光の理由

 潮騒が奏でる夜の砂浜で

 一人ぼうっと空を見ていた

 満天の星空の下 ずっとずうっと遠くを見ていた


 目を閉じると甦る花火の残り香

 一瞬の賑やかさはやがて永遠の静寂へ

 あの日の記憶に自分だけが独りぼっちで


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 ようやく過ごし易くなった森の奥

 ぐっすりすやすや眠ります


 僕はたったひとり広い広い砂浜で

 何も考えずに座ってる

 耳の奥には不思議な旋律届いてる


 キラキラ光る星たちよ

 僕の行き先示しておくれ

 流れ星なんて望まないから

 いつまでもその輝き色あせないでいて


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 星空列車に懐かしい友達見送ります

 ずっと昔に旅立ったあの子の事を想います


 東の空に流れ星ひとつ

 何故だか涙ひとしずく

 星座たちが描く星空は

 まるで絵本の1ページのようです


 月の小舟で天の河へと漕ぎ出せば

 星々の光の理由も分かるのでしょうか

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