リーダーの心労

 おれはリーダー、と呼ばれている。それくらいで、特に名前らしい名前は無い。強いて言うなら、これが名前だ。

 貧民街で、ガキ同士身を寄せ合って生き抜いた子供時代。親に捨てられて、それでも子供だけでなんとか生きてきた。

 でも親がいるから良いとも限らないってのは、おれのダチが教えてくれた。

 そいつらの家は、本当にひどかった。

 暴力なんて当たり前だし、逃げ出すこともできない。居れば目障りだと言ってなぶられ、居なければどこ行ったと烈火のごとく怒り狂う父親が、あいつらには居た。

 一度だけ、その家から逃げ出して、おれたちと一緒に子供同士で生きようぜ、今の暮らしより、そっちの方が何倍もマシだろ、という話をしたことがある。

 まあ、やっぱりガキだから、見通しってのが甘かった。あとは、お察しの通りだと思う。

 でもその話になった時、その双子のダチが、初めてって言って良いくらい顔を輝かせたんだ。

 だから、何としてもこいつらを守ってやりたいって思った。同じような年だけど、おれはこの、ガキ同士で手を取り合って暮らしていく中のリーダーだったから。あいつらと家族になって、守りたいって思ったんだ。

 双子は、リクとリコといった。

 男と女だけど、双子なだけあって顔なんかそっくりだった。まあ、話せば表情とか性格ですぐに分かったけど。

 表情がころころ変わって、普段から荒っぽい、息を巻いたような感じなのが、リク。

 反対に口数が少なくて、表情もほとんど変わらないのがリコ。

 あの二人は、いつも二人だけの世界で生きているように見えた。ろくでもない親とその同類の大人たちの中で、お互いしか味方がいない世界。

 当たり前っちゃ当たり前だ。

 でも、その二人だけのはずだった世界に、おれの存在も認知してもらえた時、本当はすごく嬉しかったんだ。

 リクなんか、お前にだったらリコをくれてやろう、なんて冗談まで言えるようになって。ちなみにおれはそれに対して……当たり前だけどこんな生活だから、おしゃれする余裕とかも無かったし……「冗談だろ、あいつ男だろ」と笑い飛ばして、リコに一度だけ……口も聞いてもらえない時期があった。

 そんなリコに対しておれが、「何だお前、おれのこと好きだったのか?」と震えそうな声でふざけた風に言ったら、本気で舌打ちされた。馬鹿を言うな、ということらしい。やるんじゃなかった。こういうこと、冗談だろうが何だろうが慣れてないのに。無駄に恥をかいた。その上、若干傷付いた。頼むからリク、こういうこと言われると困るからやめてくれ、って後でこっそり言った。

 結局仲直りしたのはどうやったんだっけ。それは忘れたけど、だから、闇市とか何とかって場所であの双子が商売をし出して、身だしなみを整え出した時、リコの化け様に驚いた。

 その後、酒を手に入れて、おれたちガキ同士で飯食って飲もうってなった時に、またリクが「どうだ、リコは売れ残るから、最終的に貰い受ける覚悟はできたか。」と聞いてきた。やめろって言ったろ、こいつ本当に酒癖悪いな、と思いながらリコを見たら、酒に弱かったらしく、もうぐっすり眠っていて安心した。

 でも本当に、ぱっと見でもまじまじ見ても、その化け様には驚きだった。

 ちゃんと女の子の顔をしていたというか、女は化けるって本当だなというか。

 ……いや、元から近くで見たら、けっこう……ってことは気付いてたけど……。

 そんなことを考えていたから、聞かれてから間が空いてしまっていた。おれは ざざざっと思考を巡らせ言葉を探す。

 「どうだか。リコに対してそんなこと、考えたことねえよ。」

 こういう話は早く切り上げたい。

 何というか色ごとに関わる話ってのは、否定も肯定もしにくいから。そもそもあまりそういう話が得意じゃないし。特に、メンバーのチビたちがいる前では絶対にやめてほしい。……あと、女の子がいる前でもちょっとやめてほしい。いや、寝てるけど。

