結婚式『謝辞』(奉書紙に書く)・高齢者出席の結婚式に注意

娘は親族だけの結婚式と披露宴をこじんまりと行いました。

その後に新郎新婦がお世話になった会社の方や友人達が集まりました。


面倒な事をして…と思ったものの、これが本当に幸いしました。


新郎の祖父に当たる90歳のご高齢の方が倒れられ、救急車で運ばれる騒ぎになりました。


幸い、大事に至らずご自宅に帰られ御元気です。

これで、もしもの事があったら…結婚式は良い思い出にはならなかったでしょう。


会社関係者や友人は、この騒動を知ることなく、慶びだけの宴にする事が出来たのでほっとしています。


もし一緒の披露宴だったら「老人が倒れた結婚式」の印象しか残らず、後々までの語り草になるところでした。


友人達の披露宴では新郎新婦の両親は出席しませんので、幹事さんが宴の最後に両親を代表して来賓への感謝の言葉を述べてくださいます。

新郎の御両親はビデオでお礼の言葉を、新婦の父母の私達は、奉書紙に『謝辞』を書き提出しました。毛筆で書くべきでしょうが、もう何十年も筆を取っていません。太めのゲルインクのペンで書きました。


………


謝辞


新婦○○の父○○○○、母○○でございます。


本日は師走のご多忙の中、皆様の貴重なお時間を頂戴し二人の門出の席にお集まり下さいまして誠にありがとうございます。


皆様のお陰で二人にとって一生思い出に残る宴になったことと存じます。


長い人生 意見の食い違うことは何度もあるでしょう。喧嘩も回数を重ねると その納めどころの勘が働くようになり、喧嘩で生じたあらゆる感情とも 上手く折り合いをつけることが出来る様になります。


時間がかかります。

我慢のしどころです。

そうして、二人の“反り”が合う様になります。


夫婦は他人。

夫婦を続けるには、とても努力が必要なのです。


かつてエアロ・スミスが歌っていました。

「女の考える事はミステリー。金星の女達と木星の男達。寄せあげブラをつけたトラブルがやってくる…」とね。


それ程 男と女は もともと分かり合えない者同士だということです。


それが一緒になるのですから、お互いを思いやる努力無くしては成り立たない話です。


○○さん、ふつつかな娘ですが どうか長い目で見守ってやってください。


御来賓の皆様、今後とも未熟な二人に何卒 御支援、御指導賜ります様お願い申し上げます。


最後になりましたが

楽しい披露宴を演出するため努力して下さった幹事の皆様、心より御礼申し上げます。


皆様の御健康と益々の御活躍を祈願致しまして結びの御挨拶とさせていただきます。


誠にありがとうございました。


平成○○年 ○月 ○日

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