白き参道

 遠く何処からかやって来て

 白々とまた色を取り戻す

 凍て付く光 その神々しさよ


 やがて鳥居の柱に反射する

 キラキラとキラキラとその存在を主張する

 山の山の奥の奥 小さき小さき社にて


 風はそこでぴたりと止んで

 まだ鳥の声も聞こえない

 静寂が辺り一面を支配する


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 ちっちゃなちっちゃなくしゃみを一つ

 その眼差しはちっちゃなつぼみに向けられる


 朝日を浴びて身震いするかのように

 枝はまた溜まった雪を払い落とし

 鈍い音だけそこらじゅうに沈み込む


 ちっちゃなちっちゃな女の子

 白い白い雪とおんなじくらい

 白い白い小さな花を見つけたよ


 日はやがて青空に座し

 花はその可憐さに磨きをかける

 雪はやがて水たまりとなり

 鳥は生きる為に野に下る

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