り口を一度離れてショッピングモール内部へと足を踏み入れた。


 とは言え、いくら場所がショッピングモールで調達する物に衣服が含まれるとは言っても、流石にこの状況でショッピングを楽しむわけにはいかない。


 そもそも装備としての衣服を求めている以上、選ぶ服もおしゃれなものという訳にはいかない事情も相まって、結局竜昇達が狙いを定めたのはおしゃれな服が並ぶブティックから少し離れて店を構えていたスポーツ用品店だった。


「フゥ……。とりあえず、こんなところかな……」


 店内を適当に物色し、体をふいた後手に入れたジャージに着替えてひとまず調子を確かめる。

 竜昇自身海パンにアロハシャツと言う、戦うことを想定するならどう考えても舐めた格好だったこともあり、衣服に関しては靴まで含めてそのすべてを新調した。


 それに加えて肘やひざなどにプロテクターを当ててゆく。

 頭を守ることを考えてヘルメットやヘッドギアなどの装着も考えたが、こちらに関しては視界を遮らないちょうどいいものがなかったためとりあえず保留とし、かわりに両手にだけ指先のないグローブを装着すると、とりあえず廊下に出て【軽業スキル】との兼ね合いを確かめる。


「――ふぅ、まあ、こんなもんか……」


 あちこちを走ったり飛び回ったりした末に、竜昇はそう結論付けてひとまず新しい衣服の試しを終えることにした。


 できることならば攻撃から身を守るための防具も欲しいところだったが、魔法と言う銃にも勝る攻撃手段や、生身でそれに匹敵する威力を持つ魔技が飛び交うこのビルの中での戦いで、半端な防具が役に立つとは考えにくい。


 無論、魔法的な特殊効果が搭載されているのなら話は別だが、そうした装備を持たない竜昇としてはむしろ重い装備を身に着けて動きが悪くなる方が致命的だ。

 生憎とこの店にある防具の代わりになるようなものは、肘当て膝あて以外は野球で使うプロテクターや、視界を遮りかねないヘルメットなどしかなく、高威力な魔法が飛び交うビルの中ではかえって被弾率を上げるだけだと判断してそれらの使用はひとまず断念することにしたのだ。


 実際、肘当てや膝あてなども身を守るためと言うよりも、動き回るにあたってぶつけて痛めないようにと考えて使用を決意したところが大きい。


(【羽軽化】の魔法を使えば重い装備を纏っていても身軽にはなるんだろうが……、流石に戦闘中常に軽量化に魔力を割き続けるわけにもいかないしな……)


 そうして一通り装備を整えて、続けて竜昇は適当なスポーツバックを調達してその中に必要と思われる物資を詰め込んでいく。


 ありがたいことに、これだけ巨大な商業施設に店を構えているだけあって、店内はスポーツ用品店でありながら飲食物の方もかなり充実していた。


 特にこの店はスポーツドリンクやエネルギー補給用の携帯食料の類が非常に豊富で、味や栄養バランスはともかく携帯性や保存性と言う意味ではこれまでの食糧よりも優れているくらいである。

 当初はこの後ショッピングモール内にあったスーパーマーケット内で水や食料を調達するつもりだったのだが、この場でより補給物資として優秀なものが手に入ったというのは非常にうれしい誤算だった。


 そうして飲食物を遠慮なくいただいて、続けて竜昇は他に使えるものはないかと店内を物色する。


 とは言え、第二層の購買で略奪(ショッピング)を行った時と違い、今の竜昇達は武装の面でも比較的充実している。


 店内にはゴルフクラブや金属バットなども置いてあったが、今の竜昇達にはそれらよりもはるかに利便性の高い魔法武器が多数あるし、静も【始祖の石刃】でコピーする形で【苦も無き繁栄】を手に入れているため、投擲スキルで使用する投擲武器にも不自由していない状態だ。


 しいて言うなら、前の階層に荷物とともに置いてきてしまった【思念符】の代わりになるものが欲しいところだったが、生憎とあれの代わりになるものがそうそう手に入るとは思えない。


(やっぱり、あれを前の階層に置いてきちまったのは痛かったな……)