 リクはそういう羞恥心が欠如しているのか、おれといると所構わずそういう話をしてくる。ある意味、すごいなと思う。

  そんなことを考えているうちに、リクは自分のした質問に興味が失せたようで、もう地面で横になっていた。




 リクは十代後半の頃、けっこう荒れていた。酒も煙草も、女も、と言った感じで、特に女関係がひどかった。遠くで見かけたくらいだから、何人いるか分からないけど、とにかく何人もの女に貢がせていた。

 荒れていた頃のリクとは、割と疎遠になっていた。リクは悪いやつとつるんでたようだし、よく賭博場に入る姿も見た。

 そんな時、一度だけ静かな道で鉢合わせたことがあった。近くで見るとやっぱりリクは昔の面影がちゃんと残っていて、またこの瞬間に、数年の疎遠なんて関係無しに盛り上がってしまえそうだった。

 別に疎遠になったのは避けてたわけではない。俺は元チビたちと日雇い労働の仕事とかについていたし、リクは賭博場とか飲み場とか……とにかく、顔を出す場所が違ったから、顔を合わせることもほとんど無くなってたんだ。

 しかしリクは、おれを見るなり気まずそうな顔で目を逸らした。そうやって、お互いを単なる通行人でやり過ごそうとしたんだ。

――何でだよ。

 おれは、がしっとリクの肩を掴んだ。肉体労働をしている俺たちに比べたら、細っこい肩。

 「よお、リク。久しぶりだな。」

 リクは今気付きました、とでも言わんばかりの顔で、おお、久しぶりだな! と返してきた。


 「お前、女はできたのかよ。」

 注文した料理を待ちながら、コップに酒を注いでいたおれに向かってリクが言ったのはそれだった。

 「リクお前、またその話かよ。」

 変わってねえなあと思いたい気持ちの中、苦笑した。そして、単なる社交辞令で聞きかけてしまった。

 「お前こそ、どうな……」

 そこで、つい口をつぐんでしまった。しまった、と思う。

 ここでお前は女作りすぎだ、って笑い飛ばせたならともかく、おれは今、完全にまずいことを聞いた、という対応をしてしまった。

 誤魔化しようのない空気が漂う。リクの顔に影が見え始める。

 リクは、机に肘をついた。

 「最低だろ、おれ。」

 吐き捨てるように言った言葉と、自嘲気味の笑顔。

 それは決して良い感情ではないはずなのに、おれはそれを見せてもらえたことを、心の底で嬉しいと思った。

 今日初めて、リクは腹の底を見せてくれたから。さっきみたいな、お互い探り探りな、当たり障りのない対応ではなく。

 おれは昔みたいに、リクの肩を軽くどついた。

 「ほら、飲めよ。」

 あとは二人で、ぱーっとやった。

 リクは「腐れ外道に落ちちまった自分を見られるのが恥ずかしくて、顔向けできなくて。だからさっきおれは、お前から逃げようとした」と言っていた。

 顔向けって所が、相変わらず妙なところで律儀だよな、って思った。

 こいつ、悪ぶるけど変に真面目というか、悪い奴になりきれない、かと言って良い奴にもなりきれないところがあるから。

 ガキの頃、急に荒い言葉を使い出したのだって、片割れのリコがあの大人たちに無反応だから、逆に刃向かってみたらどうなるだろうか、と思ってのことらしかった。反応したら面白がるから反応するな、ということもあるし、逆に何か反応を見せることで事態が変わる、ということもあるし。結果はどちらの反応でも、そこまで変わらなかったらしいけど。多分今もこいつは、そうやって常に何か演じているのだろう。リコは、割と自分の感情や自分の性格に正直だったと思う。

