閑話5.2 座薬プレイってエロそうですね

 電話はどこぞのセールスだったが、一呼吸置いたことで大輝は自分が何をしたのか理解できるようになり、顔を真っ赤にしながら明日香の部屋へと戻った。


 まだ明日香は熱の影響か、ぼーっとベッドの上で女の子座りをしている。

 大輝が戻ってきたことにも気づいていないようだった。大輝は気恥ずかしくて、まともに明日香の顔も見れない。


 よくよく見れば、顔は涎まみれとはいえ、綺麗にはなっていたが、胸にこぼれたクリームはそのままだった。

 顔も見れないとはいえ、胸を見ていたわけではないが、大輝はティッシュを取って、さてどうするかと思案した。


 場所が場所だけに、男の大輝が触るわけにもいかなかった。服を脱いでもらうというのもだめだろう。それなら、明日香自身に拭いてもらうしかないのだが、呼びかけても当初は返事もなかった。


「明日香、明日香ってば、服にもクリームがついちゃってるよ。ほら、これで拭って」

「ふぇ?」

 ようやく返事があっても、明日香は自分の胸を見下ろすだけで、大輝が手渡そうとしたティッシュを受け取ってはくれなかった。


「ほら、そのままだと布団も汚れちゃうし。シミにもなるかもしれないから、早めに綺麗にした方がいいと思うんだけど」

 明日香はぼーっと大輝を見つめると、おもむろに胸元のボタンに手を伸ばし、上からひとつずつポチポチと外し始めた。


「ちょっ、ちょっとちょっと、脱いじゃダメだって。僕がいるんだからっ」

 パジャマから覗いた柔らかい丸みは、ノーブラであることを克明に示していた。

 大輝は慌てて明日香の手を取って制止するものの、場所が場所だけに、うっかり手が明日香のおっぱいに触れてしまう。


「ごっ、ごめん!」

 大輝は謝るが、明日香は小首を傾げただけだった。

「ねぇ、大輝が拭いて……」

「それはさすがにまずいと思うんだけど……」


 ちょうど今、触れたおっぱいの感触を思い出しながら大輝は言う。もしさわれるなら喜んでというべきだが、頼まれたからとはいえ、熱でちょっと意識のおかしい明日香のおっぱいを触ってしまうのはいただけない。


