防人の慟哭 その1

 いつの頃からだったでしょうか?


 「また会えたねぇ、良かったよ!」


 あなたは・・・誰?


 「がんばってるねぇ。」


 また・・・あの声・・・


 「あともう少しで日本なんだから。」


 寝ると聞こえてくる声・・・


 「くれぐれも気を緩めないようにねぇ。」


 夢の中でしか聞こえない声・・・


 「おやすみ、ーーーくん。」


 一体・・・誰なの・・・


 教えて下さい・・・


 あなたは・・・


 誰なんですか?


※※※※※※※※※※※※※※※※


 西暦2011年


 和暦にして平成23年


 3月11日


 14時46分


 この日、東北を中心とした広範囲において、マグニチュード9.0、最大震度7の巨大地震が発生した


 この地震で沢山の家屋が倒壊し、津波で流された


 大勢の重軽傷の方が出た


 大勢の行方不明の方が出た


 そして


 大勢の方が亡くなられた


 災害救助に真っ先に駆けつける、警察、消防、消防団、海上保安庁のみならず、自衛隊も例外なく被災した


 海上自衛隊は発災直後に、自衛艦隊司令官による出動可能な全艦艇の出航命令を発令、被災地域に向かわせた


 そしてある艦艇にも、横須賀より地震の情報が入った


※※※※※※※※※※※※※※※※


 「東北で地震?!規模は!?」


 「震源地に近い宮城で震度7、福島、茨城などで震度6弱、横須賀も大きく揺れたそうです!全艦艇出航命令も出ています!」


 「全艦艇出航命令!?あっ!津波の警報はどうなってる!?」


 「はい、大津波警報、津波警報、津波注意報が太平洋側のほとんどに出てます!」


 「わかった、俺は艦長に報告する!横須賀と連絡を密に!続報は直ぐ寄越せ!艦長にも直接だ!急げ!」



 副長さんが慌てています。地震が東北で起こって大津波警報まで出たと言っています・・・心配です。

 それから全艦艇出航命令も出たと言ってます。そうなると、横須賀の皆さんは一足先に被災地域に派遣されたということになります。

 予定では私は4月10日に、東京の晴海埠頭ふとうへ着く事になってるんですが、早まるかもしれません。

 何にしても、まずは無事にオーストラリアのシドニーまで行かなければいけません。

 どこかにぶつけて怪我でもしたら、足手まといになってしまいますから、気をつけないとですね。

 私は人も運べますし、荷物もいっぱい積めますから、運搬のお手伝いも出来ます。ヘリも載ってますから、ケガをされた方を収容もできますし、医官さんも歯科医官さんも、それに専属の衛生員さんもいますから治療も出来ます。

 だから・・・早く・・・早く戻らなければいけません、日本へ!!

 艦長さん、お願いします!無茶なのはわかっています!でも、前進一杯の命令を出して下さい!私、頑張りますから!

 他の護衛艦さん達と違って、最大でも約19ktノット、時速にして大体35kmほどしかでません。前進一杯はそれより少し早い程度なんです。

 それでも、この一大事なんです!

 一刻も早くみんなの所に行って手伝いたいんです!

 どうして、私の気持ちをみんなに伝えられないんですか!?

 私だって意志を持ってるんです!

 ああ・・・もどかしいです・・・

 少し経って、国旗と自衛艦旗を半旗にするよう通達が出たそうで、すぐに半分降ろされました。

 私は・・・何とも言えない気分になりました。

 なにも出来ない事を思い知らされます。

 私は、結局どうしたらいいのか判らないまま、半旗になった自衛艦旗を自衛艦旗降下の時間まで、見つめ続ける事しか出来ませんでした

 その日の夜、ベッドに入った私は、いつもより寝付きが悪かったです。緊張状態だったからか、疲れていたからなのかはわかりませんが、なかなか眠れませんでした。

 やっと眠りにつくと、時々聞こえる、あの声が聞こえて来たんです。

 「やあ、また会話できるねぇ。良かったよ。」

 3日ぶりくらいでしょうか?またあの声の人が、明るく話しかけて来ます。地震の事は知らないのでしょうか?

 「あ、あの・・・」

 そう言えば、今日の話・・・どこから説明したらいいんでしょうか?

 「今回の地震は・・・先が長くなりそうだね?聞いたよ?」

 辺りを見回しても、姿が見あたりません。

 「もう聞いていたんですか?」

 「まあねぇ。そう言えば、これも聞いていたんだけどねぇ・・・『前進一杯』なんて無茶苦茶な意見は、艦長には絶対言わないで欲しいねぇ。」

 「えっ!それも!?」

 なんで、それも知ってるんですか?!私、いつの間にか口に出していたんでしょうか!?