 おれだって、半分は正直で、半分は演じている程度の割合はあると思う。

 きっとリクは、人より演じている部分が多いんだ。生きるために、最適な役を演じているんだ。そしてきっとこいつは、どこか本心じゃない嘘の自分じゃないと、耐えられないんだ。

 一度、「おれはお前のそういうところ、けっこう気に入ってるぞ」と肘でつきながら言ったことがある。そしたら、リクは気恥ずかしそうに、でも嬉しそうにはにかんでいた。

 だけどそれはガキの頃の話だ。今のリクは、自分の片割れだったリコを喪って、自分を傷つけるようにヤケになっているとしか思えない。

 そしてきっと、おれから距離を置いたのも、リコのことを思い出すからじゃないだろうか、と思っていた。

 おれが今、リコのことを思い出しているように。

 「……なあリーダー。」

 リクが机に突っ伏したまま、唐突に喋り出した。

 「そこに行けば、何でも揃う。揃わないのはお日様が苦手な商品だけ……。」

 リクは、あとはまるで暗記をそらんじるかのように、つらつらとその言葉を並べていった。

 「昨日のものも、未来のものも、希望だって絶望だって、生き物だって概念だって、何だって見つかる不思議な夜の市場。」

 そうだ、この双子が言っていたのは闇市じゃない、「夜の市場」と言っていたんだ。今更ながら、思い出す。

 「魂だって取り扱うような市場にさ。双子の魂が閉じ込められてる、なんて言われて、それを救い出すために、たくさんのきんが必要だ……。なんて言われたら。そんなこと信じるバカ、いるのかな。そりゃあ、あそこで魂を扱うのも知ってるよ。でもおれは、近すぎる双子の魂だけは、おれにだけは、見えないんだ。そんなもん、どうやって信じろって言うんだよ……。」

 そう言ったリクの声には、切なる響きが詰まっていた。

 到底信じられそうにない、普段だったら一蹴して終わりそうなおかしすぎる話。リクの口調も、馬鹿にしているような口調なのに。でもそこにある、リクの心は完全にそうは思っていない。自分の表面上の心と本心が逆の方向を向いていて、身動きが取れず苦しんでいる。

 おれはこの時、リクがそれに引っ張られて前に進めず、もがいている姿が確かに見えたんだ。

 騙された馬鹿になっても、本当は前に進みたがっているって気がした。だから、おれは言った。

 「ずっとそれが心に引っかかってるなら、騙されたって確信が持てるまで、進むのもありだと思う。」

 言ってしまった。かなり無責任な発言だってことは分かっていても。

 「お前がそうしないと、前に進めないなら。」

 おれはもう、リクが目に光をなくしたまま、前に進んでる奴らを嘲り、そうやって自分を傷つける様を見ているのが辛かった。そこにはリクが、もう救いようの無いところまで自分を突き落としたい願望が見え隠れしていたから。

 机に突っ伏したまま、おれを目だけで見上げるリクのその目には、少しだけ、光が宿った気がした。

 それが嬉しくて、さらに無責任な発言を加えてしまった。

 「それに逆に言えば、その理論なら、お前が見えてないってのが最大の証拠なんじゃないのか。いや、分かんねえけど。」

 それを言った瞬間、がばっとリクが起き上がった。間違いなく、さっきよりも目に強い光を携えて。

 「そうだ……、それだよ。何でおれ今まで気付かなかったんだ。いやでも……」

 ぶつぶつと、何かを言っている。

 よく分からないが、すごく嬉しそうだから良かった。

 リクはさらに、ハッとした顔をして、おれにまた質問を投げかけてきた。

 「なあリーダー。おれさ、遊んでる時とかにばっかりリコの顔浮かぶんだよ。逆に妙にスッキリして穏やかな気分の時にはあんまり浮かばない。これさ、調子の良い時はまるでリコのことを、自分が忘れてるみたいで嫌だったんだ。それに遊んでる時浮かぶのは、リコを忘れて遊ぶ罪悪感なんだと思ってた。いや、そうなんだろうけど。でもおれさ、今浮かぶ時、浮かばない時の共通点を見つけちまったんだ。」