「じゃあ、さっきみたいに舐め取ってよ……」

 もうご褒美以外の何者でもなかったが、どういうわけか大輝も手で触るよりは上手く舐めとれるのではないかと錯覚し、思わず頷いてしまった。


「明日香、動かないでね。じゃあ、いくよ」

 ゆっくりと顔を明日香の胸元に近づけていく。間近で見る胸の膨らみは圧巻であり、まさに二つの大きな山だった。


 その山腹に白いクリームが乗っかっている。うまくパジャマは汚さないように、胸には触れないようにと、大輝は舌を伸ばして素早く掬い取る。


「んっ」

 そうは言っても、やはり少しは乳房に触れてしまうわけで、ぽよっとした感触を唇に感じると、明日香は小さく喘ぎ声を漏らして、そのまま大輝の頭を抱え込んでしまった。


「うっ、ちょっ、ちょっと明日香っ?」

 抱え込まれれば当然のように、大輝の顔は明日香の豊満な乳房に挟む込まれることになる。

 ぎゅっと押しつけられ、二つの柔らかい胸の間に、大輝の顔がすっぽりと挟み込まれる。


 その暴力的とも言える柔肉に顔が埋もれて、大輝は頬が緩みきるとともに、さすがに息苦しさを覚えた。

 このまま窒息できるなら、なんて幸せなことだろう。


 大輝はあえてもがくこともせず、流れに身を任せて明日香の乳房の感触を顔全体で味わっていた。

 長くても数十秒という程度のはずだったが、大輝が感じた時間は数分かそれ以上に覚える。

 ようやく明日香の力が緩まって、大輝は乳の海から顔を出すことができた。


「だ、大輝……、ごめん……、くすぐったくてぎゅっと抱きしめちゃった……。大丈夫?」

「ぷはぁ。う、うん、こっちこそごめん……」


 明日香の顔は熱のせいだけでなく真っ赤になっている。大輝も、耳まで赤くなって俯く。


「あの……、その……、それで……、わたし、臭くなかった?」

「へっ? それってどういう意味?」

 想像もしかったまさかの問いに、大輝は間抜けな声をあげた。


「……その……いっぱい汗かいちゃったし、昨日からお風呂に入れてないから……、臭くないかなって」

 明日香は心配なのだろう。パジャマの袖や胸の部分を自分で嗅いで言った。


「そんなことなかったよ。むしろ良い匂いがしてドキドキしたし……」

 おっぱいの香りを思いだし、大輝は俯きながら答えた。


「いい臭いって、やっぱり臭いんだ。ううっ、いつもはちゃんと毎日お風呂入ってるし、臭わないように気をつけてるのに……」

「いやっ、匂いっていうか、すごく良い香りしかしなかったから大丈夫だって。ね、そんなに落ち込まなくて大丈夫だから」

 憔然とする明日香をなだめるべく、大輝は明るく言うのだが、聞く耳を持ってくれなかった。


「ううっ、大輝に臭い娘だなんて思われたらもう生きていけないよ……。ねぇ、お願いがあるんだけど……」

「だからそんなことちっとも思ってないって。って、お願いって何?」


「あの……ね。お風呂も入れないし、汗くさいままだし、大輝に体を拭いて欲しいの……」

「はいはい、体ね……って、ええっ?」


 うっかり聞き流し、大輝はその意味を改めて知って驚いた。体を拭くのだから、裸にならなければならない。さすがにそれは美味しいことではあるが、素直に聞き入れるわけにもいかない。


「あのさ、さすがにそれはマズいと思うんだ。ねっ、明日香、考え直そう?」

「だめっ、体を綺麗にしないと大輝に嫌われちゃう。ダメだっていうなら、これからお風呂に入ってくる」

 そう言って明日香は起きあがろうとするものの、熱でフラフラであり、よろけて再びベッドの上に座り込んでしまった。


「ほら、無理だって。明日香はぜんぜん汗臭くないし、今は病気なんだから、しっかり治す方が大事だし、ね? 明日香も早く生徒会に戻れないと気にしちゃうでしょ」

「もういいよっ! わたしのために嘘ついてるのはわかってるんだから。自分でにおって臭かったもん。きっと明日から大輝に臭いって避けられちゃう」


 あたふたと説得を試みるのだが、まるで聞き分けのない子供のようで、手の施しようがない。

 下手すれば這ってでも浴室に行くか、泣き出してしまいそうだったので、大輝は百歩譲って背中だけ拭いてあげることにした。


 一階へと行き、洗面器にぬるま湯を張り、タオルを取って再び明日香の部屋へと戻った。


「おまたせ。って、じゃあさっそく拭いてあげるから、パジャマを……」

 明日香にボタンを外すように促すのだが、熱のせいで指を動かすのも億劫のようだった。

 大輝は見るに見かねて明日香の前に座り、優しく微笑んでボタンを外してやる。


 一番上はともかく、やはり胸の部分のボタンを外すのには乳房を触らないわけにも行かず、役得とはいえ、複雑な気持ちにならざるをえない。

 下まで全部ボタンを外すと、パジャマは左右にはだけ、胸の谷間やら、ふっくらとしたお腹やらが大輝に目に飛び込んでくる。


「ほっ、ほら、後ろを向いて。って、僕が回り込めばいいのか」

 明日香は恥ずかしいのか熱のせいなのか、すっかり口数は少なくなっていた。

「いい? 脱がすよ?」

 女の子の服を脱がすのは初めてのことで、大輝は声がやや上擦りながら、明日香の肩に手をかけた。


 土壇場での拒否がないことを確かめ、ゆっくりとパジャマを腕から抜いていく。

 上半身裸の明日香がお目見えする。背中しか見えないが、すべすべで丸みを帯びたそれは、たとえ背中といえども大輝を欲情させるものがあり、血走った目で凝視せざるをえなかった。


 これではいけないと、頭を振り、大輝は堅く絞ったタオルを手に取って明日香の背中に付けた。


「んっ……んっ……」

 痛くないように、明日香の柔肌を傷つけないように、慎重にタオルを動かす。ぷにっとしていて、うっすらと脂肪がついている女の子らしい背中は、大輝が手に力を込める度にわずかに沈み込み、ゆっくりと反発してくる。


