ゲームスタート(3)
『おめでとうございます。
あなたはゲームの参加者に選ばれました。
優勝賞金は一億円相当。
是非ふるってご参加ください』
なぜおれの元にこんなものが、と疑問に思うことなくおれはその賞金額に目を奪われていた。
一億円。〝相当〟という言葉が気になるものの優勝すれば一億円もらえるのだ。
幸運だ。偶然舞い込んだ幸運を手放すわけにはいかない。
そう思いながらおれはすぐに準備をし、走り出した。
それが二日前の話だ。
一度冷静になったおれは友人とメールの真偽について考え、悪戯だとしても行くべきだという結論に達し、おれはゲーム会場となる山奥の館へと出向いた。
標高千七百二十九メートル、中国地方は鳥取県に聳える山――
そこまで送り届けてくれたタクシーの運転手によれば元々はペンションでそこを改築して立て直したものらしい。
そういえばここに来る途中にたくさんのペンションを見かけたことを思い出した。
おれが近づくと門の上に設置してある監視用のカメラがおれを確認し扉が開いた。
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