 「なんだ、言ってみろよ。」

 リクの目が、きらきらと輝いている。本当に嬉しそうな顔で笑っていた。

 リコが死んだ時以来、きっと見てないだろう顔。

 「おれさあ、今気付いたんだよ。やさぐれたことしてる時って、自分で自分を痛めつけてたんだ。そうやって、自分なんかダメになっちまえって。そうだよ、リコのことが頭に浮かばない時は割と気持ちが前向きな時で、浮かぶ時は後ろ向きな時なんだ! これって、リコがまるで、おれにしっかりしろって……」

 そこまで言って、リクが口をつぐむ。

 多分、幽霊的な話になるから、これ以上言ったら頭がおかしい奴に思われるって思ってんだ。

 そこまで言ったら、もう言っちゃってるみたいなもんじゃねえか。

 それにさ。その予想、おれだって真実であってほしいよ!

 「そうだよ! リコのことだ、お前がやさぐれてるの見て、『しっかりしろ!』って怒りにきてるんだよ。おれだって経験あるぞ、メンバーだった死んだチビが、夢に出て何か言いたそうにもじもじしてたんだ。それで目が覚めた時、気になってそいつを埋めたところ行ってみたらさ。なんと野犬が墓を掘り起こしてたんだ! あれはびっくりしたぞ。本当にこういうことあるんだなって。」

 正直あの穴は丁度その日とかじゃなくて、結構前に掘られたものなんじゃないかとかも思ってたりもしたけど、関係ねえ。だって今リクは、こんな輝いた顔をしてるんだから。

 すると横から、いきなり知らないおっさんが叫んできた。

 「おれもあるぞ! ピアス穴開けた時さあ、いきなり こらっ! って声が聞こえたんだ! あれ、その時は分からなかったけど、死んだ母ちゃんの声だったんだ!」

 いかついおっさんは、姿に似合わず涙目になっている。それを皮切りに、そこにいた客たちが口々に同意の声をあげた。

 「おれもある! 昔会った知り合いが急に夢に出てきて、何かと思ったら、丁度夢を見た日にそいつが急死したって次の日聞いたんだ!」

 「あたしも、死んだ弟が……!」

 「誰にだってそういう経験、一度や二度あるんだよ! 兄ちゃん、それ間違いねえ! おれ、きっとそうなんだと思う!」

 酒場はわいわいと盛り上がって、中には感極まって泣く奴もいた。

 リクは目を見開いて、引き気味になっているように見えたものの、口々にかけられる声に、やがて満面の笑みを返した。


 リクとは、酒場の出口で別れた。

 その夜の市場とやらにおれも付いてかなくて大丈夫か、と聞いたものの、リクは いい、一人でも大丈夫だ、と言って手を振った。

 とうとうあいつは、おれにその夜の市場とやらの詳しい話をしなかったな。

 夜の市場の詳しい内容自体、今日初めて聞いたようなものだったんだ。ほんの少し聞きかじっただけでも不思議が溢れる、妄想の世界みたいな話だった。

 リクは、おれに夜の市場を近寄らせようとしない。よく分からねえけど、リク曰く「あんな人の心が汚いところ、リーダーに行かせたくない」とのことらしい。おれをなんだと思っているか分からないけど、その後で言った「リーダーは騙されやすそうだから、怖い。頼むから行かないでほしい場所だ」という言葉に、何となく納得した。