 タオル越しでも、その柔らかい感触が指先に伝わってきて、なんだかとてもエッチなものを触っているのではないかという錯覚があった。

 明日香も背中を拭かれて気持ちがいいのだろう。押し殺すような喘ぎ声が、大輝の手の動きに合わせて漏れてくる。


 大輝は思わず股間の高ぶりを覚えながらも、彼女を辱めてはいけないと、必死に理性を総動員して邪念を振り払おうとする。

 もし、大輝が覗き込めば、明日香のたわわな生乳を見ることさえできたはずだ。彼女は相変わらず具合が悪そうだし、バレる可能性もない。


 悪魔の誘惑に抗いつつ、大輝は一度、タオルを湯につけて絞り直す。

 背中の、肩のあたりからゆっくり下に拭いていき、腰の部分に到達した。

 後ろからでも女の子らしいキュッと締まった腰のラインはよく見えた。そこから下のお尻にかけてのなだらかな曲線はズボンをはいているために見えないが、普段は見えない背中をじっくりと堪能できるだけで、大輝は達してしまいそうになる。


 背中を終えれば次は腕だった。

 ふにっとした二の腕の感触によろこび、いつまでも触っていたい気分になる。

 おっぱいなんか揉めなくても、二の腕だけでも十分なんじゃないかと思わせる霜降り具合だった。


 腕の先へと移らないといけないのは残念だったが、明日香の伸ばした腕を拭く時に、ちらっと乳房の膨らみが見えた。

 大輝がドキッとする瞬間に、明日香の乳房もぷるっと揺れる。


 微かに見える輪郭は、腕を拭く度に半歩遅れて揺れているのだとわかった。

 もういっそこのまま後ろから彼女の乳房を鷲掴みにしてしまいたかったが、またまた大輝は頭を振って冷静になろうとする。


 むしろ必要なのは冷水で、頭から被ってしまいたかった。

 腕が終われば次はお腹になる。

 後ろからだから明日香の背中に密着しなければならず、彼女の髪の香りが鼻腔をくすぐる。


 どうしてこれが臭いというのだろうか。甘い香りしかせず、むしゃむしゃとんでしまいたかったが、これもまたなんとか堪えることができた。


 背中に隆起したものが当たらないように気をつけながら、大輝は頬を染めつつ彼女のお腹を触る。

 大事なものが詰まったそこは適度な脂肪によって守られていて、お腹をまさぐる度に、内蔵に直接触れているかのような気分にさせられた。


「ねぇ、明日香、終わったよ」

 もういっぱいいっぱいだったところで、とりあえず拭けるところは全部拭いた。あとは下半身が残っているが、さすがにそこは自分でやってもらうことになっていた。


 明日香もいっぱいいっぱいだったようで、息を荒げながら小さく「ありがと」と頷いた。目はとろんと虚ろになっていて、胸が大きく上下している。

 大輝は肝心な所を見ないようにしつつ、タオルを濯ぎ直して彼女に手渡す。


「大輝はあっち向いてて……」

 上半身裸のまま、明日香は次にズボンとパンツを気だるそうに脱ぎ捨てた。

 大輝は彼女が脱ぎ始めたところであわてて後ろを向き、耳を研ぎ澄ます。


 パンツが太股を抜けて衣擦れする音が生々しく聞こえる。

 今、大輝のいる同じ部屋で、女の子が全裸になっている。その異常性に大輝は興奮しっぱなしであり、もう何が起きるのか自分でもわからなくなっていた。


 と、正面やや斜め前方の壁に鏡が張ってあるのに気づく。ちらっと目に入ったそれは、明日香の見えてはいけないところだった。

 大輝は慌てて目を逸らしつつ、ゆっくりと鏡へと視線を戻す。


 明日香は膝を立てて体育座りの格好で足を拭いていたため、大きなおっぱいは、ぐにゃりと太股に当たって潰れ、そのお肉が左右に流れていた。大事な部分こそ隠れて見えないが、改めてその暴力的なボリュームに、大輝は息を飲む。


