第4章【クラン大抗争】3節【闇の者】
「ん~、あちらにいくには飛び越えるしかなさそうわね。」
一向に数を減らさない
「なあ姉貴、やっぱりこれに
「団長。何か気づいたんですか?」 「なんですか~?」
「この抗争の裏に、十中八九、闇が関わっているわ。私たちはどこかに隠れているはずの闇側の者を探すのよ」
「え!闇竜に協力する組織が今回の抗争に介入しているんですか?」
「そうだ。聖眼を起動したら、黒いオーラがみえたから。ほぼ間違いない」
「
「こいつらの追撃いなしながら探すぞ!補助系探知スキル【風読み】発動しとけば十分だからな!」
【風読み】は、周囲の気流から、存在を感知するスキルである。気流を読むので、【
コウガは職業特性【聖眼】、他3人は【風読み】を
「みんな、ちょっと止まって………そこにいる人、でてらっしゃい。隠れてるのはわかってるのよ。出てこなければこっちからいくけど」
探知スキル【風読み】と【気配察知】の応用で、【
???「ふふ、また会ったな。スキル応用の腕前…たいしたものだ」
どうやらあの時会った男と同一人物らしい。アキが鋭い声で言った。
「どうしてこのテラリア大抗争に介入したのですか?」
「その方が
「そんなことやすやすと俺らに話していいのか?」
「別に、話したってあなたたちがすぐ忘れてしまうからね。こんな感じで」
コウガが問い返した声に、男が答えた直後。男がかざした両手に、闇色の光球が作り出されていく。反射的にコウガが反応し、アイテムボックスから聖属性の大楯を取り出して闇球を防ぐように掲げる。直後、物凄い衝撃波が4人を襲った。
「うくっ……」「あわっ…」「さすがにこれはっ…!」「嘘っ…!?」
コウガの持つ大楯は
「
今回はイルメリアの市街地。闇の男と4人の戦士の戦闘が幕を開けた。
次回→4節【闇の手先との戦い】 END
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