実りの頃

 太りすぎたイガイガ栗がアスファルトに落ちて

 となりでは稲穂が今か今かと刈り取られるのを待ってます

 ああ何とも平和でのどかな風景


 朝晩の風もすっかり冷えて

 ほらもう随分と明ける頃も遅くなる

 目覚ましひとつじゃ急な早起き心配で


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 きのこにょこにょこ森の道

 うれしそうに楽しそうに歩いてく


 落ち葉かさかさリズムを取って

 だけどみんな冬の準備に大忙しで

 今年もどうやら無事に越せそうです


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 どんぐりころころどんぶらこ

 すっかり冷たくなった川で顔を洗えば

 キラキラ光る景色あんまりあんまりまぶしくて


 お休みの日ともなればあちこちの黄金の林が

 キレイにキレイに刈り取られて一斉に辺りの景色が変わって

 見上げればもうすっかり秋の空にそれはとてもよく馴染むのです


 無口の田んぼにかかしが一人

 夕陽に染められて黙ったままで

 誰も見ていないならくしゃみでもひとつ

 なんて事を思ったりしてるのかなとか考えてみたりして

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