skill 7


目を開けると広場のような場所に立っていた。視界の右上にはゲーム画面で見慣れたメニューウィンドウのアイコンがあった。そのアイコンをタッチすると自分の目の前にメニューウィンドウが開いた。

メニューウィンドウの項目からスキルと書かれた項目に移動してみる。そこには武器スキル、物理スキル、魔法スキル、パッシブスキル、特殊スキルの項目が出た。武器スキルには最初に決めた片手剣のスキルが習得となっていてLv.1と表記されている。

次にスキルを押してみると[未習得]と書かれている欄が下まで続いていたが、一番上の欄に[スラッシュ]とかかれた項目だけあり、消費SP2と書かれている。

「このSPっていうのがスキルポイントでこれを消費しながら色んなスキルを習得するのか。とりあえずスラッシュだけでもとっておくか」

そして俺は、SPを使いスラッシュのスキルを獲得した。

「とりあえず蒼たちに合流しないとな。噴水広場って言ったっけ?」

噴水広場を探すために辺りを見回したらちょうど真後ろに少し行ったところにあった。

歩いて噴水の近くに寄ったのと同時にメールのアイコンが視界に表示される。その、表示されたアイコンをタッチするとメッセージウィンドウが開いた。送り主には、[モンストでマルチしない?

「紅焔を統べる火の道化師(緋を纏う死霊使い)」

http://static.monster-strike.com/line/?pass_code=MTk0NzkyMzcy

↑このURLをタップすると、タップした人達同士で一緒にマルチプレイができるよ!

[blue]と書いてある。おそらく蒼だろうと思って開くと《今どこいる?》とシンプルな一文がきていた。《噴水広場についてるぞ》と短く返しウィンドウを閉める。そうすると前から俺を呼ぶ声が聞こえる。

「ソウー!」

走ってきたヤツはあまり現実と変わらない顔で近づいてきた。そう、蒼だ。

「思ってたより遅かったな」

「悪い悪い。帰ってから少し妹に捕まってな…」

「あー、なるほど」

「なに悟ったような顔で返してんだ」

と、少し睨んでくるがどこ吹く風という顔でいる。たまにはいいよな。

「と言うか、なんでもうフレンド登録されてんの?」

今思ったまんまの感想を述べると我が相棒は当然と言うようにこう言った。

「愛の成せる技かな?」

「……はいはい」

「そこは突っ込もうぜ?ボケ役の俺死んじゃうよ?」

「んで、どういうこと?」

「酷すぎる……。まぁ簡単に言うとただ携帯のメールアドレス入れただけ」

「そんなことできるんだ。知らなかったよ」

素直に感心すると蒼は、莉穏と神無月さんのアドレスも入れていてもうすぐくると連絡がさっきあったと言った。その間俺と蒼はステータスを見ながらスキルを取ったりして時間を潰した。


----ステータス----

名前:sou〈日向〉

職業:なし

レベル:1

HP:100/100 MP:100/100

物攻:6

物防:3

魔攻:6

魔防:5

敏捷:10

器用:6

体力:5

魔力:5


•スキル 残り SP 5→2

片手剣スキルLv.1 SP【1】

片手剣スキル《スラッシュ》 SP【2】



----ステータス----

名前:blue〈蒼〉

職業:なし

レベル:1

HP:200/200 MP:100/100

物攻:5

物防:6

魔攻:6

魔防:6

敏捷:3

器用:5

体力:10

魔力:5


•スキル 残り SP 5→2

片手剣スキルLv.1 SP【1】

片手剣スキル《スラッシュ》SP【2】

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