 こうなると強制転移が発生した際、未使用の思念符の束を自身の装備の中ではなく、部屋にあった荷物のバックに入れてしまっていたことが返す返すも悔やまれる。


 術式を頭の中で念じながら魔力を流すことで、呪符にその術式を転写して、他人でも竜昇が習得する魔法を使えるようにするあのアイテムは、中崎誠司の【魔刻スキル】のような戦力共有手段を持たない竜昇達にとって戦術の幅を広げる非常に貴重なものだった。


 とは言え、もはやこれに関してはいかに悔やんでも仕方がない。


 すでに作成、配布してあった呪符の残量は後で確認するとして、今は他にこの場で必要物資を調達する方が先決だ。

 さしあたってはそう、例えば負傷した際に手当を行うための医療物資など。


(――と思ったんだが、意外と包帯とかのラインナップが少ないな……。一応テーピングとかサポーターとかの類はあるみたいだけど……)


 一通り店内を物色して、竜昇は思うように医療品がそろわないことに心中でそう嘆息する。

 スポーツにおいて怪我はつきものと言う考えから、ある程度の品ぞろえを期待していた竜昇だったが、生憎と店内に置いてあったものはせいぜい捻挫などを想定したような物品だけだった。


 とは言え、これは考えてみれば当たり前だ。

 いくらスポーツとけがは切り離せないとしても、なにも斬ったはったの殺し合いをしているわけではないのだから、竜昇が求めるような戦闘の後に手当てができる品々を求める方が無理があったかもしれない。


 加えて言えば、その手の薬品などの商品と言うのは店舗に置くにあたって法律での規制があったはずだ。


 この【不問ビル】において法律などどれほど役に立つとも思えないが、しかし現実にある店舗を再現しているのであれば、その店舗が法律違反でも犯していない限りここにある品ぞろえは現実の店舗に即したものとなる。


(これは後でドラッグストアか何かを探す必要があるか……?)


 内心でそう結論付けて、竜昇は近くにそれらしい店舗はないかと周囲を覗うべく外へと向かう。


 この店舗に到達するにあたって、竜昇は自身の【探査波動】や詩織の【音響探査】を使って周囲一帯を捜索してみたが、【影人】、【決戦二十七士】問わず、敵らしき存在は二人の索敵に一切引っかからなかった。


 一つ上のウォーターパークがそうだったようにボスが一体だけで隠れているのか、それとも三層目の地下鉄駅のように何らかの条件を見たすことで一斉に敵が出現するのかは定かではないが、少なくとも現状この一帯はある程度安全と考えても大丈夫だろう。


 そう考えつつも、用心してあまり店から離れないようにしなければと考えていた竜昇は、通りに出たことでそこに先客がいるのを発見する。


 恐らく他の二人よりも早く着替えを終えて出てきたのだろう。

 装備の下の衣服を乾いたものと交換し、身に纏う中崎誠司御手製の防具を装備し直した先口理香が、一人ベンチにぼんやりと座って、なにをするでもなく足元の床を見つめていた。


「――、……着替え、終わってたんですね」


 僅かに迷った末に、竜昇は意を決してそう理香に対して話しかける。


 不意に声をかけられたことで、理香の方も若干驚き戸惑うような様子を見せていたが、しかしすぐに竜昇の存在に気が付いたのかやがて落ち着きを取り戻していた。


「――ええ、はい……。私の場合は、誠司さんが作ってくれた装備一式があったので……。着替えと言っても、濡れた服を変えるだけでしたから」


 時間を置き、着替えたことで幾分落ち着いたのか、理香がこの階層についたばかりのころよりはるかに冷静な口調で、座るベンチの隣へと竜昇を促しながら先ほどの言葉にそう応じてくる。


