中間報告レポート①

 作戦コードネーム『シヴァ』



 2102年2月、帝教授を中心とした非合法プロジェクト、『シヴァ』が発足。空間転移、及び時間転移における問題点の解決及び、それらの実用化に向け今後様々な研究を行っていく。なお、このプロジェクトは極秘である。



 2102年5月、研究は極めて順調。帝教授を中心に、かなりの速さで研究を進めている。このままいけば来年にも実用化のめどが立つかもしれない。



 2102年8月、帝教授は時間転移の基本理論を応用、その上自己の特殊な理論を付け加え空間転移、時間転移を実用化しようとしている。そのようすはまさに神の御業である。我々職員の誰もが理論を理解することが出来ず、ただ見ていることしか出来ない。ただ作業は順調。予定よりはやいペースで進んでいる。



 2103年7月、空間転移、時間転移のうえで最も問題とされていた『質量の変容、圧縮』『空間変容のための膨大なエネルギー』『物質、時間におけるパラドックス』の三つを解決するに至った。時間転移装置の試作品も完成した。我々はこれを『シヴァのロザリオ』と命名する。




            『プロジェクトシヴァ定期レポートより抜粋』

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る