戦場を蹂躙するものたち

第3章【戦場に吹き荒れる暴風】1節【発見】

トネリコの月雪の日、夜明けの刻。イルメリア城壁上でのこと。

「神様方はまた性懲りもなく王国リミアが攻めてくるといってたからな」

「たぶん十中八九、そうなるだろうよ。それも近いうちに」

「神様の予感は侮れないからなぁ~」

3人の兵士が呑気に話しているところに、トロスト東区の城壁にいた兵士がかなり慌てた様子で走ってきた。気になった3人は、

「なあ、なにをそんなに慌ててるんだ?」

「そんなに呑気にしてられないぞ!リミアの方角から大量の土煙が上がっているのが見えたんだ!リミアが攻めてきたんだよ!」

「…じゃあ、報告しておかないと、急ぐぞ!」

見張りの兵士たちは、シガンシナ西区にある、蒼穹の館へと走っていった。

==============蒼穹の館「急報」===============

いつものように20人のギルドメンバーたちは、大広間で探索の準備をしていた。

とそのとき不意に、来客を告げる音が鳴り響いた。

ルーナ「はいはい~なんの御用でしょうか?」

兵士「急報です!隣国リミアが攻めてきました!数はおよそ1万以上!」

それを聞いたメンバーたちは、特に狼狽える様子もなく、こう返した。

シヴァ「わかった。多分団長たちが対応するだろうから、バベルにも知らせといてくれ。一応だけどな」

兵士たちが去ると、やはり団長レイナたちが対応することになったらしく、4人+上級幹部メンバー6人が城壁外へと駆けだしていった。




次回→2迎撃=蹂躙ゲーム開始             END

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