 ただしその声には、どこか以前までのような覇気がない。


「――その、先ほどはすみませんでした。あんなふうに、一人だけ取り乱したりして……」


「……いえ。状況が状況ですから、仕方がないと思います」


 若干距離を空けて隣に座りながらそう返す竜昇だったが、しかし先ほどの理香の様子が問題のないものだったかと言えば間違いなく『ノー』だ。

 なにしろ本来であれば、ああいった状況下で一番冷静に行動できる人間と言うのが、他ならぬこの先口理香だったはずなのだから。


 少なくとも竜昇は、彼女と行動を共にしていた詩織からそんな風に聞いていた。


「どうにも、ダメですね……。本当は私だって、もっとこういう時に冷静でいられると思っていたんですが……」


「こういう、時……?」


「仲間が死んだとき、のことですよ」


 そんな言葉を、理香はどこか冷たく、否、冷たく言おうとして失敗したようなそんな様子で、酷く力のない声で口にする。

 それはずっと自分を偽っていた少女の、メッキが剥がれて見えた弱々しい本音。


「本当はですね……。私、いざとなったらあの人たちを見捨てででも、自分は生き延びてやるって、そんなつもりであの人たちに取り入ってたんですよ……。ここが危険な場所だってわかって、自分一人では生きていけないとそう考えて……。それなのに、あの人たちは全然合理的に動けていなかったから……。

 だからまず、私たちの中で唯一男性だった誠司さんに近づいて……、あの人をリーダーに据えて、その後パーティーのメンバーがどうすれば生き残れるか、いろいろと考えたりして――。主導権を握るために、自分の方が年上だって嘘をついたりもしましたし……」


「年上、じゃなかったんですか……?」


 思わぬその証言に、流石に竜昇も驚いて若干目を丸くする。

 竜昇が事前に聞いていた話では、誠司、詩織、瞳、愛菜の三人が高一の竜昇達より一つ上の高校二年生、そして目の前の先口理香はそんな彼らよりもさらに上の高校三年生と言う話だった。


 だが、竜昇がまるで疑っていなかったその前提を、理香はどこか自嘲的な様子で諦めたように否定する。


「嘘を、ついたんですよ。最初の段階で、年齢を確かめる機会があった、その時に……。なにぶん年下だと思われるより年上だと思われた方が、指図する立場に収まるのに都合がよかったものですから……。

 本当は、年上どころか一つ年下、ちょうど互情さんや小原さん達とは同い年だったりするのです」


 どこか自嘲的な理香の物言いに、竜昇はなるほどと表にこそ出さないまでもどこか内心で納得する。


 実際他の者たちより年上だと偽るというのは精神的なマウントをとる上ではうまい手だ。

 特に竜昇達のような学生の場合、年齢の上下関係と言うのは例え一歳差でも先輩後輩と言う上下関係のイメージに直結しやすい。


 その点、チームのまとめ役、ある程度自分の意見が通る立場を得ようと考えるなら、自身の年齢を一つ上と偽るというのは確かに単純ながらも有効な手ではある。


 それこそ守られる年少者の立場ではなく、頼られ、他の者たちを導く立場を得ようとするならば。


「でも、ダメですね……。ヒトミさんが死んで、誠司さんも命を落としたと知らされて……。なにがあっても生き残ると決めていたはずの私は、それであっさりと折れてしまいました……。

 他の誰かを犠牲にしてでも生き残るくらいのつもりでいたのに、実際にはあの二人がいなくなってしまっただけで、私は生き延びるための最善の行動がとれなくなってしまった……」


「――それは、貴方が自分で思うほど悪い人間ではなかった、と言うことなのではありませんか?」


「――そう、だったのかもしれませんね。そのあたりのことは、私自身より誠司さんや、あとはそちらの小原さんの方がよっぽどよくわかっていたようですが」


「静が……?」


 理香の言葉に、竜昇は意外という感想と、どこか納得するような感覚を同時に胸の内に覚えてしまう。


 他者の内心の機微に疎い、下手をすれば無頓着な嫌いすらある静が理香の本質を指摘していたというのは実際意外なことではあったが、しかしよくよく考えてみれば静のそうした傾向は彼女自身の精神の逸脱の大きさに根差したものだ。


 恐らく、真の意味で強い、強すぎる静と言う少女にとって、単に虚勢を張って強がっているだけの、似て非なる理香の在り方と言うのは、表面上は似ていても、本質的な部分では歴然とした差があるものとして映っていたのだろう。


