First Round (3)


『オミゴト! 「ユウキ」さマ・「アリス」さマ、ぶじ「クリア」で~ス』



 そう言って、ディスプレイからファンファーレがやかましいほどに鳴り響いた。



『それでは、あらためテルールをせつめいしまス。みなさマ、うしろにあるタナをごらんくださイ』


と、『メイク×メイズ』(言いづらいな、確かに)が言うと、後ろの棚のちょうど中心部分が、背の部分だけ180度回転しながらり出し、そこに「〇」と表示された。


『ソレがみなさマの「メイズ」、つまりめいロになりまス。みなさマはがんばっていきどまリをつくらないように「メイズ」をまわリ、ほかの「クイズ」をさがして「クリア」をめざしてくださイ』


「ルールはひとまずわかったわね。要はあと2回クイズをクリアすればいいんでしょ? 楽勝じゃない」

「その割には、最初からテンパってたけどなぁ?」

「う、うるさいわね……。ちょっと、調子が悪かっただけよ!」


と、簡単に解けた安心から軽口をたたいていると、



『ちなみに、みなさマはほかにいるおなかマをふくめて9めイいますガ、そのなかにじつはひとリ「実行犯」がいます。

 みつけなくても「クリア」できますが、「実行犯」は「ミス」をしてもかんけいありませン。りすクがないため、ぼうがイなどには、じゅうぶンきをつけてくださいネ?』


………なんだって?


『それではみなさマ、よい「クイズ」を』

 『メメ』は最後にそう言い放つと、



足元の床がガタンと


「「へッ!?」」


抜け落ちて、




オレとアリスはそのまま、




「「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁあぁあぁあぁあぁぁあぁぁあぁあぁあぁあぁぁぁぁぁ~~~~――――……」」

……真っ逆さまに滑り落ちていった。





First Round Clear.


 ……and, to the Interval Round.

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