 でも、そうされちゃあ、おれはこれ以上お前たちに踏み込めないってことなんだよ、リク。

 一抹の寂しさを胸に、空を見る。

 「おれが夜の市場の人間だったら、もう少しあいつらの心に踏み込めたのかな……。」

 あんまりこういうことは普段は思わないけども。

 少しだけ、夜の市場の奴らになれたらな、なんて思った。

 来世は是非とも、その夜の市場とやらの人間に、なんてな。

 ああ、来世に要望が通るなら、もう一個どうせだし願っておきたいことがある。

 今度は、好きな子をちゃんと好きだって思えるような奴になれますように。

 恋愛に関して変なプライドとか羞恥心を持たないで済むような、後から気付いてもう遅い、なんてことにならないように。

 ……別に、誰がってことじゃねえけど。

 本当に、別に、誰とかじゃねえけど。






 「お義兄さん! おれ、この前夜の市場の人に、前世占いしてもらったんですよ! そしたらおれ、貧民街のリーダーだったって!」

 「え〜? サバくんがあ?」

 「それでお義兄さん、昔リーダーって友達がいたって話ししてましたよね? もしかしたらそれって〜……」

 「だっひゃっひゃっひゃ! ないない! リーダーはイケメンで、恋愛の話とか恥ずかしがってできないくらいヘタレだったんだよ? まあ、当時はそれがおっかしくてそういう話振りまくってたけど……。あいつ、ムッツリなんだよ。サバくんは頭の中恋愛一色で羞恥心も無いじゃん! ないない!」

 「いや、おれは恋愛に関しては臆しちゃダメだと思っているからなんですよ。」

 「でもそれで嫌われてちゃ世話なくない?」

 「た、確かに……。じゃあ、それは来世の課題ということで……。」

 「今世で直しなよ。」

 「いやあ、これに関してはもう無理だと自分で思っているんで! えへっ!」

 「そういう所は、ミョーに似てんだよな〜。もしかして……いや、それは無いか。根本的な何かが違うもん。あーでも、あいつ時々ポエマーの片鱗が見え隠れしてたからな〜ほんと時々。お前、何言ってんのみたいな……。サバくんにポエマーとしての資質が受け継がれたとかなら、もしかしたら……」

 「いいなあ、おれもその人みたいに、お義兄さんと成長していきたかったなあ。後から来たおれには、過去のことなんて入りようないからなー。リコちゃんのことだって……うふっ」

 「いや、やっぱねーよなあ。」






 「そこまでは望んでなかったから!」

 自分の叫んだ衝撃で、目を覚ました。辺りを見ると、朝だ。体にはびっしょり汗をかいている。

 「な、なにリーダー。どうしたの朝から?」

 「おはよ〜リーダー……」

 メンバーの元チビ、そして新しく入ったチビがおれを見て、リーダーと呼ぶ。

 「あ、ああ……。おれ、リーダーだよな。」

 「何言ってるの? 酔っ払って寝ぼけてるの?」

 寝ぼけて……そうだ、寝ぼけてたんだ。昨日リクと久しぶりに会って、飲んで。一人で夜遅く帰ってきたから、日もこんなに高く登っちまってる。

 「いや、なんか、変な夢を見たんだ。おれがおれじゃない、誰かになってて……。」

 「夢ってそういうものじゃない?」

 「いや、そうなんだけど何か……。」

 らちがあかない会話は、おれが言葉をにごしていって終わった。にしても、本当に変な夢だった。

 おれが来世で、女の子に恥ずかしいくらいの求愛をしてたんだ。その相手が誰かは分からなかったけど、すごく迷惑そうだった。昨日確かに酔っ払ったおれは、来世では好きな女の子に好きだと言えるような奴に、とは言ったけど、さすがにあれは行き過ぎだ。あそこまで色々なものを捨てるつもりは無い。

 違うよな、おれの来世、あの男の子じゃないよな。

 その後、当たると評判の占い師の元で来世を占ってもらったら、「造船の仕事をする男」と言われた。良かった、夢の中のおれは夜の市場の奴だったから、市場の奴だとか言われたらどうしようかと思ったけど……。

 そうだよ、そもそも夢だし。おれは何を焦っているんだか。

 とにかく、夢で良かった。夢だよ……な?

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