第34話 漬物の音

私は漬物が苦手だ。

と言っても味じゃない。


食べた時のあの「ぽりぽり」という音が苦手なのだ。

それも他人が食べている「ぽりぽり」は平気なのに、自分自身が食べている時に体で感じる「ぽりぽり」がたまらなく嫌なのだ。


例えるならば、黒板をキーッとひっかく音が苦手な人がいるように

(まぁ私も苦手だが)

漬物をかじる時に出る音で歯が痒くなるような感覚になるのだ。

想像するだけでも、いやーな感じになる。


高菜漬けぐらいなら何とかなる範囲だが、某キューちゃんぐらいまでいくともうダメ。キムチはつかり具合によって大丈夫なのだがカクテキとなるとダメなのだ。


この感覚は私だけの独特なものなのか、何故こんなにも苦手なのか分からない。

それも自分が食べている時だけの音が苦手だなんて、ね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る