冬のバター

 静かな静かな夜が明けて

 すうっとすみきった青空に風が遊んで

 お日様は遠く遠く見守っている


 キラキラ光の反射そこら中にちらばって

 いつもはさざなみ揺れる池まで光ってる

 お日様の光を全力をかけて返してる


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 こんな風景待っていた

 光がキラキラ辺り一面満たすのを


 すうっとすうっと深呼吸

 ためしに小石を投げてみる

 こつんと小さな音立てて

 どこまでだって転げてく


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 ひょおいと池に飛び降りて

 くるくるくるくる滑ります

 風と一緒にずっとずうっと滑ります


 くるくるすいすい くるくるすい

 楽しく優雅に滑っているよ

 くるくるすいすい くるくるすい

 口笛吹いて 何もかも忘れて


 くるくるすいすい くるくるすい

 だあれもいない森の奥

 くるくるすいすい くるくるすい

 氷の音だけ弾んでる

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