第110話 イジメから一歩抜け出すために

 女性は空気を読める人が多く、人の顔色察知するのがうまい。


 ここであえて『顔色を伺う』ではなく『人の顔色を察知』と書いたのは、女性はビクビクするかのように、人の顔色をうかがうのが得意なのでは無く、気持ちを察する、雰囲気を察するのが得意だからだ。


 だからこそ、特に考えなくても気遣いができたり、周りの空気を読んで行動をする事が出来る。《ルビを入力…》


 奥さんが家庭の中で、察して動く事の出来ない旦那さんにイラついているのは、自分たちにとっては『察して動く』事は普通にやってきた事で、難しくも何でもない事だからだ。



 けれど女性だって誰しもが『人の顔色を察知するのがうまい』わけではない。


 ラインの既読スルーに怯える人や、返事が遅い事をとても気に病んでしまう人などは『人の顔色を察知するのが苦手』なのだと思う。


 相手がどう考えて、既読スルーにしているのか、返事が遅いのかを察する事が出来ないので不安になる。


 人の顔色を察っしようとしても出来ないので、へりくだるようにして相手の事うかがってしまう。

 そうするとそれが『人の顔色を察知するのがうまい』人たちだった場合、へりくだるようにうかがってきた事を察知してしまうのだ。



「あ、あの子、私の顔色伺ってるわ。私がどういう気持ちでいるかも分からないのね」

 と分かってしまう。


 察知したのが優しい人だった場合なら良い。


 けれどそれが意地悪な人だったら

「あの子(あの人)は、いい加減に対応してもきっと気づかないし、気づかれても怒れないはず。だから手下化てしたかしてもいいわ」

 と見下すようになる事がある。


 それがイジメにつながったり、パシリにされたり、対等ではない扱いをされる原因になる事があるのではないだろうかと私は考えている。


 何であの人は強気なんだろう?と思う人いませんか?

 そういう人は、人の顔色を察知するのもうまいし、色々な空気を読むのもうまいのだと思います。

 だから怖くないんです、強気にいってもイケるだろうとふめるから。


 そういった事から、もし人の顔色を察知できなくて、誰かから見下されている人がいるとしたら、ハッタリでいいので強気で行ってください。

 相手の顔色をうかがわず我が道を行ってください。


 顔色を察する事が出来なくても、強気に自分を持っている人を見下す事はあまりされません。

 むしろ相手を見下してやってください。


「ああ、あなたは人の顔色を察する事が出来ないぐらいの事で人を侮るようなレベルの低い人なのですね」と。


 そう思い強くいる事で、相手は人の顔色を察するのがうまいわけですから、察してくれます。

「こいつ、意外に侮っちゃいけない奴かもしれない」と。


 気持ちだけでも強くいる事、そして自分を持っている事って大事ですよ。

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