 アソコの方も、残念なことに足に隠れてよく見えない。ただ、美味しそうな太股の裏が見えるだけだ。これはこれで十分なご馳走であり、大輝はごくりと唾を飲み込んだ。


 足を拭き終わると明日香は一度タオルを濯いで綺麗にしてから四つん這いになり、今度はお尻を拭く。

 丸く肉付きのよい桃尻がタオルの動きに合わせてぷるんと揺れる。角度が合えば具さえ見えてしまいそうだ。


 おっぱいも四つん這いになっているために、釣り鐘型に垂れ下がり、明日香の動きに合わせて揺れて、二つの乳がぶつかり合ってペチペチと音が聞こえる。

 もう大輝の理性は崩壊寸前だったが、振り返って襲いかかる前に明日香は体を拭き終え、白いパンツ穿き、パジャマに袖を通した。


 上からボタンを付けていく中で、鏡の中の明日香と目が合い、大輝はドキッとして慌てて目を逸らした。


「もう……いいよ……」

 覗いていたのがバレただろうか。大輝は不安にかられながらも、できる限り笑顔を取り繕って明日香の顔を見た。


 やはり熱で意識が朦朧としているのかもしれない。女の子座りをしているとはいえ、上半身はふらふらと揺れていた。


「そうだ、お薬飲まなきゃ……」

「薬、薬ね。任せて」


 できる限りさっさとこの話題から離れたかった大輝は、左右を見回して薬の所在を求める。それは机の上に置いてあった。

 ほっとして袋から薬を取り出し、ペットボトルからコップに水を注ぐ。


 よくよく薬を見てみれば、見知った形状とは異なっていた。むしろこれはお尻に直接入れるアレのようにすら見える。

 まさかそんなことがあるだろうかと処方箋を見るに、しっかりと座薬と書いてある。


「ええっー?」

 この薬が明日香のお尻の中に入れるものだと知り、大輝思わずすっとんきょうな声をあげた。


「明日香、これって……」

「……うん……、座薬……だよ……」

 恥ずかしそうに頬を赤らめて言う。


「そっ、そっか、うはは、うはははー、えっと、一人でできるよね? 僕はちょっとトイレにでも行ってるから……」

 急いでこの場から離れた方がいい気がしてきた大輝は、薬を手渡してすぐにUターンしようとしたが、裾を明日香に掴まれてしまった。


「……一人じゃ無理……。ねぇ、大輝にシてほしいの……」

「ちょっとちょっとちょっと待って。この薬ってつまりそういうことだよね? お尻に、お尻に……。ねぇ、僕でいいの?」


 明日香も事の意味はわかっているのだろう。熱のせいだけではなく、顔を耳まで真っ赤にして頷いた。


「いや、でもほら、僕よりもお母さんにやってもらった方がいいんじゃ」

「いつも仕事で帰りが遅くなるから、たぶんその時にはもう寝ちゃってるよ。早く治したいからコレをもらってきたの。これ以上みんなに迷惑かけられないし。ねぇ、お願い、大輝がシて。こんなこと、ほかに頼める人はいないんだから」


 そう明日香から真剣に見つめられてしまえば、大輝に断る術はなかった。

 渋々承諾し、人生で初めて他人のお尻に薬を入れる経験をすることになった。


「えっと、じゃあ……、できるだけ見ないようにするから」

 座薬を入れるというからには、せっかく穿いたズボンもパンツもまた脱がなければならない。お尻を丸だしにして大輝に突きだし、穴もその下のもっと見てはいけない割れ目も丸見えになるはずだった。先ほど鏡越しで見たものどころではなかった。触れるほどの距離でその行為を行うのだ。


 大輝は思わず、鼻血が出るんじゃないかと錯覚するほどの興奮を覚えた。

 明日香はベッドに四つん這いになり、大輝の目の前に、尻を高く突き上げた。

 脱いでいないからには、大輝が脱がしてやるしかない。


 ゴクリと唾を飲み込み、おそるおそるズボンに手をかける。

 女の子のお尻に触れながら、まずはズボンを下ろすと、尻全体を覆う白いパンツがお目見えする。さっきはよくわからなかったが、お尻の中央にクマがプリントされた可愛いやつだった。尻肉によってクマの顔が大きく膨らんでいる。


「いい? 脱がすよ……」

 明日香が頷くのを確認して、大輝はクマさんパンツに手をかける。

 できる限りお尻に触らないように気をつけたものの、少し手が触れただけで、明日香はビクンと体を震わせ、「んっ」と小さくあえぎ声を漏らした。


 こんにちは、クマさん。そしてさようなら。

 大輝はそんなわけのわからないことを考えつつ、無心で明日香のパンツをずり下ろした。


 クマさんパンツの代わりに、白い桃尻が露わになる。

 すべすべで、ぷるっとした肉付きの、まんまるなお尻。割れ目を谷として膨らむ二つの山は、本当に熟れた白桃にそっくりだった。桃特有の甘い香りが立ちこめた気がして、大輝は思わずその瑞々しい果実にむしゃぶりつきたくなる。