 ちなみに前進一杯というのは、エンジンの能力を110%とか120%出すようなものなんです。

 つまり・・・その・・・エンジンには良くないんです。連続で走り続けると、最悪は・・・いえ・・・ほぼ、壊れてしまうんです。

 「焦る気持ちはわかるよ?でもねぇ、一応忠告しておくけど、君が太平洋のど真ん中で動けなくなったら、日本への帰港は出来ないと思わないかねぇ?それに大隅君や摩周君、遠州君達に怒られてしまうねぇ?」

 大隅1佐・・・想像したら身震いが起きました・・・

 「大隅君が恐いかい?震えているねぇ?僕も怖いよ?ははっ、でも大丈夫だよ!機関長が先に怒りに来るだろうからねぇ。」

 私に乗艦されている機関長も、結構怖そうな方です。私の声が届いていたら、怒鳴られてしまっていたのでしょうか?

 「さてさてそれじゃあ、今日の本題に入ろうじゃないかねぇ?」

 声の人が言い終わると、私の少し前に大きなホワイトボードが、目の前に机と椅子が出てきました。

 「いやぁ、夢って便利だねぇ?欲しいものが取り出せるんだから。まぁそこに座ってリラックスしてくれるかねぇ?」

 と、座るように促してきました。どこかで見ていたのか、私が座るのを待っていたかのように、また声が聞こえて来ました。

 「今回の件で君が得た情報を書き出そう。何でもいいから教えてくれるかねぇ?僕は何も知らない生徒になるから、君は僕の先生になってわかりやすく教えてくれるかねぇ?」

 「あ、あの、言うのはいいんですが、誰が書くんでしょうか?」

 「大丈夫だよ、僕が書くから。安心してほしいねぇ。」

 するとペンだけが浮き上がり、キャップが外れて机まで移動してきました!怖くなってきました!

 夢の中ってわかってても、怖いです!

 これが隊員さん達の言う心霊現象という物なんでしょうか!?

 「あれ?どうしたのかねぇ?言ってもいいよ?」

 「じゃ、じゃあ・・・言います。まず日時は本日1446、震源地は・・・」

 と言ったところで、「あっ!待ってくれるかねぇ!?」と聞こえました。

 ふとボードを見ると、”3月”とようやく読めるような掠れた文字が書かれています。

 「まったく、なんで夢の中なのに、インクの切れたペンが出て・・・緑と赤しかないねぇ・・・緑でもいいかねぇ?」

 「は、はい!」

 反射的に答えたんですが、見やすいかちょっと心配です。

 今度は緑のキャップが浮いてこっちに、机の黒のキャップがホワイトボードの黒ペンに向かっています!

 や、やっぱり、こ、怖くてたまりません!

 「よし、じゃあ気を取り直して、今日の14時の46分、震源地は・・・と、続けてくれるかねぇ?」

 ホワイトボードに、緑色の文字が書き込まれています。それにしても、丁寧で綺麗な字です。急いで書いているようには見えません。

 「は、はい!では続けます!1450、災害対策本部設置、1451、『第1配備』、えっと総員在隊が発令されました。・・・よろしいですか?」

 少し早口だったでしょうか?書くスピードが私の報告に対して、遅れ始めているようです。

 「ごめんねぇ。もう大丈夫だから、続けてくれないかねぇ?」

 本当に大丈夫か心配ですが、声の人が次の報告を促してきました。

 「わかりました、続けます。1452、自衛艦隊司令より『出動可能な全艦艇への出航命令』が発令されています。1457、大湊から・・・」

 私は今までに入っている情報を、さっきよりもゆっくりのペースで、声の人に伝えます。

 そして、私達海上自衛隊の動きだけでなく、陸上自衛隊さんや航空自衛隊さん、それに艦長さんや副長さん達が得た日本の様子も、私が知る限りで伝えていきます。

 被害報告の途中、涙があふれ、声が詰まりそうになります。ですが、声の人に把握してもらうため、必死にこらえながら説明します。

 みるみるうちにボードは文字や簡単な図で埋まり、直ぐに出現した2枚目のボードも3分の2まで達しています。

 結構大きなホワイトボードなのに、目で見るとこんなに地震の情報があったなんて・・・改めて、驚きました。

 それでも声の人は「それから?」や「じゃあこっちの情報は無いのかねぇ?」と、重箱の隅を突っつき壊すんじゃないかと思うほど、細かく情報を求めてきます。

 「さて・・・こんなものかねぇ?あれ?どうしたんだい、机に突っ伏して?」

 ちょっと疲れてしまいました。熱っぽくなったのは多分、知恵熱だと思います。

 突っ伏したまま顔をボードに向けると、ボードは4枚目の半分まで緑色の文字と図で埋まってます。

 私が書いていたら、1枚も埋まらなかったと思います。

 「さぁて、わかってくれたかねぇ?僕がホワイトボードに書き出した意味が?」

 ペンがホワイトボードを2回叩くと、私に向きました!

