くねくねダンス

 少しばかり湿り気の残る道を

 にゅるにゅるにゅるり にゅるりんこ

 ぼくはヘビだよ


 手足なんかに頼ってる君たちに分かるかな

 何もなくったってこんなに自由に歩けるよ

 何もなくったって


 かむのも面倒だからまるのみさ

 でも大丈夫 こんなに体が長いからね

 今日も獲物を求めてにゅるにゅるり


 段々寒くなってきて

 そろそろ眠る準備をしなくっちゃ

 うふふ みんな逃げ出さなくてもいいじゃない


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 さすがにヘビはちょっと苦手

 でもね 本当は友達になりたいの


 にじにじにじり にじにじり

 落ち葉の道を優雅に泳ぐ

 ほらほら 澄んだ瞳をしてるでしょ


 暗く湿った森の奥

 迷い人すら来ぬ場所で

 ぼくらのんびりしいてるよ

 空も見えないこの場所で

 舌をチロチロさせてるよ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る