 それでも大切な友人の信頼を裏切るわけもいかず、大輝は邪念を振り払うように首を振る。

 幸いにもまだ見えるのは美味しそうなお尻とその割れ目だけであり、肝心の穴はよく見えなかった。

 恐らく、生まれて初めて異性に見られているのであろう明日香のお尻を、大輝はつい両手で鷲掴みしたくなる衝動にかられつつ、それを見下ろした。


「その……、ごめん、明日香。お尻の穴がよく見えないんだけど……」

 下から覗き込めばいいのかもしれないが、それではまるで変態だった。いや、もう十分、変態なのかもしれない。

 大輝の要求に、明日香は顔をベッドに突っ伏し、くいっとお尻だけを上に突き出し、穴の部分を見えるようにした。


 女の子が一番、他人に見られたくない、排泄するための穴を、今、大輝に見せつけていた。

 その恥ずかしさは相当なものなのだろう。明日香のお尻は小刻みに震え、ぷるぷると揺れていた。


(これが明日香のお尻の穴……)

 大輝はごくりと唾を飲み込む。

 排泄する穴とはいえ、明日香のそれは綺麗なピンク色をしていた。どこにも汚れなんてついていないし、皺の一つ一つに張りと艶がある。本当にここから大きなものを出すのか、不思議なくらいだった。


 肛門だけではない。すぐその下のそれさえ今では丸見えだった。

 大輝はできるだけ見ないように意識していたが、あまりにも美しく、神々しいために、ついつい、視線をやって脳裏に焼き付けるのに必死になっていた。


「あまり見ないでぇ……」

「ごっ、ごめん……」

 大輝の視線を感じたのか、明日香は泣きそうな声で懇願した。大輝は思わず視線を逸らし、手に取った座薬を容器から取り出した。


 この突起を今から明日香が突き出している穴の中へと入れる。

 それは医療行為に過ぎないのに、とてもエッチなものに思えてきた。


「明日香、イクよ……」

「う、うん……」

 声の震え具合からも緊張が伝わってくる。

 大輝は視線を逸らし、お尻の丸みの方を見ながら座薬を明日香のお尻に入れようとする。


「あっ、あれ……?」

 見当はつけていたというのに、薬はうまく入らなかった。慌ててぐいぐいと押し込んでみるものの、肉に押し返されて徒労となる。


「大輝……違う……もうちょっと……下……」

「ごっ、ごめん……。えっと、ここ?」


「んっ……、そこは違う穴……。もうちょい……上……だよ……?」

「ここ? この辺? ここで大丈夫?」


 明日香に確認しながら何度もあてがい、ようやくそれらしい場所にあたりをつけることができた。


「今度こそ、イクね……」

「うん……」

 明らかな窪みの手応えに大輝は安堵しつつ、ゆっくりとソレを明日香のお尻の穴へと押し込んでいく。


「んっ、痛っ」

「あっ、ごっ、ごめん」

 無理矢理すぎたのか、それとも初めてだから痛いのか、ソレを入れようとする度に明日香は肛門に力を入れて異物の侵入を拒んだ。


 これではらちがあかないのだが、さすがに痛みを訴えているというのに、強引に突っ込むわけにもいかない。

 大輝はどうしたらいいのか途方に暮れたが、うまく入らないのであれば、ワセリン等を使うようにと袋に書いてあった。


「ワセリン?」

 しかし、そんなものはどこにもない。いずれにせよ薬を濡らして滑りやすくしてやればいいのだ。大輝は躊躇せず、座薬を嘗める。少しだけ明日香の匂いがした。


 何かいけないことをしているのではないかという錯覚すらあったが、大輝は意を決して再挑戦する。

 これで入らなければ、次は明日香のお尻の穴を直接嘗めてほぐしてやらなければならない。


「明日香、今度は大丈夫だから。僕を信じて力を抜いて」

「うん……」

 再び明日香はお尻を高く突き上げ、大輝のものを受け入れようとした。


「痛くないからね。イクよ……」

 手慣れてきたもので、今度はしっかり座薬をお尻の穴の中心にあてがうことができた。

 手でぐいっと押し込んでやると、抵抗は強いものの、すんなりと沈んでいく。


「んっ、あっ……大輝のが……入ってくる……」

 明日香は強烈な異物感を覚えながらも、背を反らして耐え続けた。

 薬を全部飲み込んだところで、それが押し出されてこないよう、大輝は明日香のお尻の穴をグリグリと指先で強く押した。それに合わせて明日香はビクビクと体を痙攣させ、最後に大きくお尻を突き上げた。


「大丈夫? もう全部入ったよ……」

 大輝は額の汗を手で拭って笑顔で言った。逆に明日香はぐったりとしてベッドに横たわった。


「うん、大輝のだから、我慢できる……。ありがとう」

 最後に丸だしのお尻を隠してあげるべく、パンツとズボンを引き上げてやった。

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