 と、飛んで来るんでしょうか!

 「は、はい!・・・わかった気がします!1446から現時点までの短時間で、これだけの情報が上がってくるのは、今までの地震にはなく、経験もありません。思い知らされました。先が長いことも、情報の共有の事も。私だったら、先のことは考えなかったかもしれませんし、同じ情報でも間違った判断をしていたかもしれません・・・」

 「君、何か忘れてないかねぇ?」

 えっと、まだ何か足りないのでしょうか?

 「何か・・・ですか?」

 まだ考えが足りないのでしょうか?何を思い出せばいいんでしょうか?

 「ここには、誰がいるかねぇ?」

 一瞬、呆けてしまいました。

 「寂しいねぇ・・・声だけだけど、僕がここにいるのに、なんて寂しい事を言われてしまったねぇ・・・そこは、『私だけだったら』と言ってほしかったねぇ?」

 あっ!何で気付かなかったんだろう!声が寂しそうです!

 「ご、ご、ごめんなさい!あ、あの、ほ、本当にごめんなさい!」

 ゴツッ!

 「・・・いつつぅ~・・・」

 机に頭をぶつけちゃいました・・・。なんて間抜けなんでしょう・・・泣きたいです・・・。

 「大丈夫かい?謝るのはこっちだよ。ちょっとからかうだけのつもりだったんだけどねぇ・・・ごめんなさい、痛かったねぇ。ほら、よしよし。」

 誰かに頭を撫でられるような感触がして、痛みが消えた気がします。

 それと夢の中なのに眠くなってきました。

 「またいつでも会えるから、今はゆっくり休んでねぇ、・・・」

 はい、また・・・お会い・・・


 目が覚めて、ふと時計を見ると、0645・・・

 マ、マルロクヨンゴー!?!

 たたた、た、大変です!15分も寝坊しました!じ、自衛にあ、あるまじき大失態!!

 国旗掲揚終わっちゃった!・・・ってあれは0800だった!えっとえっと、海上自衛隊体操が終わってる?

 とにかく、飛行甲板に急がなきゃ!

 全速力で飛行甲板に駆けつけたんですが・・・皆さん掃除をしています・・・。

 朝から泣きたいです。1日の始まりをこんな気持ちで迎えるなんて・・・。

 でも、これだけでは済まなかったんです・・・

 お掃除の手伝いしてたら、波しぶきを浴びてしまったり、それで慌てて着替えに戻ろうとしたら、何もない通路でこけてしまったり、やっと部屋に着いたと思ったら、着替えられないうちに国旗掲揚の時間が来てしまうし、よくよく思い出したら、朝食食べ忘れていたし・・・はぁ・・・

 ここが南極だったら、ペンギンさん見つけて、眺めて、心を癒すんだけどなぁ・・・アデリーペンギンさん・・・また会いたいなぁ・・・。

 でも・・・日本のみんなが心配だし・・・荷物運んであげられたら、助かる人もいると思うし・・・治療室で怪我した人、治療してあげたいし・・・待ってる人がいるんだから・・・

 あぁ・・・焦れったいなぁ・・・

 そして気分が晴れないまま、3月18日、シドニーに入港しました。

 越冬隊と夏隊の人は空路で帰国するため、ここでお別れします。

 私は、予定より2日早い22日の出航に備えます。

 ここまでで、声だけの人とは3回位しゃべってますが、なぜか気分が暗いままなんです。今までだったらこんな事、無かったのに・・・

 どうしてしまったんでしょう・・・

 とにかく今は、気分を切り替えて、一刻も早く被災地に向かうだけです。

 忙しくなりますから、暗いままでいられませんし、私が気落ちしていたら、隊員さん達にも影響が出てしまうかもしれません。

 「やぁまた今夜も、おしゃべりしようじゃないかねぇ?」

 20日の夜にまたあの声の人が、声だけ会いに来てくれました。

 「こんばんは・・・」

 「う~ん、やっぱりまだ気分が晴れないのかねぇ?」

 今夜もまた、私の力ない返事に、少し心配そうな声音になっています。

 「すみません・・・どうしたらいいのか・・・わからなくて・・・」

 本当に・・・どうしたら・・・。

 「そうだ、一つ提案してなかった事があるんだけど、試してみるかねぇ?」

 提案?どんな事でしょうか?