 そんな風に竜昇が考えていると、理香の方は先に言及したうちのもう一人である誠司の方へと話を向ける


「思えば、誠司さんには最初に私が近づいた時から、いろいろと見破られてしまっている節がありました。

……どうにもあの人は、最初から私があの人を利用しようとしているのをわかったうえで、あえて私の思惑に乗ってくれていたようなところがありましたから」


「――ああ、それは少し、わかるような気がします」


 ぶつかって話した誠司の言動、そして彼の最後の瞬間までを思い出して、竜昇はなんとなくの印象で、しかし確信をもって理香の言葉に同意する。


 思えば、中崎誠司と言う少年は詩織に関連した失敗以外では、本当に良い、理想的なリーダーだったのだろう。


 それは彼が作ったという、今理香が身に付けている装備一つ一つを見ていてもよくわかる。


 それぞれの習得したスキルや能力を考慮して、細部にまで使いやすいようにとの工夫が凝らされた装備の数々。

 それはきっと、真剣に他のメンバーのことを観察して、そして考えていなければ作れないものだったはずだ。


 あるいはだからこそ、そうした観察による予想と本人の精神性が食い違い、予想を外してしまったことが大きな失敗につながってしまった時、誠司はそれを認めることができずに更なる失敗と過ちを重ねてしまったのかもしれないが。


 それでも彼と言う人間が、自分の仲間を真剣に案じて、接していたことは決して嘘ではないのだ。


「――中崎さんは、あの人は最後の瞬間まであなた達のことを案じていたと思いますよ」


「――え?」


 そこまで考えて、不意に竜昇はこれまで話していなかったことを、話すべきかを迷っていたことを、この場で話しておくことにする。


 それは目に見えぬが故に、はっきりと保証できず、言うべきかどうかを迷っていた内面の話。


「あの時、中崎さんが致命傷を負ったその時点で、俺達は二人まとめてやられていてもおかしくなかった。

 術者である中崎さんがやられたことで乗っていた召喚獣は制御を失って……、俺の方にはあの場を離脱できるような、そんな手段は持ち合わせていませんでしたから」


 中崎誠司の遺体を回収した際、竜昇は彼がどのような状況で、どんな経緯で死に至ったのか、その詳細についてはすでに理香達にも話して聞かせていた。

けれどその一方で彼が最後どんな様子だったのか、何を思っていたのかは、推論の混じる話になるが故にうまく伝えられてはいなかった。

 その推論を、竜昇が考える彼の思いを、今この時竜昇は意を決して口にする。


「――そんな状況下で、それでも俺があの場を生きて切り抜けることができたのは、致命傷を受けてから最後の瞬間まで、中崎さんが俺を離脱させるために必死にあがいてくれたからです。

あの人がいなければ、俺もあの場所であのアパゴって男にやられていて、あの海岸までたどり着くことはできなかった」


 最後くらいかっこつけたかったのだと誠司は言った。


 それはあの時の、中崎誠司と言う少年の中にあった偽らざる本音だったのかもしれない。

 自身はもはやここまでとそう悟って、最後に何かを成したいというある種のエゴに駆られて、すぐそばにいた竜昇を助けたというそれだけの話だったのかもしれない。


 けれどあの時、誠司は確かに竜昇の中に希望を見たとも言ったのだ。


 竜昇の中に希望を見出して、そのうえで誠司は自身がもはやそれを掴めないとわかったうえで、それでも見出した希望を守るために最後の力を振り絞った。


 それはきっと、あとに残される理香たちのために。

彼女たちの元へと、自身が見出したその希望を届けるために。


「あの人の中には、最後まであなた達を守り生き残らせるという明確な指針があった。あの人は最後の瞬間までどうすればあなた達を守れるか、それを基準にして行動を決めていて、そしてそのための手段として、あなた達に残す『希望』として、俺をあの場から脱出させることを選んだ……」


 希望と言う過分に思えるその評価を、それでも竜昇は他ならぬ理香の前であえて口にする。


 今の彼女には空々しくしか聞こえないかもしれないその言葉を、それでもあえて、他ならぬ誠司に希望を見せ、そして託された者の責任として。


「――俺は貴方たちを守りますよ。

たとえあなた自身がもうそれを望んでいなかったとしても……。

 少なくとも俺にはそれをするだけの、責任と、義理と、借りがある」


 そう言って、ただ自身のスタンスを一方的に告げて、竜昇は隣に座るその場所から、理香の先を行くように立ち上がる。


 もはや迷いはないと、自身の中のスタンスは決まったのだと、そう己の態度ではっきりと示して、見せつけるように。


 死した者達のその意思に、せめてこたえられる限りは答えてやろうと、そう決意を新たにして。


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