Chapter four "Respective feelings"
1
夢を、見た。
昔の夢。
幸せだった頃。
やさしい光に包まれていた頃の。
父様、母様、伯父様と従兄たち。
彼らが皆、傍にいて、笑顔だった。
まだ小さくて幼い私に、色々教えてくれた。
愛すべき者たち。
だけど、これは全部夢。
現実は、冷たく暗い世界がある。
でも……。
でもね、もう少しで良いから。
この暖かい夢の中で……。
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