雁渡る

 はらり はらり 静かに黙って散っていく

 湖面に浮かんで遊んでる

 悪戯な風が舞えばざわざわと気持ちよく揺れる


 遠く遠くの里帰り

 懐かしい顔がお久しぶりねと飛んでくる

 相変わらずのこの池でいつでも君たちを待っているよ


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 今日は森を抜け出して

 やわらかい日差しの下で

 のんびりのんびりおさんぽです

 いつかのみんなに会いたくて

 自然と足取り軽くなる


 ちょっぴりたくましくなった彼らは長旅に疲れたそぶりも見せず

 相変わらずまるでそこに前からいたみたいにしてる

 本当に君たちのタフさには参っちゃうよ


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 早速ステキな空のさんぽを満喫さ

 もう山の上の方ではずいぶん色づいているみたいだね


 くるくるくるくるくるくるまわる

 いつだってステキな出会いが待ち構えていて

 カレンダーなんて見なくったって分かるよ

 今が一年のどのあたりかくらいはね


 犬が見上げるその先に

 季節の鳥たち楽しそうに舞っている

 買い物帰りの僕も今日はちょっと寄り道さ

 翼の旅人をしっかり心に刻むために

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