 「いったん、考えるのを止めてみたらどうだろう?ただ止めるんじゃなくて、全く別のことを考えてみようじゃないか!」

 「別の・・・こと?」

 「そう!例えば、君の好きなアデリーペンギンの事とかどうだろうかねぇ?あの日からの僕とのおしゃべりで、君の口からは一言も出てこなかったからねぇ。」

 「アデリーペンギンさん・・・かわいい・・・ですよね。」

 確かにアデリーペンギンさんかわいいですけど・・・、でもやっぱり、日本が気になって仕方ありません。あの日から、次々に入ってくる報告に、涙が止まらなかった時もあります。

 被災地の惨状、護衛艦さんやヘリコプターさん達の活躍・・・

 そして・・・そこに参加できない・・・私の現状・・・

 「アデリーペンギンは可愛いよねぇ!何時間でも見ていられる愛らしさだよねぇ!」

 「でも、確かこの前、エンペラーペンギンが一番って・・・」

 南極にいる間、声の人はエンペラーペンギンさんについて、とても熱く語ってくれました。私はその時、負けじとアデリーペンギンさんについて、語っていたんです。

 「もちろん、エンペラーペンギンが僕の中で一番だけど、だからってアデリーが嫌いっていう訳じゃないんだよねぇ。君もエンペラーは嫌いではないのだろう?」

 「はい、嫌いでは・・・ないです。」

 「想像してごらん?、アデリー達が歩いている姿を。大人だけでなく、子供もいるところも想像してごらん?」

 私はちょっと目をつむって想像してみます。そう言えばいつ見たか忘れましたけど、子供のペンギンさんが走り回ってて、大人のペンギンさんが群に戻そうと後から走っていく姿を見たことがあります。ちょっと可愛かったなぁ~。

 「ふふっ」

 思わず、思い出し笑いをしてしまいました。だって、あまりに可愛い光景だったからです。

 「やっと笑ったねぇ!そう、それでいいんだよ!良いかい?悲しい顔をすれば、周りの皆は動揺してしまうよ?君は1等海尉なのだろう?幹部自衛官じゃないのかねぇ?もちろん、今は笑顔が出るような状態ではないのは・・・十分にわかっているよ?でもね、君が暗い顔をして被災した方々を出迎えたら・・・迎えられた方は、どう思うかねぇ?」

 私は・・・日本が心配なあまりに、周りへの配慮が欠けていたのかも知れません・・・。

 せっかく助かって・・・私にやっとの思いでたどり着いて・・・それなのに私が・・・暗い顔をしていたら、ますます・・・辛い思いを・・・

 「あの・・・気付かせてくれて、ありがとうございます。」

 どこに向かって良いかわからないですが、私の正面にいると思って、頭を下げます。

 「このまま日本に帰っても、あんな顔をしていたら、こっちが心配されてしまうからねぇ?日本が心配なのは、僕達やみんなも同じ。けどねぇ、逆に周りのみんなから心配されるのは、自衛艦としては、いただけないねぇ。理由はわかるかい?」

 「理由ですか?」

 「普通のなら、慌てたりしても、『大丈夫?』って言ってもらえると思うんだよねぇ。でも『自衛隊』というフィルターがかかると、同じ出来事で慌てても、世間の皆は途端に、『大丈夫?』に変わってしまうんだよ?君だって、自衛官が乗艦・操艦している以外、他の客船やコンテナ船と変わらないんだけどねぇ・・・。不思議だよねぇ?でも、それが現実なんだよねぇ。」

 「現実・・・。」

 「僕は君を、見守ることしか出来ないんだよねぇ。だから頑張っている君に、僕はこれ以上『頑張れ』とは言えないねぇ。・・・非常時なのはわかるよ。でも・・・自分をこれ以上追い詰めないで欲しいねぇ。君だって、一般のと変わらないんだ。動けばお腹は空くし、ぶつかれば傷もつく。」

 私は自分で自分を追い詰めていたのでしょうか?気付きませんでした。それだけ、余裕がなくなっていたのかもしれません。

 「今更焦ったところで、君の足が速くなる訳じゃないんだ。少しは落ち着こうじゃないか。」

 「はい、色々とありがとうございます。ご心配おかけしました。」

 「そろそろ時間みたいだ。それじゃあね。」

 「今日はありがとうございます。またお話して下さい。」

 目が覚めた私は昨日と違って、少し気分が軽くなった気がします。

 昨日までの腑抜けた自分にさようならして、気を引き締め直さないとですね。


 2日後の3月22日、シドニーを出航しました。これで、ようやく皆のお手伝いができる、役に立てる。


 この時はまだ、そうに思っていました。




※このお話は、あくまでもフィクションです。

 東日本大震災がテーマとなっていますが、実在の人物・団体等とは関係がありませんのでご了承下さい。

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