善意と押しつけの境界線を

 お久しぶりです、筆者です。

 九月は花巻に行き、花巻まつりを見てきました。岩手は遠いよイーハトーブ。

 ちなみに東京は鍛冶橋駐車場からバス往復14000円。湯治場が素泊まりなら3000円から、さらに現地のシャトルバスを利用すれば、かなりリーズナブルに湯治が楽しめますぜ旦那。


 あと余談ですが、地元であったイイ話コン。花巻のマルカンデパート再建なんかはかなりいい感じだと思っていたのですが、アレはアレで実録本が出ちゃってるので、辞めとこう...という感じでした。




 さて話は変わりまして、つい最近の事ですが。

 ちょくちょくコメント欄に、拙作の誤字脱字、日本語の誤用などについて指摘して下さる方が現れました。

 

 筆者自身、とりまノリでざっと書いて放置、という事も多々ありますので、そういうご指摘はありがたいなと、最初のうちは考えておりました。


 ところが暫くすると、文章の表現にまで話がおよび「よりよい作品にする為に、早急に修正したほうがよい(要約)」というコメントまで添えられるに至りました。


 この辺りは、善意と押しつけの境界線で、難しい問題だなあと思います。もちろん、こちらが添削をお願いした身であれば、敢えて時間を割いてくださっている手前、謝意と共に真摯に向き合う責任があるでしょう。しかしお願いした訳でもない一方的な行為となると、少々話は違ってくるだろうなあと、考えてしまいます。


 我々は日常の間隙を縫い、遠大なやりくりの果てに辛うじて創作の時間をひねり出します。とると自ずから、作業における優先順位は、発生してしまう訳です。

 

 たとえば、校正に校正を重ねた肝いりの作品がコケる事もあれば、思いつきで書いた作品が伸びるという事はままあります。誰かに言われた通りに校正を重ねている時間で、アイディアのまま終わってしまう作品、または公開する旬を逃してしまう作品、というものは、否応なしに生まれてしまうでしょう。


 結局、筆者の目標は「ウケる作品を書いて、あわよくば賞金も貰いたい」所ですので、イベント用に製本する作品や、明らかな本命作品をのぞいては、こまけえこたあいいんだよ。ノリ。ノリが大事なんだてやんでい。というテンションでやっています。


 とするとそれらの善意は一点して有難迷惑な妨害工作に発展してしまう訳でして、お互いに書き手でしたら、拙作なぞに時間をとるより、ご自身の推敲にあてて頂いたほうがよろしいのでは...などと思ってしまう訳であります。


 とまあその事を婉曲的にお伝えした結果、特段のご返事なく関係は終わってしまったのですが、一抹の寂寥を感じつつも、これも縁かと自分に言い聞かせている所です。


 自戒も込めてですが、オタク的な気質で、かつ日常で話題を共有できる関係性が無い場合、ついつい一線を踏み越えた善意おしつけに発展してしまうケースがありえるように思います。


 言葉の使い方はともかく、評価の高い作品はそれだけで敬意を払うに値しますし、レビューというシステムが基本となるカクヨムにあっては、むしろ低評価の側こそが、相手の年齢や立場如何に関わらず、学ぶ姿勢を見せるべきではないかとさえ考えています。


 高説を垂れる前に、今一度自身の作品を振り返ってみるのも重要な事かも知れません。なお筆者はというと、自作の執筆だけで精一杯で、他人様の作品に口を出すだけの余力も資格もございません。

 

 現に今も、文学フリマ福岡用の原稿を書いている最中であります。その次は11月コミティア用の新刊もございます。うまくすれば、ひぐらしオンリーや遊戯王オンリーにも出たいなと思っています。


 誤字脱字のご報告、大変助かります。しかして、その作品が製本用で無い場合は、修正は気が遠くなるほど先になる可能性が高いとお考えください。皆が皆、節度ある距離感で楽しめますよう、切願してやまない次第であります。それではまた、かしこ。


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